媚多眠氏のお店の販売商品一覧
○●○●○●○●○●○●??…! (^.^)/~~●○●○●○●○●○●○
おしゃべり分子栄養学 47
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
■目次へ■TOPへ


エイズとCD4-1

迷ホラ吹き:いやはや、補体ってなかなか大切なものなんですね。補うなんて名前以上の活躍だと感じました。

媚多眠氏肝臓で作られるタンパク質なんですが、本当にその通りですね。

迷ホラ吹き:オーケストラでいうと、第2ヴァイオリンとかヴィオラみたいな役目かなって思いましたよ。

媚多眠氏:どうしてですか?

迷ホラ吹き:それほど目立たないけど、これらがしっかり働かないと音楽が死んじゃうんです。

媚多眠氏:へぇ〜、そんなものですか。

迷ホラ吹き:耳に入りやすい第1ヴァイオリンの綺麗な主題も、実は第2ヴァイオリンやヴィオラの内声部がしっかり演奏されてこそ、命が宿るんですよ。

媚多眠氏:なるほど、オーケストラプレイヤーは免疫を勉強すべきでしょうかね。

迷ホラ吹き:そうですけど、まあ、指揮者が代表で頑張ってくれれば・・・。

媚多眠氏:ハハハ、また逃げようって魂胆ですね。

迷ホラ吹き:えへへ、でも、補体の話よりも抗体レディメイドだってのにはホント、びっくりしました。

媚多眠氏:私も初めてその話を聞いた時には、とっても驚きました。どんな形の異物にも対応出来る数の抗体を、最初から用意しているなんてね!

迷ホラ吹き:吊るしの洋服でも、種類が多ければバカにはできないんだってことね。

媚多眠氏:あまりにも膨大な量の吊るしですから、ぴったり合ったものが必ずあるということなんです。

ぼやき先生:さて、免疫細胞には実動部隊やら司令官やら、司令官を抑制するものやらいろいろな種類があり、それらがしっかり連絡を取り合っているからこそ、ちゃんとした免疫が成り立っているということが理解出来たことだろう。

迷ホラ吹き:えーっと、B細胞キラーの旦那、ヘルパーさんにサプレッサーさんでしたね。

媚多眠氏マクロファージ顆粒球もありますが、リンパ球はその通りです。T細胞の種類までよく覚えていました。

ぼやき先生:それらの細胞同士の連絡が取れなくなると、免疫が崩れて病気になるなんてことは簡単に想像がつくだろう?

迷ホラ吹き:うまいこと出来てるなーって感心したんですから、それが出来なければきっとウイルスに対抗出来ないことでしょうね。

ぼやき先生:ウイルスだけでなく、花粉症や喘息などのアレルギーにも関係しているんだな。ウイルスでいえば、前に迷ホラさんが関係あるかって聞いたエイズなどは、まさにその状態だということなんだな。

迷ホラ吹き:その状態って?


▲このページのトップへ ■目次へ  ■TOPへ


エイズとCD4-2

媚多眠氏:細胞同士で連絡が取れない、会話が出来ない状態ということですよ。

ぼやき先生:エイズウイルスが狙うのはヘルパーT細胞だけなのに、それはとても厄介なことだってことさ。

媚多眠氏:ヘルパーT細胞といえば司令塔ということです。

ぼやき先生:ヘルパーT細胞には「CD4」なんて分子がついているんだが、エイズウイルスはそれに結合するんだな。

迷ホラ吹き:なんですか、その「しー、でぃー、フォー」って?

ぼやき先生:なんで「フォー」だけ高い声で強調するのかい?

媚多眠氏:先生、無視してけっこうです。腰がよく動くお笑い芸人に影響されているだけですから。

迷ホラ吹き:えへへ・・・。で、「CD4」ってなんですか?

ぼやき先生:cluster of differentiationの頭文字をとってCDなんだ。

迷ホラ吹き:「クラスター・オブ・ディファレンティエイション」?

媚多眠氏:直訳すると分化の塊というような意味ですね。

ぼやき先生:一種のマーカーみたいなものなんだな。前に話そうと思ったら『面倒な話はケケロッコウ』とか言ってたことなんだが、どうする?

迷ホラ吹き:分かりましたよ。聞けばイイんでしょう、聞けば・・・。

媚多眠氏:頑張りましょうね。

ぼやき先生:CD4は、糖タンパクで出来た細胞間の結合のための補助分子なんだ。

迷ホラ吹き:結合のための補助?

ぼやき先生:そう。

迷ホラ吹きヘルパーさんの結合っていうと、相手は抗原提示細胞ですね?

ぼやき先生:その通り。

迷ホラ吹き:結合に使われるのは、ヘルパーさんのT細胞受容体と抗原提示細胞のMHCクラスIIでしたよね?

媚多眠氏:そうです。よく覚えていました。

迷ホラ吹き:その結合の補助?

ぼやき先生:実は、ヘルパーT細胞がCD4分子を持つというより、T細胞の中でCD4分子を持つものをヘルパーT細胞というべきなんだ。

迷ホラ吹き:あれま。それじゃCD4はヘルパーさんの標識みたいなもんですか?

ぼやき先生:そういうことなんだな。そして、CD4分子は、そのT細胞受容体とMHCクラスII分子との結合を補助して確実にする役目があるんだ。

迷ホラ吹き:ふ〜ん。CD4がヘルパーT細胞の標識だってんなら、CD4がついてないやつをキラーT細胞というんですか?

ぼやき先生:確かにキラーT細胞にはCD4はついてないが、代わりに「CD8」がついているんだな。

迷ホラ吹き:もしかしたら、それも結合のための補助分子だってんですね?

▲このページのトップへ ■目次へ  ■TOPへ


エイズとCD4-3

ぼやき先生:その通り。CD8分子には、T細胞受容体とMHCクラスIとの結合を助ける働きがあるってことさ。

迷ホラ吹き:ふ〜ん、結合といっても一筋縄ではいかないんですねぇ。数字が出てくると混乱しそうだ。

媚多眠氏:これはかけ算で覚えとくとイイですよ。答えは「」というふうに。

迷ホラ吹き:ハチ?

媚多眠氏:CD4はMHCクラスIIとの結合を、CD8はMHCクラスIとの結合を補助するじゃないですか。

迷ホラ吹き:おお! 4×IIと8×Iか、なるほど。

媚多眠氏:そして、キラーT細胞だけじゃなくてサプレッサーT細胞にもCD8分子があるということです。

ぼやき先生:さて、そこでエイズウイルスの話に戻るんだが、エイズウイルスCD4分子に選択的に結合しその細胞内に潜り込むということなのさ。

迷ホラ吹き:それでヘルパーさんに!

媚多眠氏:さっきの話の通り、キラーT細胞やサプレッサーT細胞には「CD4」はないので、エイズウイルスは結合しないんです。

迷ホラ吹き:それは不幸中の幸い!

ぼやき先生:いやいや、司令塔であるヘルパーT細胞が殺されてしまうという意味をよく考えてみることだな。

迷ホラ吹き:そうか! 司令塔が機能しないと、実動部隊のキラーT細胞は居眠りをしたままってことですね。

媚多眠氏:抗体を合成しなくてはならないB細胞だって、まともに働きません。

迷ホラ吹き:分身の術も出来ないってことか。

媚多眠氏:そういうことです。

ぼやき先生:免疫の実動部隊に異常はなくても、実動部隊がまともに働かなくなるのがエイズということなんだ。

媚多眠氏:それは免疫不全ということになりますね。

迷ホラ吹き:なるほど。そうやってエイズウイルスが増えて人間の身体を蝕むってんですね?

ぼやき先生:いや、そうではない。
さっきも言った通り、エイズウイルスはCD4分子のあるヘルパーT細胞だけに感染するんだ。基本的には、ほかの細胞には感染しないのさ。

迷ホラ吹き:じゃあ、どうして・・・?

媚多眠氏:エイズウイルスによってヘルパーT細胞が機能しなくなると、実動部隊も働かないといったでしょう。結局、免疫力が落ちるため「日和見感染」が起きるんです。

迷ホラ吹き:ひよりみかんせん?

▲このページのトップへ■目次へ■TOPへ


エイズとCD4-4

ぼやき先生:日和見感染というのは、ごく普通の健康な人では感染症を起こさないようなものでも病原体となり、それが原因で発症する感染症のことさ。

媚多眠氏:エイズウイルスのせいで、なんてことないありふれたウイルスや細菌にも感染しやすくなるということですよ。

ぼやき先生:エイズの末期に発症することが多いカポジ肉腫なんていうガンみたいなものがあるが、これはヘルペスウイルスの一種が原因なんだな。

媚多眠氏カリニ肺炎もよく聞きます。

迷ホラ吹き:カリニ肺炎?

ぼやき先生:寄生性の単細胞・原生生物であるカリニ原虫によって引き起こされる肺炎さ。

媚多眠氏:エイズウイルスに感染しても、発症までに時間がかかるというのが悪質ですね。

迷ホラ吹き:どうしてですか?

媚多眠氏:宿主に気付かれないように仲間を増やすわけですが、その間も感染力だけはありますから次の宿主に伝搬出来るわけですよ。

迷ホラ吹き:な〜るほどねぇ。
でも、発症までに時間がかかるってのに、どうしてレディメイドの抗体で勝負出来ないんですか?

ぼやき先生:ごもっともな質問だな。

迷ホラ吹き:時間がかかるってのは、ほとんどのヘルパーさんがウイルスにやられちゃうまでの時間って意味でしょう?
だったら、まだ元気なヘルパーさんがいる間に、B細胞などの抗原提示細胞がエイズウイルスを捕まえることだってあるんじゃないですか?

ぼやき先生:その通りなんだが、ここがエイズウイルスの憎たらしいところなんだ。

迷ホラ吹き:と、おっしゃいますと?

ぼやき先生:エイズウイルスは自分の遺伝子を目まぐるしく変化させて、表面のタンパク質の形をしょっちゅう変えているんだな。

媚多眠氏:しょっちゅう洋服を着替えていると言うか、整形手術をし続けているということですよ。

迷ホラ吹き:ってことは「こんなヤツいましたぜー!」ッてチクって指示を仰いでも「あれ? ヤツはどこ行ったぁ!?」の繰り返しってことですか?

ぼやき先生:そう。目まぐるしく変身することによって、抗体の攻撃をかわしているのさ。

迷ホラ吹き:エイズウイルスは変身の術かぁ。B細胞の分身の術でもかなわないってことですね。

媚多眠氏:変身することと、免疫の要ともいえるヘルパーT細胞を狙うのが厄介だということなんですよね。

迷ホラ吹き:恐るべしエイズウイルス!

ぼやき先生:今のところ、感染しない事が一番のエイズ対策といえる。つまり、基本的にエイズは性病だということを肝に銘じなくてはいかんのさ。

▲このページのトップへ ▼▼次へ  ■目次へ■TOPへ

おしゃべり分子栄養学 47 
○●○●○●○●○●○●??…! (^.^)/~~●○●○●○●○●○●○

イチョウ葉エキスはこちら 免疫食品インターパンチはこちら タンパク製剤はこちら


inserted by FC2 system