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おしゃべり分子栄養学 49
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
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抗体のクラス-1

媚多眠氏エイズウイルスは、CD4分子を持つヘルパーT細胞を減らして免疫システムを壊すということでした。

迷ホラ吹き:はい。
免疫の司令塔的役割をするヘルパーさんが減るので、困っちゃうわけですね。

媚多眠氏:それに対して老化は、CD8分子を持つサプレッサーT細胞の減少によって免疫システムが壊れるという話でした。

迷ホラ吹き:エイズは防ぎようもありますけど、老化はねぇ・・・。

ぼやき先生:余剰の活性酸素対策には意味があるというものさ。

迷ホラ吹きビタミンCコエンザイムQ、それにイチョウフラボノイドを取ることに意味があるってことですね。

媚多眠氏:でも、活性酸素は老化に無関係なんて発表もありましたね。

ぼやき先生:東京大学の染谷慎一特任教員が、2005年にサイエンス誌に発表した研究のことだな。

媚多眠氏:そうです。

ぼやき先生:あれは確か、ミトコンドリアDNAの変異の蓄積が老化の原因であり、そのミトコンドリアDNAの変異に活性酸素は関与していなかった、といったものじゃなかったかな。

媚多眠氏:ミトコンドリアは大量に活性酸素が発生する場所の代表だったから、驚いたんですよ。

迷ホラ吹き:ミトコンドリアって、体中の細胞の中にあるエネルギー発生装置でしたよね。

媚多眠氏:そうです。
筑波大学の林純一先生が否定した「癌ミトコンドリア原因説」にも影響を与えそうな発表でした。

ぼやき先生:ちょっとややこしいんだが、あの研究から言えることは『活性酸素は老化に関与せず』ではないんだ。
マスコミの早とちりと言える。

媚多眠氏:ええ! どういうことですか?

ぼやき先生:あの研究報告から言えることは『活性酸素無しでも老化はする』ということなのさ。

迷ホラ吹き:それは、活性酸素が老化に関与しないってことじゃないの?

媚多眠氏:・・・なるほど! 活性酸素が老化に関与することの否定は出来ない、ということですか。

ぼやき先生:その通り。
あれは、活性酸素が無くても老化することが分かったという研究だったんだな。活性酸素が大量に発生したらどうなるか、ということは調べてないんだ。


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抗体のクラス-2

媚多眠氏:活性酸素が大量に発生した場合でも老化に関係ないことを証明しなければ、関与せずとはいえないですものね。

ぼやき先生:そういうことさ。あの研究結果からは活性酸素なしでも老化するということは分かるが、活性酸素が老化に関与するかしないかは何も分からないということなんだな。

迷ホラ吹き:ふ〜ん。
新聞とかネットニュースの見出しだけでは、真実を読み違うこともあるってことですね。

媚多眠氏:鵜呑みに出来ない疫学調査も多いですね。

ぼやき先生:ビタミンEをタップリとると寿命が縮んだなんて疫学調査もあるようだが、それまでの多くの有益なデータを覆すものとは思えんな。それに一口にビタミンEと言っても種類があり、代謝にかかわる最も重要なd-α-トコフェロールが体内でどのように働いているかは、分子レベルでかなり分かっているんだ。そのメリットを考えれば、ビタミンCやイチョウフラボノイドと一緒にビタミンEを特別に摂取するメリットは大きいと考えられるだろう。

迷ホラ吹き:はあぁ・・・、シロートには難しいっスねぇ。

ぼやき先生:な〜にを言っておる。
最近流行のデトックスもそうだが、要は不安を煽るような新しい情報には簡単に振り回されない方がイイってことさ。

媚多眠氏:分かっている作用機序に反しているのならともかく、なぜそうなるのかといった科学的理論がないうちは慌てることはない、ということですね。

ぼやき先生水にありがとうと言って満足しているような能天気な人たちには関係のない話なんだがな。

迷ホラ吹き:アハハ、その話をしている小中学校の先生って、まだいるんですよねぇ。

媚多眠氏:困ったものです。

ぼやき先生:まあ、件の発表は、老化に対して活性酸素対策だけでは不十分だということを示してくれた、意義のある研究とは言えそうだがな。

迷ホラ吹き:ところで、前回の話の続きをお願いしますよ。

媚多眠氏:老化によってCD8のサプレッサーT細胞が減り、免疫が崩壊する・・・。

迷ホラ吹き:その次ですよ、問題は。

媚多眠氏2型ヘルパーT細胞がアンバランスに増えるという話ですね。

迷ホラ吹き:それそれ。2型ったって、ヘルパーさんに種類があるってのは初耳でっせ〜!

ぼやき先生:実はヘルパーT細胞を細かく分けると、4種類くらいあるらしいんだ。

媚多眠氏:「Th0細胞」とか「Th3細胞」というのを聞いたことがあります。

ぼやき先生:まあ、われわれ一般市民にとっては「Th1」と「Th2」の2種類を把握しておけば充分だろう。

迷ホラ吹き:「Th1」ってのが1型ヘルパーT細胞で、「Th2」が2型ヘルパーT細胞ってことですね。

媚多眠氏:そうです。
老化によって「Th2」が増えるのが問題だということですね。

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抗体のクラス-3

ぼやき先生:その「Th2」がアンバランスに多いという状態は、身近な病気にもあることなんだ。

媚多眠氏アトピー喘息、それに花粉症などですね。

迷ホラ吹き:アレルギーですか?

ぼやき先生:そう。I型アレルギーさ。

迷ホラ吹き:あらら、アレルギーにも種類がある!?

ぼやき先生:I型からIV型まで4種類あるんだが、今回はI型アレルギーの話をしていこう。

迷ホラ吹き:ってことは、I型アレルギーになるのは2型ヘルパーさんが増えるのが原因だってことですね。

ぼやき先生:ウム、I型アレルギーは、2型ヘルパーT細胞の力がアンバランスに強くなっている状態なんだな。

媚多眠氏:まずは2種類のヘルパーT細胞「Th1」と「Th2」の話をおうかがいしましょう。

ぼやき先生:その前に、ヘルパーT細胞の働きを思い出してもらおうか。

迷ホラ吹き:ヘルパーさんといえば免疫の司令塔ですから、キラーさんに攻撃開始の合図を出します。

ぼやき先生:そう。
キラーT細胞マクロファージを活性化させて、異物や異物とみなされた細胞などを直接攻撃させるんだが、もう一つも覚えているかな?

媚多眠氏:直接攻撃に対して、飛び道具を使うというヤツです。

迷ホラ吹き抗体だ! B細胞に抗体を発射させるってことですね。

ぼやき先生:それらを『細胞性免疫』『液性免疫』と言う、なんてのをおぼえているかな?

迷ホラ吹き:はいはい。
キラーさんやマクロファージなどの細胞が主役になるのが細胞性免疫で、B細胞が発射する抗体という物質が主役なのが液性免疫です。

ぼやき先生:ウム、よかろう。

媚多眠氏:そして、細胞性免疫に関与しているのがTh1、液性免疫に関与しているのがTh2なんですよね。

ぼやき先生:大ざっぱに言うとそういうことになるだろう。しかし、ここで問題になるのは、抗体に種類があるということなんだな。

迷ホラ吹き:そりゃ、そうでしょうって。
抗体は無数の敵と結合出来るだけの種類があるって言ってたじゃないですか。しかもレディメイドだって。

媚多眠氏:確かに。
でも、それはザリガニでいうところのハサミの部分の種類ですが、ここでいう抗体の種類は違うんですよ。

迷ホラ吹き:ハサミの種類の問題じゃないってんなら、しっぽですか?

ぼやき先生:そういうこと。Y字型の部分の違いによる種類の話さ。

媚多眠氏:抗原を捕まえる部分ではないってことですね。

ぼやき先生:その部分の違いによって「IgG」「IgA」「IgM」「IgD」「IgE」という5つのクラスにわけられているんだ。

迷ホラ吹き:あらら、5つもあるんですか。

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抗体のクラス-4

媚多眠氏:通常、一番多いのはIgGでしたっけ?

ぼやき先生:その通り。
最も多いのがIgGで、血液中の抗体の75%を占めるんだな。IgAは15%、IgMは10%、IgDIgEは1%以下ということで著しく少ないんだ。

迷ホラ吹き:当然、役割が違うんでしょうね?

ぼやき先生:感染防御として全身系では主にIgGが、消化管や眼・鼻・肺・泌尿器などの粘膜ではIgAが関与しているのさ。

迷ホラ吹き:なんかピンと来ませんねぇ・・・。

ぼやき先生:ウイルスや毒素を中和したり、マクロファージなどが細菌を取り込むのを助ける中心となっているのがIgGなんだ。オプソニン化ってのも覚えていると嬉しいんだがな。

迷ホラ吹き:おおっ、美食家マクロファージだ!

媚多眠氏:IgAは鼻やのどや腸の粘膜にたくさんあって、体内に侵入しようとする細菌やウイルスに結合するんですよね。

ぼやき先生:そうやって細菌などの侵入を阻止するIgAは、粘膜での防波堤といったら分かりやすいだろう。

迷ホラ吹き:ピンと来ました。

ぼやき先生IgMは感染の初期防衛に役立っているんだ。

媚多眠氏:IgGが増えるまでのつなぎと考えたら良いでしょうか。

ぼやき先生:さて、残りは問題のIgEだ。

迷ホラ吹き:あれ、IgDは?

ぼやき先生:抹消血液中のリンパ球にくっついているというんだが、よく分からん。量も少ないし、まあ、われわれ一般人にとってはとりあえずほっておいても良いものだろう。

迷ホラ吹き:了解! ほっときます!

ぼやき先生:IgEこそ、アレルギーを引き起こす抗体だということなんだな。

媚多眠氏:喘息もアトピーも花粉症も、IgEが原因なんですよ。

迷ホラ吹き:へ〜、根は同じってこと。

ぼやき先生:皮膚や粘膜には肥満細胞とも呼ばれる「マスト細胞」が多く存在するんだが、IgEはそのマスト細胞に強く結合する特別の性質を持っているんだ。

媚多眠氏:普通、抗体はハサミの部分で異物にくっついて、その異物をマクロファージなどに食べやすくしたり毒素を中和するわけでしょう?

迷ホラ吹き:そうでしたっけね。

媚多眠氏:ところがIgEだけは、異物にくっつく前にしっぽの部分でマスト細胞に結合して、異物が来るのを待つんですよ。

迷ホラ吹き:ウ〜ン、悪役は「Th2」と「IgE」と「マスト細胞」ってことですな?

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