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細胞小器官の働き

 DNAから遺伝情報を読み取ったRNA(メッセンジャーRNA=mRNA)核膜孔から細胞質に出て行き、雪だるまのような形をしたリボゾームによって解読される。

 ただし細胞外へ分泌されるタンパク質の情報を読み取ったRNAは膜結合リボゾームへ、細胞内で使われるタンパク質の情報を読み取ったRNAは遊離リボゾームのところへ移動する。

 膜結合リボゾームは小胞体膜の細胞質側に付いていて、リボゾームの付いた小胞体を粗面小胞体という。

 そこで合成されたタンパク質は、小胞体の中を成熟しながら移動しゴルジ体へ移る。ゴルジ体で、さらに加工されて完成したタンパク質は分泌小胞という形で細胞質に留まる。必要なメッセージが来ると小胞と細胞膜が融合して細胞外に分泌される。これをエキソサイトーシス(exocytosis)という。

 因に、リボゾームの付いていない小胞体もあり、それは滑面小胞体と言う。リボゾームが付いていないのでつるつるしているということだ。滑面小胞体は主に脂質を生産している。

 遊離リボゾームで合成されるタンパク質には移行シグナルが付けられていて、細胞内の所定の場所に移動するようになっている。

2003年10月

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