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ライフサイエンス社の医学雑誌「治療学」2008年3月号に分子栄養学三石理論について執筆しました。


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タマゴかけご飯

迷ホラ吹きタマゴのタンパク質は、タンパク質の「質」を表わす「プロテインスコア」が百点満点だから1日に2〜3個は食べようって話だったと思います。

媚多眠氏:3個で、約20gのタンパク質がとれる計算になりますからね。

ぼやき先生:体重60キロの人だと必要量の三分の一がまかなえるということだな。

迷ホラ吹き:どうやって食べるのが良いのかな?
やっぱ、ナマでしょうかね。チャチャチャッとかき混ぜた溶き卵をアツアツご飯にかけ、醤油をちょろっとたらしてワシャワシャ食べる。
タマゴかけご飯が最高にうまいっしょ!

媚多眠氏:美味しそうだけど、残念。

ぼやき先生:生だけはダメなんだな。

迷ホラ吹き:ええ、タマゴかけご飯はダメなんですか!?

媚多眠氏:生だけはダメですよって、前に言ったはずですがねぇ。

迷ホラ吹き:そう言われてみれば・・・。でも、なんで、ダメなんですか?

ぼやき先生:ニワトリは人間に食わせるためにタマゴを産んでいるのではないってことだな。

迷ホラ吹き:あはは、そりゃあ、そうでしょうが・・・。

媚多眠氏卵白の部分に自己を守るような成分があるってことですよね。

迷ホラ吹き:ランパクって白身のことですね。

ぼやき先生:そこに「アビジン」というアンチビタミンがあるのさ。

迷ホラ吹き:アビジンというアンチビタミン!?

ぼやき先生:アビジンは卵黄のビタミンHと結合して、その吸収を阻害するんだ。

媚多眠氏:ビタミンHは化学名ビオチンといって、脂肪の代謝からエネルギー産生、皮膚の健康などに重要な役目を持っています。

ぼやき先生:タマゴには栄養が多いので、細菌なんかにも狙われることが多いんだ。しかし、細菌が殻の孔を通ってタマゴに潜り込んだとしても、黄身にたどり着くまでには卵白を通過しなくてはいかんだろう。

迷ホラ吹き:そういうことになるんでしょうね。

ぼやき先生:その時、卵白にあるアンチビタミンであるアビジンが細菌にしみついて、ビタミンHが使えなくなるというわけさ。そうなると細菌は増殖できないから、タマゴは腐らずにすむということなんだな。

迷ホラ吹き:なるほどねぇ・・・。

ぼやき先生:それだけじゃない。
卵白には「オボムコイド」というタンパク質の吸収を邪魔するものもあるんだ。

迷ホラ吹き:アンチビタミンの次はアンチタンパク!?

ぼやき先生:アンチタンパクとは言わんが、オボムコイドは「トリプシン」というタンパク消化酵素の働きを邪魔するものなんだな。
とにかく、人間にとってはせっかくの栄養に対して吸収阻害物質2つもあるってことさ。

迷ホラ吹き:なんてーこったい!

ぼやき先生:生タマゴには、トキソプラズマという原虫やサルモネラの感染に対するリスクもある。

媚多眠氏:トリプルパンチですね。

迷ホラ吹き:ゲゲゲッ、じゃあ、どうしたら良いんで・・・?

媚多眠氏:だから、火を通すことですよ。
アビジンもオボムコイドもタンパク質ですから、熱を加えると変性して不活化します。

迷ホラ吹き:ナマタマゴのデメリットはそんなにたくさんあるんだ・・・。
タマゴかけご飯はやめたほうが良いんですねぇ・・・(・・;)

媚多眠氏:悲しそうですね。
どうしてもタマゴかけご飯をやりたければ、黄身だけかけたら如何ですか?
納豆にタマゴを入れたい人も、黄身だけいれればいいと思います。

ぼやき先生:ただし、白身を捨てるのは勿体ないので熱を加えてしっかり食べることだ。

媚多眠氏:タマゴの栄養価は全卵で高くなるというものですから。

迷ホラ吹き:ハイハイハイ!!

ぼやき先生:元気になってよかったんだが、もう一つのリスクについてはどうするんだい?

媚多眠氏:トキソプラズマやサルモネラの感染に対するリスクですよ。
こちらに関しては、自己責任でということですね。

迷ホラ吹き:・・・・。

2004年6月

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