迷ホラ吹き:タマゴのタンパク質は、タンパク質の「質」を表わす「プロテインスコア」が百点満点だから1日に2〜3個は食べようって話だったと思います。 媚多眠氏:3個で、約20gのタンパク質がとれる計算になりますからね。 ぼやき先生:体重60キロの人だと必要量の三分の一がまかなえるということだな。 迷ホラ吹き:どうやって食べるのが良いのかな? 媚多眠氏:美味しそうだけど、残念。 ぼやき先生:生だけはダメなんだな。 迷ホラ吹き:ええ、タマゴかけご飯はダメなんですか!? 媚多眠氏:生だけはダメですよって、前に言ったはずですがねぇ。 迷ホラ吹き:そう言われてみれば・・・。でも、なんで、ダメなんですか? ぼやき先生:ニワトリは人間に食わせるためにタマゴを産んでいるのではないってことだな。 迷ホラ吹き:あはは、そりゃあ、そうでしょうが・・・。 媚多眠氏:卵白の部分に自己を守るような成分があるってことですよね。 迷ホラ吹き:ランパクって白身のことですね。 ぼやき先生:そこに「アビジン」というアンチビタミンがあるのさ。 迷ホラ吹き:アビジンというアンチビタミン!? ぼやき先生:アビジンは卵黄のビタミンHと結合して、その吸収を阻害するんだ。 媚多眠氏:ビタミンHは化学名ビオチンといって、脂肪の代謝からエネルギー産生、皮膚の健康などに重要な役目を持っています。 ぼやき先生:タマゴには栄養が多いので、細菌なんかにも狙われることが多いんだ。しかし、細菌が殻の孔を通ってタマゴに潜り込んだとしても、黄身にたどり着くまでには卵白を通過しなくてはいかんだろう。 迷ホラ吹き:そういうことになるんでしょうね。 ぼやき先生:その時、卵白にあるアンチビタミンであるアビジンが細菌にしみついて、ビタミンHが使えなくなるというわけさ。そうなると細菌は増殖できないから、タマゴは腐らずにすむということなんだな。 迷ホラ吹き:なるほどねぇ・・・。 ぼやき先生:それだけじゃない。 迷ホラ吹き:アンチビタミンの次はアンチタンパク!? ぼやき先生:アンチタンパクとは言わんが、オボムコイドは「トリプシン」というタンパク消化酵素の働きを邪魔するものなんだな。 迷ホラ吹き:なんてーこったい! ぼやき先生:生タマゴには、トキソプラズマという原虫やサルモネラの感染に対するリスクもある。 媚多眠氏:トリプルパンチですね。 迷ホラ吹き:ゲゲゲッ、じゃあ、どうしたら良いんで・・・? 媚多眠氏:だから、火を通すことですよ。 迷ホラ吹き:ナマタマゴのデメリットはそんなにたくさんあるんだ・・・。 媚多眠氏:悲しそうですね。 ぼやき先生:ただし、白身を捨てるのは勿体ないので熱を加えてしっかり食べることだ。 媚多眠氏:タマゴの栄養価は全卵で高くなるというものですから。 迷ホラ吹き:ハイハイハイ!! ぼやき先生:元気になってよかったんだが、もう一つのリスクについてはどうするんだい? 媚多眠氏:トキソプラズマやサルモネラの感染に対するリスクですよ。 迷ホラ吹き:・・・・。 |