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ライフサイエンス社の医学雑誌「治療学」2008年3月号に分子栄養学三石理論について執筆しました。


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キュウリの話

迷ホラ吹き:先日、友人の家に呑みに行ったら、つまみに出してくれたキュウリがプキッというかシャキッというか、いい歯触りで甘くておいしかったんですよ。みそで食べたんですけどね。

媚多眠氏:いわゆるモロキュウですネ。それはよほど新鮮だったんじゃないですか?

迷ホラ吹き:思わずうまいって言ったら『さっきウチの畑からとってきたばかりだもの』って、誇らしげな顔をされましたよ。

媚多眠氏:それは美味しいわけですよ。“とりたての極み”というものじゃないですか。そのみずみずしい歯触りは、まさにたっぷりの水分のなせる技ですね。

ぼやき先生生野菜からとれる栄養成分の筆頭は水分だからな。

迷ホラ吹き:水分!? ほかには?

ぼやき先生ビタミンCなどあるかもしれんが、あまりに微量過ぎて話にならんだろう。

媚多眠氏カリウムが多いんじゃないですか?

ぼやき先生:流行りのばかばかしいニガリのこともあるが、ミネラルは多けりゃいいってもんじゃないからな。

迷ホラ吹き:でもキュウリって、利尿効果があって手足のむくみに効くなんて聞いたことがありますよ。

媚多眠氏:民間療法では、二日酔い膀胱炎にも効果がある、ということになっているようですね。

ぼやき先生:それらも利尿効果によるものなんだろうな。

迷ホラ吹き:それは、栄養成分の筆頭が水分だからってんじゃないでしょうね?

ぼやき先生:わはは・・・、もちろんそれもあるんだがカリウムの影響が大きいだろう。それに「イソクエルシトリン」もある。

迷ホラ吹き:な、なんですか、それ。

ぼやき先生フラボノイドのなかまさ。ドクダミ茶なんかにも多いそうだ。これには利尿効果だけでなく毛細血管強化作用抗菌作用抗炎症作用なんかもあるといわれているんだな。

迷ホラ吹き:なかなか素晴らしい成分じゃないですか。

ぼやき先生:まあ、体に良いというフラボノイドなんてたくさんあるし、イチョウフラボノイドほど研究は進んでいないようだから過信は禁物というところだ。

媚多眠氏:キュウリだけというわけではないんですが『アスコルビナーゼ』というビタミンCを分解する酵素もありますね。

ぼやき先生:アスコルビナーゼは、酢の物にしたり加熱することによって働きを失うんだ。

迷ホラ吹き:モロキュウは生ですよぉ。

ぼやき先生:胃の中に入ってしまえば、弱酸である酢と違って強酸の塩酸が待っているわけだろう。たぶん、アスコルビナーゼもお釈迦じゃないかと思うんだがな。なんにしても、メガビタミン主義者にとっては関係ないってことさ。わっはっは・・・。

迷ホラ吹き:わっはっはっ、っていわれても・・・。結局、キュウリの栄養は?

ぼやき先生:食っても無駄とは言わないが、ほとんど栄養を期待できないってことだろう。好きなら食えばいいし、嫌いなら食わなければいいってことだな。

媚多眠氏:ナトリウムのとりすぎが気になる人は、カリウムに期待して積極的に食べるといいんじゃないでしょうかね。

迷ホラ吹き:なんにしても美味しかったんで、その日は「酔鯨・特別純米酒」がイケルことススムこと。翌日は二日酔いになりましたよ。

媚多眠氏:キュウリに二日酔いの予防効果はなかったってことですね。

ぼやき先生:わっはっは、単なる飲み過ぎってことだろう。

迷ホラ吹き:)*o*(

2004年8月

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