All About Japan スーパーおすすめサイト大賞 2004において、
当サイト
「スーパーおすすめサイト」として選出されました。

ライフサイエンス社の医学雑誌「治療学」2008年3月号に分子栄養学三石理論について執筆しました。


戻る

インフルエンザの特効薬?

迷ホラ吹き:タフミルの備蓄が足りないので、インフルエンザが流行ったら大変だなんてことをよく聞きますが・・・。

媚多眠氏:タフミルでなくてタミフルでしょう。

迷ホラ吹き:え? ああ、タミフルですかぁ。

媚多眠氏抗ウイルス薬ってヤツです。

迷ホラ吹き:それを飲めばインフルエンザにかからないってことですか?

媚多眠氏:違います。タミフルはインフルエンザにかかってから飲む薬です。

迷ホラ吹き:抗ウイルス薬ってウイルスをやっつけてくれるんじゃないんですか?

媚多眠氏:ウイルスは細胞を持っていないので生物とは言えないし、自分で増えることも出来ないってことは知ってますよね。他の生物の細胞に入り込み、その細胞の仕組みをちゃっかり利用して自分を増やすための仕事をさせるのがウイルスだというわけです。
また、ウイルス自体が毒になったり、毒を出したりすることもないはずです。

迷ホラ吹き:じゃあ、抗ウイルスってどういうことですか?

媚多眠氏:ウイルスの増殖を邪魔する薬だということでしょうかね。
確かタミフルの成分は「リン酸オセルタミビル」なんて名前です。

ぼやき先生:先の話の通りウイルスが増えるためには、まず細胞に取りつくことが必要だ。

迷ホラ吹き:そうですね。

ぼやき先生:取りついた細胞の中で無事増えることが出来たら、次には外へ出ていかねばならないってことは分かるかな。

迷ホラ吹き:アハハ、その細胞の中にずっといてくれれば、増えすぎないで共存ってことじゃないですか?

ぼやき先生:つまり、ウイルスが増殖するには、細胞に取りつくことと細胞から出ていくことの二つが重要になってくるんだな。

迷ホラ吹き:な〜るほど。

ぼやき先生:インフルエンザウイルスの表面には「ヘマグルチニン」「ノイラミニダーゼ」なんてものが付いているんだ。

迷ホラ吹き:それは覚えにくそうな名前ですね。

ぼやき先生:な〜に、そんなもの覚える必要なんかないさ。
ただ、その物質の形の違いによってインフルエンザに種類があるということなんんだな。

媚多眠氏:H5N1型なんて言うじゃありませんか。

迷ホラ吹き:ああ〜、あれがヘマなんとかのと、ノイなんとかのだったんですね。

ぼやき先生:タミフルの話では、Nの方が関係しているのでノイラミニダーゼという名前だけは覚えてもらおうか。

迷ホラ吹き:ん? おいらミニだぜ?

媚多眠氏:おいらじゃNになりません。ノイラミニダーゼですよ。

迷ホラ吹き:おいら、ちっちゃいものでね、つい・・・。

媚多眠氏:いくら迷ホラさんがミニでもあたまはNで、ノイラミニダーゼ。

迷ホラ吹き:だから最初に「ん」って・・・、そんな冷静に否定しなくても・・・。へいへい、ノイラミニダーゼですね。

ぼやき先生:そのノイラミニダーゼは、乗っ取った細胞内から出ていくときに利用されるタンパク質で、タミフルはこれを阻害する薬なんだな。

迷ホラ吹き:ってことは?

媚多眠氏:インフルエンザウイルスは、ノイラミニダーゼを阻害されると感染した細胞から外へ出ていけなくなるということですね。

ぼやき先生:ついでに言っておけば、もう一つのヘマグルチニンは細胞に取りつくときに使われるものなんだな。

迷ホラ吹き:なるほど。ヘマなんとかを邪魔するものがあれば予防できるけど、タミフルはノイラミニダーゼを邪魔するものだからインフルエンザにかかってから飲むんですね。

媚多眠氏:そういうことなんです。感染しちゃっているけど、その増殖をくいとめるのが目的ということですね。それによって、治癒するのに7日かかるところを6日に縮めることが出来るのだそうです。

迷ホラ吹き:たった1日!?

媚多眠氏:重症化を防ぐことも出来るので、免疫系の弱い人たちにとっては頼りになる薬だということですね。

ぼやき先生:なんにしても基本はタンパクビタミンC、そして水分をタップリとっておとなしく寝ていることだな。運悪くかかっちゃったら、じっと我慢の子さ。

迷ホラ吹き:先生はトシなんだから、ワクチンを打ったほうがイイんじゃないですか?

ぼやき先生:ワシは八卦は信じてないんだ。

迷ホラ吹き:・・・?

媚多眠氏:当たるも八卦、当たらぬも八卦、ですか。

迷ホラ吹き:どういうこと?

媚多眠氏:予想したウイルスに合うワクチンを使うということなんですが、流行するインフルエンザの種類がはずれることもあるということですよ。

ぼやき先生:理論にそった栄養素の増量で、自分のマクロファージインターフェロンに期待しているってことさ。

迷ホラ吹き:年寄りは無理しないほうがイイんじゃないですか?

ぼやき先生:そう。自分の自然免疫に自信の持てない子供や年寄りは絶対無理せんほうが良いだろう。

媚多眠氏:高熱が出ちゃったら「牛黄」を使いますね。

迷ホラ吹きごおう

ぼやき先生:子供の場合解熱剤が使えないし、大人にしても熱は下げればいいというものでもないからな。

媚多眠氏:牛黄を飲むと、とりあえず元気が出てくる人は多いですね。
値段が高いのが難点ですが、後でお礼を言われることの多いのはこの牛黄製剤を飲んだお客さまからですね。
赤ちゃんから高齢者まで妊婦以外に使えるのもメリットだし、これといった副作用もないのが良いところです。一家に十丸牛黄の備蓄を! ってところです。

迷ホラ吹き:ところで、ノイラミニダーゼはダーゼが付きますけど、これは酵素ですか?

ぼやき先生:その通り。タミフルは酵素阻害剤ということだな。

媚多眠氏:酵素阻害剤というと、余計な代謝まで邪魔してしまいそれが副作用になるなんて想像をしますが、ウイルスの酵素を阻害するんだから関係ないですよね。

ぼやき先生:副作用は少なそうだが、体力のあるような人たちにまで気軽に使って耐性ウイルスが出来ないことを祈っているところさ。

2005年12月
戻る TOP


inserted by FC2 system