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おしゃべり分子栄養学 26
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
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ガンの転移-1

媚多眠氏タンパク質は遺伝情報の解読の結果として重要だから、第一の栄養というような意味の「プロテイン」という名前がついているわけですが、それ以外にも活性酸素対策として大切だということが理解出来たんじゃないでしょうか。

迷ホラ吹き:遺伝情報の解読の結果って、代謝をつかさどる酵素ってことですよね?

媚多眠氏:そうです。

迷ホラ吹き:それで、タンパク質が第一のものという意味のプロテインになったんだぁ。

媚多眠氏:遺伝物質がDNAだと分かる前から付けられた名前でしょうが、昔から最も大切な栄養だということは予想できていたんでしょうね。

迷ホラ吹きタマゴを筆頭に、も食べましょうってことですね?

媚多眠氏:そういうことです。

ぼやき先生:前回の話についてだが、発ガン二段階説のイニシエーションの舞台はDNAだけなんだが、プローモーションの舞台は細胞膜、細胞質、DNAにわたっているんで研究が難しくなっているらしいんだな。

迷ホラ吹き:複雑ぅって感じですね。

ぼやき先生:なんにしても、ガンにならないためには活性酸素対策が重要だ、ということは理解出来たんじゃないかな?

媚多眠氏:栄養条件を考えていますか?

迷ホラ吹き:まずは、タンパク質の確保の意味で毎日タマゴを3個。

媚多眠氏プロテインスコア100のタンパク質が約20グラム取れますね。

迷ホラ吹き:それと、アントシアニンとやらに期待してブルーベリージャムをヨーグルトに入れて食べるようにしてます。あと、ビタミンC2000mgに加えてイチョウ葉エキスビタミンE300mgを摂り始めましたけど、そのほかのビタミンについても知っておきたいので、よろしくお願いします。

ぼやき先生:代謝を担うのも酵素、余剰の活性酸素を除去するSODグルタチオン・ペルオキシダーゼも酵素で、その酵素の元になるのがタンパク質だから、プロテインスコア100のタマゴをたくさん食べるのは良いことだな。

媚多眠氏:その活性酸素除去酵素が亜鉛セレンなどのミネラルを必要とするんですが、タンパク不足でイオン化ミネラルをたくさん取ると、逆に活性酸素の発生を促してしまうから気を付けようというのが前回の話でした。

ぼやき先生:運悪く除去しそこなった活性酸素に細胞膜がやられると、過酸化脂質が出来てしまう。

迷ホラ吹き:過酸化脂質ってなんでしたっけ?

媚多眠氏:不飽和脂肪酸というアブラが活性酸素によって酸化されたものですよ。

迷ホラ吹き:あ、そうか。細胞膜のリン脂質には、必ず不飽和脂肪酸が含まれているんでしたっけネ。

ぼやき先生:この過酸化脂質の毒性は非常に強いもので、しかも細胞膜を通り抜け出きるということも問題なんだな。

媚多眠氏:細胞膜にある不飽和脂肪酸自体が、細胞膜にある酵素タンパクなどの身代わり物質だとも言えるんですが、さらにその不飽和脂肪酸の身代わりとなってくれるものの筆頭がビタミンEなんです。


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ガンの転移-2

迷ホラ吹き:それは、細胞膜を活性酸素から守っているという意味ですね?

媚多眠氏:そうです。ビタミンEは細胞膜の間に挟まって、不飽和脂肪酸が酸化するのを防いでいるのです。

ぼやき先生:そのほか、ビタミンCイチョウ・フラボノイドがその防御を強力にしているといえるだろうな。

迷ホラ吹き:もし、過酸化脂質が出来ちゃったらどうなるんですか?

ぼやき先生セレン酵素のグルタチオン・ペルオキシダーゼの出番となるのさ。

媚多眠氏:活性酸素除去ビタミンとしてはビタミンC、EのほかにビタミンAビタミンB2などがありますね。

ぼやき先生:最近話題のコエンザイムQといわれるユビキノンも抗酸化作用があるから、体内での合成能力の落ちる年寄りや、コレステロールのクスリを飲んでいる人は特にとっておいたほうが良いだろうな。

媚多眠氏:そして、それらビタミンには人によって違う『必要量』の問題を忘れてはいけませんね。

迷ホラ吹き:最初の話で出てきた、酵素助酵素の問題でしたっけネ。

ぼやき先生:そういうことだ。ところで、発ガンの第1段階の通りにDNAが突然変異を起こしても、そう簡単にはガンにならいという話があっただろう?

迷ホラ吹き:エリートだって話でしたっけネ。

ぼやき先生:これは、そのDNAの壊れた部分を切り取り、新しい部品をはめ込んで直す作業が行われるからなんだな。

迷ホラ吹き:へえ〜。

ぼやき先生:その働きにビタミンAは重要に関わっているのさ。

媚多眠氏:ガンにビタミンAと言えるんですよ。

迷ホラ吹き:ガンにビタミンCなんてのは、聞いたことがありましたがね。

ぼやき先生:思い切った言い方をすれば、ビタミンAはガンの予防、ビタミンCはガンの治療に役立つということだろうな。

迷ホラ吹き:治療に役立つって、ビタミンCがガンをやっつけてくれるわけじゃないでしょう?

ぼやき先生:それはそうなんだが、ナチュラルキラー細胞を覚えているかな? 略してNK細胞というやつだ。

迷ホラ吹き:ああー! パーフォリンを武器にしてガン細胞をやっつけるという正義の味方ですね。

媚多眠氏:そうです。ストレスの話の時に出てきた免疫担当細胞です。

ぼやき先生:パーフォリンまで覚えておれば、話は楽だ。

迷ホラ吹き:パープリンじゃありませんからね、えへへ。

ぼやき先生:笑いがNK細胞を活性化するなんてのも覚えているだろうが、基本的にはインターフェロンがNK細胞を活性化するんだな。

迷ホラ吹き:そうでしたね。カゼなどウィルスに対してもインターフェロンが大切で、それを作るのにビタミンCが必要だったんですよね。

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ガンの転移-3

媚多眠氏:たいした進歩です。よく復習できていますねえ。

迷ホラ吹き:えへへ…。インターフェロンでNK細胞を活性化するってのがビタミンCのガンへの働きなんですか。

ぼやき先生:勿論そうだが、それだけではない。

媚多眠氏:ビタミンCの働きはたくさんありますからね。でも、パーフォリンもインターフェロンもタンパク質だということはしっかり押さえておいて下さいね。

ぼやき先生:さて、ガンに対するもう一つのビタミンCの働きについての話だ。

迷ホラ吹き:なんでしょう?

ぼやき先生転移ということだな。

迷ホラ吹き:やっかいな話ですか?

ぼやき先生:ほんの少しだけ。

迷ホラ吹き:グー…。

媚多眠氏:寝たふりしてどうするんですか!

迷ホラ吹き:バレたか。

ぼやき先生:ガン細胞の特徴の話の中で「ガン細胞は接触阻止を起こさない」なんてのを覚えているかい?

迷ホラ吹き:シャーレの話でしたっけネ。ガン細胞どうしは接触しても増殖が止まらないって話でした。

ぼやき先生:それは、細胞表面のレセプターなどが関係しているんだが、細胞の接着性というものにも関係しているんだ。

迷ホラ吹き:細胞の接着性って言うと、細胞どうしがくっつくということですね。

媚多眠氏:そうです。バラバラにはなっていないということです。

ぼやき先生:その細胞どうしをくっつけるタンパク質として「フィブロネクチン」というものがあるんだ。

迷ホラ吹き::フィブロネクチン?

媚多眠氏:フィブロネクチンは、細胞膜に付着していて細胞どうしをくっつけているんですね。

ぼやき先生:細胞がガン化すると、そのフィブロネクチンが無くなるというんだな。

迷ホラ吹き:細胞どうしがバラバラになっちゃうってこと?

ぼやき先生:まあ、そういうことなんだが、細胞表面にあるフィブロネクチンレセプターは、アクチンフィラメントにつながっているんだ。

媚多眠氏:アクチンフィラメントを覚えていますか?

迷ホラ吹き:確か、骨格タンパクとやらの一つでしたね?

媚多眠氏:金網で出来た内張のような感じで、細胞をかたちづくっているタンパク質です。

ぼやき先生:細胞がガン化してそのアクチンフィラメントが壊れたら、フィブロネクチンもそのままではいられなかろうということなんだな。

迷ホラ吹き:フィブロネクチンレセプターがアクチンフィラメントにつながっているってんなら、そういうこともあるでしょうねえ。

ぼやき先生:フィブロネクチンが細胞どうしをくっつける働きがあることを覚えてくれたら、基底膜を足場にしている上皮細胞の話にいこう。

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ガンの転移-4

迷ホラ吹き:「きていまく」を足場にしている「じょうひさいほう」?

媚多眠氏:一般的なガンは、たいがい上皮細胞のガンなんですよ。

ぼやき先生:上皮というのは、流体に接する部分を形成する組織のことなんだ。

媚多眠氏:例えば空気に接する皮膚とか血液に接する血管の内膜などですが、たいていの器官は内側も外側も流体に接しているので上皮細胞は身体中にあるといえるのですよ。

ぼやき先生:その上皮細胞の足場になっている構造体が、基底膜なんだ。

迷ホラ吹き:上皮細胞の足場になっているのが基底膜ってことは、基底膜というのは細胞ではないのですね?

媚多眠氏:そうですよ。

迷ホラ吹き:そうかぁ。人間の身体には細胞じゃない部分もあるんだ!

媚多眠氏:アレレ、今さらそんなことをいってる。細胞内の代謝によって作りだされるいろいろな物質は、細胞ではありませんよ。

ぼやき先生:細胞の周りには、結合組織などの細胞間質というパッキング剤のようなものがあると思っていいだろう。その構造体を細胞外マトリックスなんていうんだが、結合組織も基底膜も細胞外マトリックスの一部だということなんだ。

迷ホラ吹き:そうでしたよね。コラーゲンなんてのは身体にたくさんあるけど、細胞じゃないですものネ。

ぼやき先生:そのコラーゲンというタンパク質が、細胞外マトリックスの主成分なんだな。

迷ホラ吹き:なるほど。

媚多眠氏:コラーゲンといっても種類があるんですよね。

ぼやき先生:皮膚や腱など、ごく普通にあるコラーゲンはI型なんだが、基底膜のコラーゲンはIV型なんだ。

迷ホラ吹き:その「イチガタ」と「ヨンガタ」は何が違うんですか?

ぼやき先生I型はロープ状構造だが、IV型は網目構造をしているんだ。かたちが違うって事だな。

迷ホラ吹き:また、かたちですか! かたちって重要なんですねぇ。

媚多眠氏:どちらにしても、正常なコラーゲンを作るのに必須の物質がビタミンCだということを思い出して、続きは次回ということにしましょう。

2002年10月

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