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・解糖系は、ブドウ糖を原料にしてピルビン酸を作るわけだが、これはミトコンドリア内でアセチルCoAを作るためのものなのだ。 ・なぜアセチルCoAを作るのかというと、クエン酸サイクルを駆動するためである。 ・クエン酸サイクルはなんのためにあるかというと、水素を得るためにあるのだ。 ・なぜ、水素が欲しいのか? |
・水素は簡単にプロトン(陽子)と電子に分かれるため、良い電子供与体になるのだ。つまり水素から電子がもらえるということ。 ・水素の担体、つまり運び役として「NADH」や「FAD」がある。この図には描いてないがFADはフラビンアデニンジヌクレオチドといい、ビタミンB2関連物質だ。勿論NADHはニコチン酸関連物質。 ・NADHによって運ばれた水素はNADH脱水素酵素複合体で水素イオンと電子に分けられる。 ・電子は図のように1個ずつ運ばれていき、最後はシトクロム(チトクロム)酸化酵素が捕まえている酸素にくっついていく。 |
・NADH脱水素酵素複合体は、水素から受け取った電子をユビキノンに渡す。 ・シトクロムb-c1複合体は、ユビキノンから受け取った電子をシトクロームcに渡す。 ・電子伝達系の3つの酵素複合体は電子の流れによってプロトンポンプとなり、マトリックス内の水素イオンを膜間部分におしだす。 ・水素イオンによって膜間部分とマトリックスにpH勾配と電位差が生じ、そのエネルギーを利用してATPアーゼ(ATP合成酵素)を駆動する。 |