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ライフサイエンス社の医学雑誌「治療学」2008年3月号に分子栄養学三石理論について執筆しました。


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コエンザイムQ10の話

媚多眠氏:テレビでコエンザイムQ10の特集をやったらしく、いっきに有名な栄養素になりましたね。

迷ホラ吹き:なんてったって「若返りのビタミン」ですからね。

媚多眠氏:さっそく感化されちゃったようですね(^_^)
 ビタミンQとも言われるコエンザイムQ10ですが、厳密に言うとビタミンではないですね。

迷ホラ吹き:あら、そうなんですか。

媚多眠氏:さらに「ユビキノン」という別名もありますが、本来自分で作っているからビタミンではないんですよ。

迷ホラ吹き:あ〜、そうでしたっけ。
 ユビキノンといえば、ガンとか活性酸素の話の時に出てきた記憶があります。

媚多眠氏コレステロールの薬を飲んでいる人はたくさん摂取すべきだ、なんて話は忘れちゃいましたか?

迷ホラ吹き:そんな話があったような気もしますが、理由は忘れちゃいました(^^ゞ

ぼやき先生:コレステロールについては前に話した通り、とても大事な成分だから身体はほとんどを自前で作っているんだな。その合成代謝を阻害するのが、多くのコレステロールの薬なんだ。

媚多眠氏:コレステロールの薬は、コレステロール合成に関わる酵素の働きを邪魔する、ということなんです。で、その薬が「メバロチン」とか「リポバス」「リピトール」なんていうスタチン系のコレステロールを下げる薬なんですよ。   

迷ホラ吹き:ふ〜ん。

ぼやき先生:もう少し具体的に詳しくいうと、そのスタチン系の薬はコレステロール合成代謝経路の途中にできる「メバロン酸」の合成を邪魔しているんだな。

媚多眠氏:メバロン酸はコレステロールを作るための原料だから、そのメバロン酸の合成を邪魔すればコレステロールが作れなくなり、コレステロールは下るだろうってことですね。

迷ホラ吹き:ははは、それでメバロチ〜ン (* ̄ノ ̄)/Ω

ぼやき先生:それが笑い事ではないってことなんだ。

迷ホラ吹き:ヘ!? 安直な名前の付け方だなって・・・。

媚多眠氏:薬なんてそんなのが多いですよ。

ぼやき先生:笑い事でない理由は、メバロン酸ユビキノン、つまりコエンザイムQ10の原料にもなっているってことなのさ。

迷ホラ吹き:えぇ! ってことは?

媚多眠氏:メバロン酸の合成を邪魔すれば、コエンザイムQ10の生合成もストップするだろうってことですよ。

迷ホラ吹き:そりゃ、大変だ。

ぼやき先生:ただでさえ、年を取るとコエンザイムQ10の生合成能力は落ちるんだな。そこに、そういった薬を飲めば一層足りなくなるだろうってことなんだ。

迷ホラ吹き:それでコレステロールの薬を飲んでいる人は、多く取らないとまずいってワケですね。

媚多眠氏:コエンザイムQ10はエネルギー物質ATPを作るのに必須のものですから、当然ミトコンドリアの多い臓器に多くあります。特に心臓肝臓腎臓などです。

迷ホラ吹き:足りないとそれらの臓器がエネルギー不足になるということですね。

ぼやき先生:さらにミトコンドリアだけでなく「還元型コエンザイム」としてからだ中の生体膜にあり、そこで抗酸化作用を発揮しているんだな。

迷ホラ吹き:還元型ということは、自身は酸化されるということですね。

ぼやき先生:その通り。そうやって身代わりになり、からだのさび付きを守っているといえるだろうな。

媚多眠氏:コエンザイムQ10製剤はいろいろありますが、ウチで扱っているものは、当然、還元型で吸収率を上げた優れ物です。

迷ホラ吹き:ぼくもそろそろとりはじめたほうがイイでしょうかね?

媚多眠氏:人によっては30才くらいの人でもおすすめしますが、まあ40才を超えたら最低60ミリくらいはじめることをおすすめしますよ。

迷ホラ吹き:ところで、コエンザイムQ10というからには、コエンザイムQ1とかQ2もあるんですか?

ぼやき先生:12種類の同族体があるんだが、1〜5は大腸菌、6,7は酵母、8は細菌や原虫、9は哺乳類ではラットとマウス、10はほとんどの生物に分布しているんだ。

媚多眠氏:コエンザイムQといえば、人間にとっては「10」だけを考えればいいってことです。だから、わざわざ「10」と言わなくてもイイと思うんですがね。

迷ホラ吹き:ふ〜ん。で、因みに11と12は?

ぼやき先生:酒を飲んで酔っぱらった迷ホラさんの頭の様な野菜にあるらしいんだ。

迷ホラ吹き:・・・?・・・。

媚多眠氏:・・・ぷっ、先生、またそんなこと言っちゃって。

迷ホラ吹き:何ですか!?

媚多眠氏:中身がないってことですよ。

迷ホラ吹き:ピーマンか)*o*(

2004年10月

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