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おしゃべり分子栄養学 24
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
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ガンとDNAと活性酸素-1

迷ホラ吹き:前回は、発ガン二段階説からDNAの構造の話にいってしまい、ひどい目に遭いました。

ぼやき先生:ひどい目とは人聞きが悪いってもんだ。

迷ホラ吹き:でも、発ガン二段階説の方はなんとか覚えてきましたよ。

媚多眠氏:順番に段階を踏まないと、発ガンしないということでしたからね。

迷ホラ吹き:第1段階は、引金段階イニシエーション。そして、第2段階は後押段階プロモーション。そのイニシエーションてのがDNAの突然変異ってことで、そこからDNAのしくみの話になってしまい、悲劇が始まったわけですよ。トホホ…。

媚多眠氏:自分の身体のことなんですから、悲劇だなんて言わないの。それに、いつまでもクヨクヨしていると活性酸素の発生が増えるってこと、忘れちゃったんですか?

迷ホラ吹き:そうでした。積極的にいかねば。アデニン、グアニン、シトシン、チミンと。

媚多眠氏:なんだ、文句を言いながらも、DNAの塩基をしっかり覚えてきたんじゃないですか。

迷ホラ吹き:へへ、へんなカタカナは、得意なんですって。

ぼやき先生:その4種の塩基が遺伝暗号の素材になっているから大切だという話をしたんだが、それらは縄梯子の“”の部分だといったろう?

迷ホラ吹き:そうでしたね。

媚多眠氏:“”の部分も知りたくないかと言っているわけですね、先生は。

迷ホラ吹き:知りたくないです!

媚多眠氏:……。

ぼやき先生:縄の部分は「」と「リン酸」から出来ていて、その糖は「デオキシリボース」という。つまり、縄部分はデオキシリボースとリン酸が交互に並んで…。

迷ホラ吹き:わ、分かりましたよぉ。全く強引なんだから、先生は。

媚多眠氏:なに弱音をはいているんですか。さっき、積極的にいかねばと言ったばかりじゃないですか。

迷ホラ吹き:でも、前回の話がけっこう手強かったですからね。しり込みしちゃう気持ち、分かって下さいよ。

ぼやき先生:まあ、もう少しだけ辛抱してくれ。分子栄養学の「分子」というのは「遺伝子分子」、即ちDNA分子のことなんだ。だから、ここの話をしないわけにはいかないってことなんだな。

迷ホラ吹き:考えてみれば、DNAの二重ラセンが縄梯子がねじれたようだって話だったんだから、“段”ばかり知ってても“縄”を知らなきゃ梯子にならないですものネ。


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ガンとDNAと活性酸素-2

ぼやき先生:そういうこと。DNAは「DNA素子」がつながって出来ている、ということくらいまでは、知っておいていいだろう。

迷ホラ吹き:素子ってことは、DNAの単位部品ってことですか?

ぼやき先生:そう。それが「糖」と「リン酸」の“縄”部分と「塩基」の“段”部分を合せた部分で、一部品ということなんだ。

媚多眠氏:4種類の部品が出来るということが、分かりますか?

迷ホラ吹き:アデニン、グアニン、シトシン、チミン! 塩基が4種類あるからですね!

ぼやき先生:そのとおり。つまりDNA素子も4種類あることになり、それがつながって出来たのがDNA分子だということなのさ。因みに「DNA素子」は「ヌクレオチド」というんだがね。

迷ホラ吹き:ヌクレオチド?

ぼやき先生:「核酸素子」ってことさ。

媚多眠氏:チミンのかわりにウラシルを使う、RNAがありますからね。

ぼやき先生:DNAは4種類のヌクレオチドが塩基を内側に向き合って、ながーくつながっているということなんだな。そして、その向き合い方が決まっているという話をしたが覚えているかい?

迷ホラ吹き:AとT、GとCって話ですね。

ぼやき先生:その通り。その段のことを「塩基対」というんだが、1セットのDNAに30億くらいあるといわれている。

迷ホラ吹き:30億!

ぼやき先生:そして、その塩基3つ並びで一つのアミノ酸に対応する暗号になっているってワケなんだが、DNAの暗号はアンチコードンという。

迷ホラ吹き:アンチコードン! そうそう、そんな話もありましたっけ。

ぼやき先生:開裂したDNAの暗号を読み取るのがRNAなんだが、こちらは段が切れた縄梯子状になっている。つまり、DNAは2本鎖だがRNAは1本鎖だってことさ。

迷ホラ吹き:なるほど。でも、DNAのアンチコードンに対して、RNAの暗号をコードンとか言ってましたが、これ、今一つ分かりにくいですね。

媚多眠氏:これは、写真のポジネガを想像したら分かり易いですよ。つまり、DNAのネガから取ったRNAの情報が、ポジだということです。

迷ホラ吹き:あ〜、はいはいハイハイ。じゃあ、DNAは二本鎖だからポジとネガを持っているってことなんですね?

ぼやき先生:良く理解してくれたようだな。とにかく、そのように暗号にして大切にしまってある生命の根幹部分に突然変異が起こることが、ガンの最初の原因だということなんだな。

迷ホラ吹き:やっとガンの話に戻りましたが、その突然変異を起こさせるものが発ガン物質だってことなんですね?

ぼやき先生:そう、活性酸素を発生させ、しかもDNAと結合するものが発ガン物質だということらしい。

媚多眠氏:DNAとの結合といえば「8-OH-dG」というのを聞いたことがあります。

迷ホラ吹き:「ハチ・オウエッチ・ディージー」?

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ガンとDNAと活性酸素-3

ぼやき先生:ああ、それはグアニンの8位置にヒドロキシル・ラジカルが結合した「8ヒドロキシ・デオキシ・グアノシン」というものだ。

迷ホラ吹き:いったい、何ものですか? そいつは。

ぼやき先生:これは身体の酸化的ストレス状態を見る指標のようなものだな。

迷ホラ吹き:酸化的ストレス?

媚多眠氏:体内での活性酸素の発生量が増えると、この8-OH-dGも多くなるということですか?

ぼやき先生:そう。これが多いということは、DNAの損傷も多いと考えられるということなんだ。

媚多眠氏:なるほど。DNAの塩基のグアニンと、ヒドロキシル・ラジカルとの結合ですからねえ。

迷ホラ吹き:ヒドロキシル・ラジカルって最強の活性酸素でしたよね。

媚多眠氏:そうです。ここからは前にうかがった活性酸素の話の復習になりそうですから、頑張って思い出して下さい。

迷ホラ吹き:確か、代謝の過程で発生する活性酸素はおもにスーパー・オキサイド過酸化水素で、過酸化水素が陰険なやつだったような…。

媚多眠氏:過酸化水素は酸化力はそれほどでもないのに寿命が長く、生体膜を通り抜けることができ、ヒドロキシル・ラジカルに変身するので陰険だと言うわけです。

迷ホラ吹き:いったい、どうやって変身するんですか?

ぼやき先生:いろいろな反応が考えられるんだが、生体内でのヒドロキシル・ラジカルの発生の多くは「フェントン反応」によると考えられているんだな。

迷ホラ吹き:フェントン反応?

媚多眠氏:過酸化水素が金属イオンに出会うと、そこから電子を抜き取ってヒドロキシル・ラジカルに変わるのですが、それをフェントン反応といいます。

迷ホラ吹き:金属イオン?

媚多眠氏:おもに鉄イオン銅イオンのことなんですが、ここで、体内でフェントン反応が起きるまでを、ゆっくりと復習しながらたどっていきましょうか。

迷ホラ吹き:ガンの話ですからね、具体的なガンの予防法の話も入れて下さいよ。

媚多眠氏:そうですね。随時入れてもらいましょう。

ぼやき先生:まずは、エネルギー産生工場「ミトコンドリア」を思い出してもらおうか。

迷ホラ吹き:覚えてますよ、ミトコンドリア。全ての生き物の共通エネルギー物質「ATP」とやらを作るときに、活性酸素「スーパー・オキサイド」が出来てしまうんでしたよね。

媚多眠氏:ATPをよく覚えていましたね。

ぼやき先生:『全ての生き物の共通エネルギー物質』なんていうところも立派なものだ。

迷ホラ吹き:気功とやらでエネルギーがもらえるなんてのはインチキだってんで、覚えてたんですよ。

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ガンとDNAと活性酸素-4

ぼやき先生:では、そのスーパー・オキサイドが除去酵素SODによって消去されることも分かっておるだろう。

迷ホラ吹き:もちろん。でも、スーパー・オキサイドは、SODによって過酸化水素という陰険な活性酸素に変化するだけなんですよね。

ぼやき先生:そのとおり。では、その陰険な過酸化水素はどう始末するのかな?

迷ホラ吹き:これも、やっつける酵素がありましたね。カタラーゼと、グルタチオン・ペルオキシダーゼでしたっけ?

媚多眠氏:よく覚えてました。立派なものです。カタラーゼは鉄酵素、グルタチオン・ペルオキシダーゼはセレン酵素です。

ぼやき先生:若くて、栄養条件が整っていて、ストレスがなければそれでいい。しかし、そうでない場合は、そのように無事に活性酸素の除去ができるとは限らないということなんだな。

迷ホラ吹き:酵素をあてにできないってことですか?

ぼやき先生タンパク質ミネラルなどの栄養条件が整っていなければ合成できないのは当たり前だが、年をとるだけで酵素の生産自体が減ってしまうといわれている。さらに、ストレスなどによる大量の活性酸素の発生があれば、酵素だけではとてもまにあわんだろうということだ。

媚多眠氏:酵素以外の活性酸素除去物質「低分子・抗酸化物質」が必要だということですね。

迷ホラ吹きイチョウ・フラボノイドとかビタミンCなどでしたね。

ぼやき先生:なかでも、SODと同じような働きをするものに、ビタミンCユビキノンセルロプラスミンなどがあるんだ。40才過ぎたような人は、ビタミンCのような助っ人をおおいに活用すべきだろうな。

迷ホラ吹き:ユビキノンとセルロプラスミンは、はじめて聞くような…。

媚多眠氏:ユビキノンは、最近やっと注目されはじめたビタミン様物質です。エネルギー産生に重要な役割を持っているほか、活性酸素の除去にも役立つ重要なものですね。

ぼやき先生:自分で合成できるんでビタミンという名はついていないんだが、コレステロールを下げるくすりなんてのを飲んでいる人は、たっぷり取ったほうが良い。

迷ホラ吹き:どうしてですか?

ぼやき先生:「スタチン系」のコレステロール降下剤は酵素阻害剤なんだ。

迷ホラ吹き:コレステロールを合成する時の酵素の働きを邪魔するってワケですね。それが、どうして?

ぼやき先生:自分で合成できると言ったが、コレステロール合成経路にはユビキノン合成経路も含まれているのさ。

媚多眠氏:コレステロールの合成を邪魔すると同時に、ユビキノンの合成も邪魔するってことです。

迷ホラ吹き:ユビキノンが大事なものだとすると、コレステロールのくすりも気軽には飲めないってことですね。

ぼやき先生:クスリにリスクはあるってことだな。

媚多眠氏:はは…、とっても中途半端ですが、続きは次回ということで…。

2002年6月

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