迷ホラ吹き:先日スーパーの食料品売り場でペットボトルの水がいっぱいあるのを眺めていたんですが、酸素が豊富な水なんてのを見つけました。 媚多眠氏:溶存酸素の量が多い水だ、というやつですね。 迷ホラ吹き:水を飲んで酸素を補給しませんかってんですが、人間はいつから胃腸で酸素を補給するようになったんだって笑っちゃいました。 媚多眠氏:アハハ・・・。 迷ホラ吹き:これって何か意味があるんですか? 媚多眠氏:金魚でも飼ってみたら良いかもしれませんよ。 迷ホラ吹き:カメしか飼ってません。 媚多眠氏:水槽で飼っていても、カメは爬虫類ですから肺呼吸です。意味ないでしょうね。 迷ホラ吹き:イエ、だからそういうことでなく、人間が飲んで健康にイイとかあるんですか? ぼやき先生:それは、迷ホラさんが最初に感じた感覚で正しいんじゃないかな。 迷ホラ吹き:じゃあ、意味ない? ぼやき先生:人間も肺という臓器でガス交換しているんだから、胃腸に入れても仕方なかろうって。こんなことは小学生でも知ってるだろう。 媚多眠氏:30%の酸素を出す酸素チャージャーなるものもあるようですが、活性酸素を除去することを売りにしたいろいろなマユツバ製品とすら相対してますね。 ぼやき先生:多くの人にとって、酸素は身体に良いものということなんだろう。多すぎる活性酸素が身体に良くないことが、ちゃんと知れ渡ったわけではないということなんだろうな。 媚多眠氏:生き物の歴史は酸素傷害との戦いだった、ということをしっかり認識すべきなんですよね。 ぼやき先生:空気中の酸素は多すぎると危険だ。 迷ホラ吹き:水中の酸素は? ぼやき先生:肺呼吸している人には無意味。 媚多眠氏:まあ、水商売とはよく言ったものですよね。 ぼやき先生:害にはならんだろうが、トンデモに飛びつく人間が多いことが悲しいな。 媚多眠氏:そのうち、『純粋な酸素と純粋な水素だけで作られた本当の水【超・酸化水素水】』なんてのが売られたりして。 迷ホラ吹き:酸化水素? 媚多眠氏:二つの水素(H2)に酸素(O)が一つくっついただけの純製品です! 迷ホラ吹き:エッチツーオー(H2O)! 水そのものじゃないっすか!! 媚多眠氏:精製水を売るためのキャッチコピーに良いかな? ぼやき先生:『豊富な酸素をお望みの方には、酸素タップリの水【過酸化水素水】』なんてのはどうだい? 媚多眠氏:先生! それって、オキシフルですから!! ぼやき先生:逆に、水中の溶存ガスや酸素を取り除いた水こそ素晴らしい、といって売り始めた輩もいるから、水商売は油断も隙もあったものではないってことなんだな。 |