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おしゃべり分子栄養学 28
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
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IV型コラゲナーゼインヒビター-1

媚多眠氏:ガンの転移に関する話は如何でしたか?

迷ホラ吹き:いやはや、なかなか面倒くさい話ばっかりで辟易しましたが、IV型コラーゲンを守っているIV型コラゲナーゼインヒビターが大切だ、ということは理解しましたよ。

媚多眠氏:それは良かったです。

迷ホラ吹き:まずは、IV型コラゲナーゼインヒビターが活性酸素にやられない努力をすることが一番だってことですね。

ぼやき先生フィブロネクチンについてはどうかな?

迷ホラ吹き:フィブロネクチンってのは、細胞同士をくっつけているんでしたっけ?

媚多眠氏:そうなんですが、それだけではありません。基底膜コラーゲンにもくっつくので、基底膜を細胞の足場にするのに役立っているわけです。

迷ホラ吹き:そうそう、そうでしたっけ。フィブロネクチンが無くなると細胞がバラバラになって、ガンが転移しやすいなんて話があったような・・・。

ぼやき先生:「基底膜」という言葉が出てきたが、基底膜は最重要キイワードだ。今回は基底膜について、もう少しだけ詳しく話をしようと思っているんだがな。

迷ホラ吹きIV型コラゲナーゼインヒビターが大切だというのは、基底膜を守っているという意味だということでしたよね?

媚多眠氏:基底膜の主要成分が、IV型コラーゲンですからね。

ぼやき先生:今まで、上皮細胞の足場になっているのが基底膜だなんて話をしたわけなんだが、この話からは細胞と結合組織との境界をつくっているのが基底膜だ、ということが分かるだろう?

迷ホラ吹き:そういうことなんでしょうね。

ぼやき先生:では、筋肉組織や脂肪組織など、上皮細胞でない細胞で出来た組織の基底膜はどうなっているかということだ。

迷ホラ吹き:さあ、細胞を取り囲んでいるとか…?

ぼやき先生:御名答。

迷ホラ吹き:おお、今日の僕は勘が冴えてますねー!

ぼやき先生:こういう話の中で勘が冴えるというのは、分子栄養学の基礎情報量が増えている証拠なんだが、つまり、基底膜にも種類があるということなんだ。

媚多眠氏:確か腎糸球体の基底膜は、2つの細胞層の間に挟まっていましたよね。

ぼやき先生基底膜には細胞の足場になるもの、細胞を取り囲むもの、2つの細胞層に挟まれているものなどがあるんだが、どれも基本になるのがIV型コラーゲンで、そのほかプロテオグリカンラミニンエンタクチンなどを含むということなんだ。

迷ホラ吹き:ワーオ! ゾクゾクと出ましたね、専門用語。


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IV型コラゲナーゼインヒビター-2

媚多眠氏:エンタクチンは私も知りません。

ぼやき先生エンタクチンというのは、ラミニンとIV型コラーゲンに結合している亜鈴型糖タンパクさ。

媚多眠氏ラミニンもIV型コラーゲンにくっついている糖タンパクですね。

迷ホラ吹きプロテオグリカンってのは?

ぼやき先生グルコサミノグリカンという多糖体タンパク質に結合したものさ。

迷ホラ吹き:じゃあ、これも糖タンパクじゃないですか。

ぼやき先生:そりゃあ尤もな意見だが、いわゆる糖タンパクと違い、タンパク質に比べて多糖による鎖状部分が多いものをプロテオグリカンというんだ。

媚多眠氏:試験管ブラシを知っていますか?

迷ホラ吹き:知ってますよ。細長い棒にいっぱい毛が生えてるやつでしょう? それがどうかしたんですか?

媚多眠氏:プロテオグリカンのつくりが、それに似ているということなんですよ。

ぼやき先生:グルコサミノグリカンの代表的なものにコンドロイチン硫酸ケラタン硫酸があるんだが、細長いコアタンパクにそれらがたくさんくっついているんだ。

迷ホラ吹き:コンドロイチン硫酸って聞いたことありますよ。関節痛なんかに使う薬でしょう?

ぼやき先生:まあ、そう言うことだが、そのコアタンパクはヒアルロン酸とも呼ばれるヒアルロナンにくっついているんだ。

媚多眠氏:ヒアルロナンもグルコサミノグリカンですよね?

ぼやき先生:典型的なグルコサミノグリカンとは言えんがな。

迷ホラ吹き:んで、試験管ブラシはどこ行っちゃったんですか?

ぼやき先生:試験管ブラシの細長い棒がヒアルロナンで、いっぱい生えている毛がコアタンパクだということなのさ。

媚多眠氏:そして、そのコアタンパクにもコンドロイチン硫酸などのグルコサミノグリカンがたくさんくっついているんです。コンドロイチン硫酸も毛のように細長い構造なんですよ。

迷ホラ吹き:試験管ブラシの毛1本1本が、さらに試験管ブラシみたいになっているってことですね。

媚多眠氏:それがプロテオグリカンです。

ぼやき先生:基底膜では、IV型コラーゲンの両側にそのプロテオグリカンがくっついていて、細胞の側にラミニンがついているんだ。

媚多眠氏ラミニン十字架のかたちをした糖タンパクですね。

迷ホラ吹き:今一分かりませんが、ゴチャゴチャしていることだけは良く理解出来ましたよ。ハハハ・・・。

ぼやき先生:まあ、ゴチャゴチャしていることが分かってもらえればいいさ。

媚多眠氏:大切なことは、基底膜にはなぜこんなにややこしいものがいっぱいくっついてゴチャゴチャしているのか、ということですね。

迷ホラ吹き:ゴチャゴチャの理由ですか。

ぼやき先生:細胞の足場になっているだけではないということなんだな。

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IV型コラゲナーゼインヒビター-3

迷ホラ吹き:なるほど。

媚多眠氏:さっき言った腎糸球体の基底膜はフィルターの役目をしています。

迷ホラ吹き:それは、腎臓で血液を濾過してオシッコをつくる時の役目ですね。

媚多眠氏:だから、基底膜に故障が起きるとオシッコが出なくなったり、タンパク質が混じったりするようになるわけです。

ぼやき先生構造を保つ役割フィルターとして働くだけではないぞ。そのほかにも、代謝ヘ影響を与えたり、隣接する細胞膜上のタンパク質の分布を決定したり、細胞分化を誘導したりしているんだ。

迷ホラ吹き:それは何やら、とっても重要そうな感じがしますね。

ぼやき先生:その重要な基底膜をつくっているIV型コラーゲンも、プロテオグリカンもラミニンもエンタクチンもタンパク質だ。

媚多眠氏:タンパク不足の食事をしていれば、基底膜はちゃんとしてないことでしょうね。

ぼやき先生:タンパク質に不足がなくても、ビタミンCが足りなければコラーゲンはつくれん。

迷ホラ吹き:ごもっとも。

ぼやき先生:同じくタンパク不足がなくても、ビタミンAが足りてないとプロテオグリカンもラミニンもつくれないんだ。

媚多眠氏:確か、コンドロイチンの体内での合成にもビタミンAが必要だったはずです。

迷ホラ吹き:タップリのタンパク質と必要に足りるだけのビタミンってことですね。

媚多眠氏量の問題は大きいということでしょうね。

ぼやき先生:整理して言うと、IV型コラーゲンのネットにプロテオグリカンの試験管ブラシやラミニンの十字架がくっついた複雑な構造をしているのが、基底膜なんだ。

迷ホラ吹き:理由のあるゴチャゴチャですね。

ぼやき先生:その理由付けを全うするには、どうしても高タンパク食高ビタミン食が必要だということになるんだな。

媚多眠氏:ところで、ラミニンは細胞膜にもくっつくんですよね。

ぼやき先生:その通り。ラミニンは細胞膜にもIV型コラーゲンにもくっついて基底膜が細胞の足場になるのに役立っている。

迷ホラ吹き:細胞が基底膜にくっついているのはフィブロネクチンがあるからだけじゃないってこと?

ぼやき先生:そういうことだな。ラミニンが細胞にくっつくのは細胞膜にラミニンレセプターがあるからなんだが、ガン細胞のラミニンレセプターは空いている部分が多いんだそうだ。

迷ホラ吹き:よく分かりません。どういうことですか?

媚多眠氏:細胞膜には、ラミニンレセプターがたくさんあるんですよ。

ぼやき先生:普通の細胞は、そのラミニンレセプターの全部が基底膜のラミニンに結合しているんだ。

迷ホラ吹き:それで?

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IV型コラゲナーゼインヒビター-4

ぼやき先生ガン細胞では、基底膜のラミニンと結合していないラミニンレセプターがたくさんあるということさ。

迷ホラ吹き:ってことは・・・?

媚多眠氏:ガン細胞の足場はしっかりしていないということになるでしょう。

迷ホラ吹き:足場から離れそうですね!

媚多眠氏:それが転移しやすいということです。

ぼやき先生:実際、転移しやすいガン細胞は、空っぽのラミニンレセプターの数が多いそうだ。

迷ホラ吹き:そんなことが分かっているんですか。

ぼやき先生:その空っぽのラミニンレセプターを持ったガン細胞が足場から離れてフラフラするだけでなく、血管の外に出たとき基底膜があればそのラミニンにくっつく可能性があるだろう。

迷ホラ吹き:もしかしたら、それは転移の最終段階ですね!

媚多眠氏:転移の成立ということです。

ぼやき先生:こんなことも分かっているぞ。

迷ホラ吹き:良いことですか?

ぼやき先生:転移の時に働くラミニンレセプターは、フィブロネクチンによってその働きを失うということだ。

媚多眠氏:ガン細胞のまわりにフィブロネクチンがたくさんあれば、転移の最終段階が防げるということですね。

ぼやき先生:転移の最終段階といっても、取りついたガン細胞もそこに栄養が無ければ増殖はできん。そこで、ガン細胞が増殖を始めるとそのまわりに毛細血管がはりめぐらされるんだな。

迷ホラ吹き:それは、自分の栄養をガン細胞にとられちゃうってことですね。

媚多眠氏:たしか、サメの軟骨の制ガン作用はその毛細血管の生成を妨げる働きにあると聞いたことがあります。

ぼやき先生:その話は良く知らんが、分かっていることはIV型コラゲナーゼインヒビターにその働きがあるということなのさ。

迷ホラ吹き:IV型コラゲナーゼインヒビターはIV型コラーゲンを守っているだけでなく、ガン細胞への栄養源を断つという意味でも大切だってことなんですね。

ぼやき先生:その通り。IV型コラゲナーゼインヒビターを活性酸素から守ることがいかに大切かが理解出来たかな?

媚多眠氏ビタミンCビタミンEイチョウ葉エキスを筆頭とする活性酸素除去物質の摂取がいかに大切かが分かったんじゃないでしょうか?

迷ホラ吹き:そしてタンパク質ですね。

ぼやき先生:御意。                         

2003年1月

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