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おしゃべり分子栄養学 13 
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
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ストレスは万病のもと-1

ぼやき先生ホメオスタシス、つまり恒常性を維持するということがどういうことか分かったと思うんだが、ストレスがそのホメオスタシスを乱すということは理解できたかな?

迷ホラ吹き:脳の中の、直接、命に関係するとか言ってた部分から、全ては始まるってことですよね。何て名前でしたっけ?

媚多眠氏大脳辺縁系のことですか。

迷ホラ吹き:それそれ『だいのう・へんえんけい』。

ぼやき先生辺縁系といっても、これは大事だから脳の中央、奥深くにあるんだ。周りに、辺縁にあるわけじゃないってことさ。

迷ホラ吹き:ふ〜ん、へんえんなの。

ぼやき先生:とシャレを言っても、辺縁系という名前なんだから仕方ない。

迷ホラ吹き:えへへ。その、周りにあるわけじゃなくて中央にある辺縁系の『視床下部』から、『下垂体』『副腎皮質』という具合にややこしく連絡が行って、最後はステロイドホルモンが出るんでしたね。

媚多眠氏:そうです。その副腎皮質から放出されるステロイドホルモン、すなわち副腎皮質ホルモンこそストレスに対抗するための、抗ストレスホルモンなのでした。

ぼやき先生:今、迷ホラ吹きさんが言ったのは、ホルモンが情報伝達物質として使われる内分泌系だということは話した。ホメオスタシス維持のためにはもうひとつ、神経伝達物質が使われる自律神経系があるんだが、活性酸素が関係してくるのは主に内分泌系なんだな。

媚多眠氏:どういうふうに関係するか分かりますか?

迷ホラ吹き:そんなこと言われたって…。きっと、ステロイドホルモンが作られるときに出てくるんでしょう、活性酸素。

媚多眠氏:アレ、よく分かりましたね。

迷ホラ吹き:だって、前に、コレステロールが作られるときに活性酸素が出てくるって言ったでしょう。となれば、コレステロールが原料になって作られるステロイドホルモンも、その時に出てきそうじゃないですか、活性酸素。

ぼやき先生:その通り。ただし、合成されるときだけじゃなくて、分解するときにも出てくるんだな。

迷ホラ吹き:分解する?

ぼやき先生:新しく作っては古いものを壊して捨てるというのが、生きてる証拠だってことは言わなかったかな?

迷ホラ吹き:そうでした。代謝というんですよね。

媚多眠氏:そういうことで、ストレスが続けばステロイドホルモンの合成と分解も続くというわけです。

迷ホラ吹き:じゃあ、ストレスが続いている間は、ずっと活性酸素の発生があるということになるんですか。

媚多眠氏:そういうことになりますね。

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ストレスは万病のもと-2

迷ホラ吹き:なるほど、それは良くないですね。

ぼやき先生:ところが、さらにまだ悪いことがあるんだな、ストレスには。

迷ホラ吹き:何ですか、その悪いことってのは。

ぼやき先生ビタミンが消耗するんだ。

媚多眠氏:身体の中のビタミンが減る、ということです。

迷ホラ吹き:代謝が進むということだから、しょうがないんじゃないですか?

媚多眠氏:アレレ、ずいぶんよく理解していますね。

迷ホラ吹き:現代人曰く、生命の実態は代謝だ!v(-_-)/

ぼやき先生:ウム。代謝が進むということは、酵素が作られビタミンが利用されるということなんだが、ストレスに反応してステロイドホルモンが合成されるまでの代謝では、タンパク質はもちろんだが、特にビタミンCビタミンEが要求される。

迷ホラ吹き:ということは、ストレスによって身体の中のビタミンCビタミンEは減ります!

媚多眠氏:それには、どんな意味があるのでしょう?

迷ホラ吹き:…… (・_・;)

媚多眠氏:アレ? 急に元気がなくなりましたよ。

迷ホラ吹き:身体の中のビタミンCが減ることの意味…?

媚多眠氏:そうですよ。減ったら、足りなくなると思いませんか?

迷ホラ吹き:足りなくなるでしょうねえ。

ぼやき先生:すると、ビタミンCに依存する酵素が働けなくなるのはもちろん、活性酸素を消去することにも影響が出てくるということになる。

迷ホラ吹き:アッ! そうか!!

媚多眠氏:思い出しましたか?

迷ホラ吹きビタミンCビタミンEは、低分子抗酸化物質の筆頭でしたっけ。

ぼやき先生:そのとおり。これで、ストレス活性酸素の密接な関係がわかったかな。

迷ホラ吹き:フ〜ム。つまり、まず、ストレスがかかると活性酸素が発生するということですよね。

媚多眠氏:そうです。普段よりも、余計にたくさん発生します。

迷ホラ吹き:それだけでなく、防御の方も手薄になるということですか。

媚多眠氏ビタミンCが減るんだから、そういうことになります。

迷ホラ吹き:敵は増えるは、味方は減るはで、踏んだり蹴ったり泣きっ面に蜂って感じですね。

ぼやき先生:そんなわけだから、特に活性酸素対策が筆頭にくるような病気の人たちにとっては、ストレスが最大の敵とも言えるんだな。

媚多眠氏:たとえば、糖尿病自己免疫疾患の人たちですね。

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ストレスは万病のもと-3

迷ホラ吹きじこめんえきしっかんって?

媚多眠氏慢性関節リューマチ全身性エリテマトーデスなどの膠原病で、自分に対して自分の免疫が攻撃を仕掛けてしまうという厄介な病気です。

迷ホラ吹き:そういう人たちは、活性酸素にやられやすいってことですか。

ぼやき先生免疫の話は非常にややこしいので今は話さないが、ストレスなどによる余計な活性酸素の発生が、自己免疫疾患の症状をひどくしていることは確かなんだ。

媚多眠氏:健康だった人でもストレスがきっかけになって、病気が発症することもありますね。

ぼやき先生:普段と違ったことをした後、身体に変調をきたす人は結構多いんじゃないかな。

迷ホラ吹き:そういえば、引っ越しの後カゼをひいたり、身内の葬式の後体調を崩してガンになちゃった知人がいますよ。

ぼやき先生:それはお気の毒な話だが、ストレスにはそんなことを起こすことも不可能ではないってことなんだな。

迷ホラ吹き:それは、みんな活性酸素が原因なんですか?

ぼやき先生:ウム。実は、ストレスにはビタミンの消耗活性酸素の発生のほかに、まだ悪いことがあるんだ。

迷ホラ吹き:えーっ! まだあるんですか!! こ、こうなったら、とことんお聞きしようじゃないの。さあ、どうぞ。

媚多眠氏:ヤケになってきましたね。

ぼやき先生:今も言った通り、ストレスに対して生体はステロイドホルモンを作って対抗するんだが、その代謝でビタミン、タンパクの消耗と活性酸素の発生があるという話をした。

迷ホラ吹き:その代謝のせいで、活性酸素にやられやすくなるってことは、よーく分かりました。さあ、その続きです。

ぼやき先生:その代謝の結果、作られるステロイドホルモンナチュラルキラー細胞を殺すんだ。

迷ホラ吹きナチュラル・キラー・細胞

媚多眠氏:略してNK細胞ともいいます。

迷ホラ吹き:それが殺されるのが悪いっていうんなら、NK細胞ってのはよっぽど良いことをやってんでしょうね?

媚多眠氏:ガン細胞を殺していると言われています。

迷ホラ吹き:どこで?

媚多眠氏:どこでって、身体の中に決まってるじゃありませんか。

迷ホラ吹き:そりゃあ、そうでしょうが、じゃあ、僕の身体の中にもガン細胞があるってこと?

ぼやき先生:まあ、そういうことなんだがね。発ガンのメカニズムは、非常にややこしいんだ。だから、ここではNK細胞ガン細胞を殺してくれるおかげで、ガンにならずにすんでいるということもある、と理解してくれ。

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ストレスは万病のもと-4

迷ホラ吹き:ふ〜む。ガン細胞をやっつけてくれるのがNK細胞とやらで…、ってことはそのNK細胞ってのは、僕たちの身体がガンになるのを予防してるってことになりますか?

媚多眠氏:そういうことになるでしょうね。

迷ホラ吹きそのNK細胞が、ステロイドホルモンによって殺されるんですか。

ぼやき先生:そう、なぜか、NK細胞はステロイドホルモンに対する受容体を持っているんだ。そして、その受容体にステロイドホルモンがくっつくとNK細胞は死ぬ。

迷ホラ吹き:そりゃあ、ガンに対する防御が手抜きになるってことですね。

ぼやき先生:NK細胞は、ガン細胞を見つけると『パーフォリン』というタンパク質をぶち込み、ガン細胞のどてっぱらに穴を開けて退治するんだが、ウイルス感染細胞などにも同じように働くんだ。

媚多眠氏:つまり、NK細胞というのは、とっても大切な免疫担当細胞だってことなんですよ。

迷ホラ吹き:大切も大切、正義の味方、神か仏か救世主ってなもんじゃないですか。そんなりっぱなNK細胞がステロイドホルモンで死ぬってんなら、こりゃストレスは万病のもとじゃないですか。

ぼやき先生:ストレスが身体に良くない理由がよく分かったようだな。医者の処方するステロイドホルモンの副作用に、免疫力低下というのがある理由もわかるってもんだろう。

媚多眠氏:ストレスが続くような状態は、NK細胞が不活化され身体にとって非常に不利なんですが、ここで、NK細胞が活性化する方法をお聞きして元気を出しましょう。

迷ホラ吹き:そんな方法があるんですか。さっさと教えて下さいよ。

ぼやき先生:では、まず一番簡単な方法。

迷ホラ吹き:アア、いいですねえ。簡単な方法。どうすりゃいいんで?

ぼやき先生笑うことさ。

迷ホラ吹き:そりゃいいや! 僕は毎日笑ってます。

ぼやき先生:「笑う門には福来る」ってのは、あながち嘘じゃないってことだな。

迷ホラ吹き:「笑う門松服着てる。棚ぼたは、棚ごとぼたもち落ちてくる。イテッ、壁に耳あり障子にメアリー、知らぬがほっとけオーマイゴッド」ってね。

ぼやき先生:それは、ナンセンス・ギャグだな。しかし、仏と神を茶化すところなんか洒落てるね。

媚多眠氏:迷ホラさん、無駄に脳みそを使っちゃって。どうせ意味は無いんですから、解説なんかしないで下さいよ、先生。

迷ホラ吹き:と、とにかく、笑いNK細胞を活性化する、ということなんですね。

ぼやき先生:そう、そしてインターフェロンもNK細胞を活性化するんだ。

迷ホラ吹き:インターフェロンって、カゼの話の時に出てきましたよね。

媚多眠氏:インターフェロンに関係するビタミンを思い出して下さいね。

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