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ライフサイエンス社の医学雑誌「治療学」2008年3月号に分子栄養学三石理論について執筆しました。



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論理的思考力を養う

6月12日の朝日新聞から

「生きる力」より科学の「心」を』と題した投稿が載っていました。

 投稿者は真行寺千佳子(しんぎょうじちかこ)という人で、東京大学大学院 理学系研究科助教授だそうです。
 論旨は、最近の教育界でよく使われる「生きる力」という言葉に対する批判です。
 真行寺さんは、「生きる」という言葉も「力」という言葉も明確な定義をせずに使っているため非常に曖昧で、恣意的に用いられる可能性が大きいと危惧されています。
 重要なのは論理的思考力と、正直に自然と向き合う誠実な「心」
(精神)であるはずなのに、「生きる力」のような曖昧且つ無意味な表現が、教育界でさえ流行するのを嘆いていらっしゃるわけです。

全くの同感です。
「水は知っている」のような似非科学を本気で信じ、表面的な良い話、うまい話の根拠を求めもせず信じてしまう馬鹿先生がいるのですから、仕方ないのかもしれません。論理的思考力なんか皆無でしょう。そういう人達を先生に持つ子供がかわいそうです。さらに悲惨なのは、かわいそうな状態であることが理解できないまま大人になると、何でも表面的な鵜のみ状態になり、善悪の判断も狂ってしまうだろうということです。
 論理的思考力が重要だというのなら、血液型による性格の違いなんてのを信じている人も危ないと言っているのです。

 少し話は飛躍しますが、化粧品や健康食品の世界の酷さも目を覆うばかりです。
 誰が見てもインチキっぽいもの、騙そうとしているものは論外ですが、専門用語をちらつかせながら「天然」だとか「自然」を売り物にし、しかもウラを暴くといった正義感に溢れたものが危ないのです。
 たとえば、ほ○も○志○委○会というところの発行しているメルマガに、健康食品の実態や裏話を教えてくれるというのがあって期待したのですが、天然が良い、自然が良いというだけでがっかりしました。しかも、光学異性体だのレセプターなんて言う専門用語まで持ちだした揚げ句に、間違った記述をしているのです。
 「天然のサプリメントを使わなければダメで、精製したものはダメ」というんですが、精製してないサプリメントなんてあるんでしょうか?
「天然品なら毒でも良いの?」ってツッコミを入れたくなります。

2002年6月

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