媚多眠氏のお店の販売商品一覧
○●○●○●○●○●○●??…! (^.^)/~~●○●○●○●○●○●○
おしゃべり分子栄養学 48
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
■目次へ■TOPへ


老化とCD8-1

媚多眠氏:免疫の根幹ともいえるヘルパーT細胞を破壊するエイズウイルス、この極悪非道さは分かっていただけましたか?

迷ホラ吹き:はいはい、忍者対決だと思えば楽しくって。少しづつですが分かってきましたよ。
B細胞分身の術による抗体攻撃が、エイズウイルス変身の術によってかわされてしまうんですよね。

ぼやき先生:そうなんだな。
確かに抗体は作られるんだが、エイズウイルスの変異の速度はとても素早く、抗体が結合するはずの被膜タンパクが変化してしまうんだ。

媚多眠氏:インフルエンザウイルスもしょっちゅう変異するから、インフルエンザを予防するのは難しいんですよね。

ぼやき先生:そのインフルエンザウイルスに比べても、変異スピードは十倍以上速いという事なんだな。当然、抗体は役に立たなくなるということなんだ。

迷ホラ吹きレディメイドなんだから、結合出来る抗体はあるはずなのになぁ・・・。

ぼやき先生:抗体はエイズウイルスと結合することもあるんだが、そのままCD4分子を持たない細胞に入っていき、かえって感染を広げることもあるらしい。

媚多眠氏:本来は感染するはずのない細胞にまで入っていくという事ですね。

迷ホラ吹き:ゲゲゲッ、なんてヤツだ!!

ぼやき先生:エイズウイルスに感染するとリンパ節が腫れて、免疫細胞たちは増殖するにはするんだな。

迷ホラ吹き:で、どうなるんですか?

ぼやき先生:血液中には、そのエイズウイルスに対する抗体を含むはずのガンマグロブリンが増えるだろう。

迷ホラ吹き:ガンマグロブリン?

ぼやき先生免疫グロブリンの総称さ。

迷ホラ吹き:免疫グロブリン?

ぼやき先生:グロブリンというのは小球体といった意味で、抗体のことを免疫グロブリンというのさ。

媚多眠氏:抗体にはクラス分けがあるということですね。

ぼやき先生:抗体のクラス分けについては後で説明するとして、血液中のガンマグロブリン上昇がウイルスを標的にしたものではない、というところが問題なんだな。

迷ホラ吹き:どういうことで?

ぼやき先生:B細胞の武器である抗体の量は増えているのに、それがウイルスを捕えるわけではないということさ。

迷ホラ吹き:せっかくの飛び道具の抗体に標的がないってこと!?

媚多眠氏:エイズウイルスは変異スピードが速いって言ったでしょう。


▲このページのトップへ ■目次へ  ■TOPへ


老化とCD8-2

ぼやき先生多クローン性反応というんだが、いろいろな種類のB細胞クローンが一斉に動き出しているという事なんだ。

媚多眠氏:一生懸命分身の術で対抗している健気なB細胞、といったら分かりやすいですか?

迷ホラ吹き:分身の術を使うには使っているってことですか?

ぼやき先生:一種類の敵に対してだったら、どんどん分身して大量の抗体を発射すれば勝てるわけだ。

迷ホラ吹き:そうですね。

ぼやき先生:しかし、あいてが変身しているということは敵の種類が多いということになり、無駄な抗体ばかり増えるということになるだろう。

迷ホラ吹き:おおっ、変身の術に追いつこうとしているけど、追いつけない?

媚多眠氏:健気でしょう?

ぼやき先生:そんなことをしている間にヘルパーT細胞は減少を続け、ついに血液中からほとんどのヘルパーT細胞が消える時が来るわけだ。

迷ホラ吹き:その時が!?

ぼやき先生:エイズという病気の完成、発症という事になる。

媚多眠氏:前に話した日和見感染が始まるという事ですね。

ぼやき先生:免疫学者の多田富雄(1934-)は『《自己》と《他》の境界がなくなる』と表現しているんだな。

迷ホラ吹き:それは、つまり免疫の崩壊という事でしょうか。

媚多眠氏:まず、自己と非自己を見分けるのが免疫の基本ですからね。

ぼやき先生:それだけではない。この時期になるとエイズウイルスはの神経細胞にまで到達し、多くの患者は痴呆になってしまうらしいんだな。

迷ホラ吹き:ええっ!?

ぼやき先生:脳の神経細胞にもCD4分子があるってことなんだ。多田富雄は『精神的な《自己》も失われる。』なんて言っている。悲惨なものだな。

媚多眠氏:免疫の完全敗北ってことなんでしょうか?

ぼやき先生:そういうことになるだろう。

媚多眠氏:エイズウイルスの起源はカメルーン南東部のチンパンジーらしいなんてことが分かったようですが、それが治療薬の開発につながることを祈るばかりです。

迷ホラ吹き:本当に、恐るべしエイズウイルスって感じがします。

媚多眠氏:でも、免疫システムが崩壊するのは、恐ろしいエイズだけじゃないんですよね。誰でも経験する避けることの出来ないこと、避けるためには若いうちに死ぬしかないことがあるなんですよね。

迷ホラ吹き:ええ!? そりゃまた、どういうことですか?

媚多眠氏老化ってことですよ。

ぼやき先生:うむ。
今までの話の通り、エイズではCD4を持つヘルパーT細胞が傷害を受けるわけだが、老化ではCD8を持つサプレッサーおよびキラーT細胞が傷害を受けるんだ。

媚多眠氏:エイズではヘルパーT細胞が減るけれど、老化ではサプレッサーT細胞やキラーT細胞が減るということですね。

▲このページのトップへ ■目次へ  ■TOPへ


老化とCD8-3

迷ホラ吹き:どうしてなんですか?

ぼやき先生:それは知らんが、年寄りの血中リンパ球ではCD4分子のT細胞はさほど減っていないのに、CD8のT細胞は明らかに減っているんだな。

迷ホラ吹き:すると、どうなるんでしょう?

媚多眠氏ガンになりやすくなるんじゃないですか?

迷ホラ吹き:ええっ!

媚多眠氏:だって、キラーT細胞は自分じゃなくなった細胞を殺すという役目を持つわけですよ。それが減るということは、自分じゃなくなった細胞の中に、殺されないで生き残るものが増えてくるということになるでしょう。

迷ホラ吹き:ふむふむ・・・。

媚多眠氏:元々自分の細胞が自分じゃなくなったものの代表といえば、ガン細胞ということになりますよ。

迷ホラ吹き:確かに・・・。

ぼやき先生:若い人よりも年寄りの方がガン患者が多い、という事実に説明がつくということだな。

迷ホラ吹き:そうですねぇ・・・。
じゃあ、年寄りがカゼをひくと肺炎に気をつけろ、なんてことをよく聞きますけど、これも関係ありですか?

媚多眠氏:カゼはウイルス、肺炎は細菌感染です。

ぼやき先生:ウイルスの退治に手間取って、細菌にも感染してしまうということだな。

媚多眠氏ナチュラルキラー細胞も40才代を境に激減するようですね。

迷ホラ吹き:あのガン退治に、最もたよりになる正義の味方もですか!

ぼやき先生:そういう事実を知ってなお、何も行動を起こさないのも勝手だ。しかし、分子栄養学理論は、ささやかながらも抵抗のし方を導いてくれるということなんだな。

迷ホラ吹き:ささやか、なんですか?

ぼやき先生:謙虚な心を忘れてはいかん。

媚多眠氏確率論ですものね。

ぼやき先生:理論重視ってことさ。
だから、そういった免疫細胞が減るのを最小限にとどめるための行動は、やみくもではないってことが重要なんだ。特にワシは、他人事じゃないからな。ワッハッハ・・・。

迷ホラ吹き:センセ、他人事じゃないってのに、明るいですねぇ・・・。NK細胞については、タンパク質ビタミンCをたっぷりとってよく笑うってことですかね。

ぼやき先生パーフェクトコーディング理論にのっとれば、コエンザイムQイチョウフラボノイドも欠かすことは出来ん。

媚多眠氏:エネルギー不足とボケに対抗するためですしょうか?

ぼやき先生:ボケに対しては『失敬な!』と言いたいところだが、まあその通りといっておこう。
それだけでなく、量の問題も考慮すれば、余剰な活性酸素対策にもなるってことさ。それは胸腺の萎縮対策にもなるはずだ。

▲このページのトップへ■目次へ■TOPへ


老化とCD8-4

迷ホラ吹き:ところで、サプレッサーT細胞も減るって話でしたよね。これは大した影響はないんでしょうかね?

ぼやき先生:それは、サプレッサーT細胞の働きを考えてみれば分かるだろう。

媚多眠氏:ということは、過剰な免疫反応を抑制するということでしょうかね。

迷ホラ吹き:だったら、問題ないじゃん。

媚多眠氏:どうしてですか?

迷ホラ吹き:だって、実動部隊のキラーT細胞が少ないってのも問題だったじゃないですか。
元々兵隊が足りないってことですから、抑制なんかする必要なしですよ。

媚多眠氏:なるほどね。でも、ことはそう簡単にはいかないと思いますけどねぇ・・・。

ぼやき先生:サプレッサーT細胞が、過剰な免疫反応を抑えることは大切なことさ。
しかし、自分に対する反応を抑えることについても一役買っている、ということがとても重要なことなんだ。

迷ホラ吹き:自分に対する反応?

媚多眠氏:自分の身体の成分に対する反応ということですかね。
でも、そういう『自己』と『非自己』の区別がつかないT細胞は、胸腺でしっかり選別されているのではありませんか?

ぼやき先生:胸腺でのT細胞の教育は厳しくて、ちゃんと卒業していくのは胸腺内で生まれた細胞のわずか2〜3%なんだが、中には成績が悪いのに出て行くヤツもいるということなんだな。

迷ホラ吹き:胸腺はT細胞の学校みたいなとこらしいですが、裏口入学ならぬ裏口卒業ってことですか?

ぼやき先生:その通り。
だからさっき、胸腺の萎縮対策といったんだ。しかもT細胞の問題だけでなく、自己に対する抗体を作ってしまうバカげたB細胞も存在するらしいんだ。

媚多眠氏:それでは自己免疫疾患になってしまいますね。

ぼやき先生:それらのバカげた細胞たちが自己反応性を発動しないように現場で抑えているのが、サプレッサーT細胞だと考えられているんだな。

迷ホラ吹き:それじゃぁ、サプレッサーT細胞が減ったら反乱がおきそうだ。

ぼやき先生:老化するということは、単に免疫系の反応性が低くなる程度ではなく、でたらめな反応をし始めるということが深刻な問題なんだ。
さらにまずいことに、サプレッサーT細胞が減るとヘルパーT細胞も挙動不審となる。

迷ホラ吹き:しー、でぃー、フォー!!

媚多眠氏:好きですねぇ・・・。

ぼやき先生2型ヘルパーT細胞がアンバランスに多くなるなんてこともある。

迷ホラ吹き:はいはい、2型ヘルパーT細胞が多くなるんですね。・・・ってゆ〜か、2型ぁ!?

▲このページのトップへ ▼▼次へ  ■目次へ■TOPへ

おしゃべり分子栄養学 48 
○●○●○●○●○●○●??…! (^.^)/~~●○●○●○●○●○●○

イチョウ葉エキスはこちら 免疫食品インターパンチはこちら タンパク製剤はこちら


inserted by FC2 system