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おしゃべり分子栄養学 20
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
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ガン細胞-不死性-1

媚多眠氏:前回は、発ガン物質とはどういうものかということと、タバコの発ガン性が何にあるかという話をうかがいましたが、おぼえてますか?

迷ホラ吹き:えーと、まずは発ガン物質の話です。身体の中で、フリーラジカル活性酸素たくさん発生させるようなものが、発ガン物質だということだったでしょ?

媚多眠氏:そういうことでしたね。たくさん、というのがミソです。

迷ホラ吹き:それから、タバコのタールはガンに関係無く、煙の中の活性酸素・過酸化水素が問題だなんてのも初めて知りました。

媚多眠氏吉川敏一先生は、フィルターを水で濡らして吸えば過酸化水素は除去できるから安心だと言ってました。

迷ホラ吹き:ふりんラジカルの吉川先生ですね。タバコ飲みは、そうまでして吸いたいものなんでしょうかねえ。

ぼやき先生:そりゃあ、分からんが、副流煙によるまわりの人への迷惑を無視しておるな。点火部からの副流煙には、吸い口からの煙にくらべてベンツピレンが3〜4倍、ジメチルニトロソアミンが19〜129倍も含まれているんだ。

迷ホラ吹き:ジ・メチル・ニトロソ・アミン?

ぼやき先生:それも発ガン物質の一つだ、ということなんだな。

媚多眠氏:それにしても、前回のことを良くおぼえてきましたね、迷ホラさん。

迷ホラ吹き:あの苦いイチョウ葉エキスのおかげか何か知りませんが、うまいこと頭の中に収まりましたね。

ぼやき先生:イチョウ葉エキスには、脳循環を良くするだけでなく強力な抗酸化作用も認められているので、文句を言わずに飲んでおいたほうが良いだろう。

媚多眠氏:さて、コールタールという発ガン物質は、それに接しない人にとっては関係無いと言えます。前回、少しだけ触れた偶発ガンの原因のほとんどはタバコ食物・栄養ということなんですが、偶発ガンの原因になるような発ガン物質はあるのでしょうか?

迷ホラ吹き:よく、新聞やテレビを賑わす水道水の中の発ガン物質というのはどうなんですか?

媚多眠氏トリハロメタンですね。

迷ホラ吹き:それそれ。それから、お焦げにもありましたよね、発ガン物質。

ぼやき先生トリプPグルPだな。

迷ホラ吹き:なんですか、それ?

ぼやき先生:お焦げの中から見つかった発ガン物質の名前さ。


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ガン細胞-不死性-2

迷ホラ吹き:ふ〜ん。で、実際のところ、どうなんですか? やっぱりお焦げは食べないほうがいいんですか?

媚多眠氏:食事の時、今でも神経質にお焦げを取り除いている人がいるようですね。

迷ホラ吹き:いますねえ。

媚多眠氏:私も昔は気にしていましたが、今は全然気にしません。

迷ホラ吹き:僕なんか、お釜の底のご飯のお焦げが好きです。

ぼやき先生:ところで、二人ともコーヒーは好きかい?

迷ホラ吹き:なんですか、急に・・・。今日みたいに喫茶店で飲むことはあまりありませんが、家ではほぼ毎日飲みますね。

媚多眠氏:私も深煎りのマンデリンを毎日飲んでいます。

迷ホラ吹き:でも先生、コーヒーとお焦げに関係があるとでも言うんですか?

ぼやき先生:コーヒーというのは、豆を焦がしてその汁を飲むことになるわけじゃないかな。

迷ホラ吹き:アッ! そうか。

ぼやき先生:つまり、いろいろな食品成分が焦げると、確かに、さっき言ったような発ガン物質ができるということなんだが、実際は、全く無視していいような量しか出来ないということなんだな。

媚多眠氏:気にすることはない、ということですね。

ぼやき先生:国立がんセンターの計算によると、お焦げでガンを作ろうと思ったら、1日100トンのお焦げを1年間食べ続けなければならないんだそうだ。

迷ホラ吹き:美味しいものですら100トンは食えませんね。

ぼやき先生:アメリカのオークリッジ研究所のワインバークは「発ガン物質の全くない食物だけをとろうと思ったら餓死するほかはない」と言っている。

媚多眠氏:それほど、どんな食物にも発ガン物質は含まれているということなんですね。

ぼやき先生:勿論、添加物や農薬などの有害物質が少ない食品を食べるにこしたことはないが、そんなことに神経を使うよりも活性酸素対策を立てることの方が、ガン対策としては有効だろうということなんだ。

媚多眠氏:美味しいか不味いかを問題にしなければ、水道水に関しても同じようなことが言えるわけですね。

迷ホラ吹きクラスター理論とやらも否定されていることですしね。

媚多眠氏:そうです!

ぼやき先生:実際、発ガン率の高い発ガン物質としては「抗ガン剤」と「免疫抑制剤」の2つしかないという話だ。

迷ホラ吹き:抗ガン剤が、発ガン物質なんですか!?

ぼやき先生:矛盾した話なんだが、抗ガン剤の作用機序は活性酸素の発生にあるからなんだ。

媚多眠氏:つまり、活性酸素を発生させてガン細胞をやっつけるということですね。

ぼやき先生:まあ、そういうことだな。

媚多眠氏:抗ガン剤として有名なものに「ブレオマイシン」とか「アドリアマイシン」などありますね。

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ガン細胞-不死性-3

ぼやき先生:ブレオマイシンはその構造に「」や「」があるんだが、これらが細胞内のスーパー・オキサイドと反応しあうと、ヒドロキシル・ラジカルが発生するんだ。

媚多眠氏:ヒドロキシル・ラジカルは最強の活性酸素ですね。

ぼやき先生:その最強のヒドロキシル・ラジカルによってDNAが切断され、しぶといガン細胞もあえなく御陀仏になるというわけさ。

媚多眠氏:アドリアマイシンはどうなんでしょう?

ぼやき先生:アドリアマイシンは、薬物代謝酵素「チトクロームP450」の作用でラジカルになるんだ。

媚多眠氏:そして、活性酸素が生じるわけですね。

ぼやき先生:そう、スーパー・オキサイドやヒドロキシル・ラジカルの発生量が、かなり増えるということだ。

迷ホラ吹き:なんだか難しい話でしたけど、その抗ガン剤ってのは、ガン細胞の中で活性酸素を発生させてガンをやっつけるってことなんですね?

ぼやき先生:そういうことだな。

迷ホラ吹き:それが、どうして発ガン物質なんですか?

ぼやき先生:そういった薬は、ガン細胞だけに作用するわけではないということさ。

迷ホラ吹き:と、言いますと?

媚多眠氏:ガン細胞は、元々自分の細胞ですからねえ。

ぼやき先生:正常な細胞にも働きかけてしまうということさ。

迷ホラ吹き:なるほど、そいつは困る。

媚多眠氏:ガン細胞をやっつけるけど、新たにガンを作るとも言えるわけなんですね。

迷ホラ吹き:抗ガン剤が、うまいことガン細胞だけに当たればいいのに。

ぼやき先生:分子標的治療と言って、ガンだけを標的にする薬の開発も進められてはいるが、もう少し時間がかかりそうなんだ。

媚多眠氏:もうひとつ、免疫抑制剤の発ガン性は、NK細胞の働きを押さえ込むと仮定したら分かり易いですね。

ぼやき先生:さて、ガンとはいえ、最初はたった1コのガン細胞から始まるわけなんだが、ガン細胞と正常な細胞とは、どこがどう違うのかということなんだが・・・。

迷ホラ吹き:それは、そうですね。違いがわからなくっちゃ。

媚多眠氏:この辺から、ややこしくなっていくんですね。

ぼやき先生:予防や治療に役立てるためには、少し突っ込んだ話をせざるをえないということさ。

迷ホラ吹き:分かってますよ。しっかりした理屈を通さないと、屁理屈や理屈抜きのインチキ情報に騙されるってんでしょう?

媚多眠氏:よく分かってますねえ。ご飯に「ありがとう」と声をかけると腐らないで醗酵する、なんて噴飯物のインチキ情報を信じ込んでる小学校の先生もいますからね。

迷ホラ吹き:ええー! そんな先生を担任に持った子供が可哀想・・・。

ぼやき先生活字になったものが正しいとは限らない先生だって間違ったことを言う。この二つは肝に銘じておいたほうが良いだろう。

媚多眠氏:ではここで、またこの苦いイチョウ葉エキスを一本御馳走しましょう。

迷ホラ吹き:うへー! 有り難きしあわせ・・・。

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ガン細胞-不死性-4

ぼやき先生:苦味が走って、準備はOKかい?

迷ホラ吹き:よろしくぅ・・・。

ぼやき先生:ガン細胞の特徴は、2つある。まず、その2つをおぼえてもらおう。

迷ホラ吹き:たった2つなら、何とかなるでしょう。

ぼやき先生:一つは「不死性」、もう一つは「異常増殖」だ。

迷ホラ吹き:「ふし・せい」と「いじょう・ぞうしょく」ネ。お安い御用だ。

媚多眠氏:まずは、不死性の説明からお願いします。

迷ホラ吹き:死なないってことですよね?

ぼやき先生:まあ、そういうことだな。細胞が分裂して増えることは知っていると思うんだが、正常な細胞は限りなく分裂するわけじゃなくて寿命があるんだ。

迷ホラ吹き:寿命があるって、正常な細胞は分裂しなくなるだけじゃなくて死んじゃうってことなんですね。

媚多眠氏:しかも、自殺するんですよ。

迷ホラ吹き:え、えー! 自殺ぅ?

ぼやき先生:「アポトーシス」といって、細胞の自殺といわれているものなんだ。

迷ホラ吹き:な、何で、また、そんな、自殺なんて・・・。

媚多眠氏:アポトーシスは、多くの細胞が協力しあって生命を築き上げている多細胞生物にとっては、とても重要なことなんですね。

ぼやき先生:もともとアポトーシスは、枯れ死といった意味なんだが、役に立たなくなった細胞は、他の細胞の迷惑にならないように自殺していくプログラムが用意されているってことなんだ。

媚多眠氏:だから、単細胞生物にはありませんよ、アポトーシス。

迷ホラ吹き:フ〜ム・・・。単細胞生物がアポトーシスとやらで自殺したら、意味ないですものネ・・・。

ぼやき先生:だいぶショックを受けたようだが、アポトーシスについては、また機会があれば詳しく説明をしよう。

媚多眠氏:ところで、自殺があれば、他殺もあるとは思いませんか?

迷ホラ吹き:それは、そうですね。

媚多眠氏:細胞の他殺は「ネクローシス」といいます。

迷ホラ吹き:アポトーシスにネクローシス、ですか。

媚多眠氏:そういうこです。

ぼやき先生:毒物や火傷などによって細胞が死ぬことを、ネクローシスというわけなんだな。

媚多眠氏:とにかく、今回は、そのアポトーシスがうまくいかなくて死ななくなったのがガン細胞だ、ということをしっかりつかんでおいて下さい。

迷ホラ吹き:憎まれっ子、世に憚るってことか・・・。

2001年10月-2002年5月改訂

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