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おしゃべり分子栄養学 53
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
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アレルギーとビタミン-1

迷ホラ吹き:前回はアレルギーの人にとって粘膜、特にが大切だって話でしたね。

媚多眠氏タンパク質ビタミンAだけじゃなくて「免疫ハーブ」も試す価値があります。そして、抗原提示細胞の一つ、樹状細胞の話。

迷ホラ吹き:そうそう、じゅじょう細胞。あの話はよく分かりませんでした(^^ゞ

媚多眠氏:2種類のヘルパーT細胞があって、アレルギーの人はTh2が強過ぎるという話ですか?

迷ホラ吹き:それそれ。そしてインターロイキン。

媚多眠氏:分化していない未成熟のヘルパーT細胞に、分化の方向性を示すのが樹状細胞です。

迷ホラ吹き:どっちになるかは、インターロイキン次第ってことですね。

媚多眠氏:樹状細胞がインターロイキン12を産生していれば、そのヘルパーT細胞はTh1に分化するという話でした。

ぼやき先生:実は、未分化のヘルパーT細胞は、Th1に向かう条件がなければ勝手にTh2に向かう、という困った性質を持っているんだな。

迷ホラ吹き:・・・?・・・。

媚多眠氏:ほっとけばTh2になりやすい、ということでしょうか?

ぼやき先生:そういうことらしいんだな。

迷ホラ吹き:そんな、不公平な!

ぼやき先生:特に一旦Th2優位の方向に傾くと、ますますTh2への分化を誘導する方向に向かってしまうんだ。

媚多眠氏:いったい、どうしたら良いんでしょうね?

迷ホラ吹き:樹状細胞やマクロファージに、インターロイキン12をたくさん産生させればいいじゃん?

媚多眠氏:聞きたいのはその方法です。

ぼやき先生ガンマインターフェロンを産生している細胞が近くにあると、インターロイキン12の産生を促進するということらしいんだな。

媚多眠氏:そうすると、ガンマインターフェロンを産生しやすくするための栄養条件は大切ですね。

迷ホラ吹きタンパク質ビタミンCですね!

媚多眠氏:インターフェロン誘起能の高い「免疫ハーブ」の株が上がります。

ぼやき先生:本当にインターフェロン誘起能が高いというのなら、理論的には十分試してみる価値のあるものといえるだろうな。

媚多眠氏:あと、IgEを産生しているB細胞に、産生する抗体のクラス変換をさせることが出来ればいいのですがねぇ。


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アレルギーとビタミン-2

迷ホラ吹き:抗体のクラス変換って?

媚多眠氏IgEを作っているB細胞がIgGを作るように変わってくれれば、ということですよ。

迷ホラ吹き:おお、それはイイですね。グッドな抗体に変わってくれれば最高だ。

ぼやき先生:残念ながら、そういうことは起きないらしい。

迷ホラ吹き:あちゃ〜、じゃあ、我慢するしかないってんですか?

ぼやき先生:そのことについてはね。

迷ホラ吹き:意味あり気なお答えですね。

ぼやき先生:クラス変換は無理でも、そのB細胞がIgEを産生しなくなればいいってことさ。

媚多眠氏:と、おっしゃいますと?

ぼやき先生:すでにIgEをつくっているB細胞については、そいつが死んでしまうまで待てばいいってことさ。

迷ホラ吹き:な〜るほど。ってか、そりゃ、気が長い話じゃないですか? 死ぬまで待つって、いったいどのくらい待てばB細胞は死ぬんですか?

ぼやき先生:詳しいことは知らん。しかし、抗体産生細胞にまで分化したB細胞の寿命は、それほど長くはなかろうって。

媚多眠氏IgEを産生しているB細胞が死ぬのを待つ間に、Th1が優位になる条件を整えれば良い、ということですね。

ぼやき先生:そういうことなんだな。毎年花粉症になる人は、その時期になって慌てて対策をとっても素早い効果は期待できないってことさ。

迷ホラ吹き:症状の出ていない時の心構えが大事だってことですね。

ぼやき先生:普段の注意を何もせず、春先だけ慌てるような花粉症の人には『のど元過ぎれば熱さ忘れる』という諺を献上したいということなんだな。

迷ホラ吹き:あはは・・・、花粉症の友人に言っときますよ。

媚多眠氏:花粉症はI型アレルギーですが、気管支ぜん息やアトピーなんかも同じですね。

ぼやき先生:違うこともあるんだが基本的には同じだから、栄養学的にも同様の対処は役に立つことだろうな。

迷ホラ吹き:やっぱ、タンパク質とビタミンCってことですね。

ぼやき先生:そうなんだが、現実問題としては外界と接する部分の強化というふうに、大きく考えた方が良いだろうな。

迷ホラ吹き:・・・ってことは?

媚多眠氏皮膚粘膜のための栄養素も考えろ、ということでしょう。

迷ホラ吹き:あ、そっか。

ぼやき先生:皮膚や粘膜は代謝の激しい部分ともいえるだろう。アレルギー対策としては、常に栄養素の不足がまずいことをしっかり考えるべきだろうな。

媚多眠氏:外界と接する上皮組織については既に出た話題ですが、皮膚の場合は上皮組織の奥にある結合組織も考えねばいけないですね。

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アレルギーとビタミン-3

迷ホラ吹き:結合組織と聞くとコラーゲンを思い浮かべます。

ぼやき先生:うむ。正しい連想といえるだろう。

迷ホラ吹き:そして、コラーゲンといえばビタミンCですね。

媚多眠氏:爪や毛は上皮組織の分化したものですが、皮膚では分化の失敗による「うおのめ」なんてのがありますね。

迷ホラ吹き細胞分化といったらビタミンAでしたっけ?

ぼやき先生:そう。うおのめが出来やすい人は、ビタミンAの不足が考えられるということなんだな。

媚多眠氏:ビタミンAの不足で爪が変形するなんてこともありますね。

ぼやき先生:爪の変形は不足でも起きるだろう。

迷ホラ吹き:鉄ってことは、ミネラルですよね。

媚多眠氏:ミネラルといえば、味覚障害で有名な亜鉛が不足すると、爪が割れやすくなったり皮膚が荒れたりするようですね。

ぼやき先生:何度も言うが、滞りなく代謝が進むに当たって栄養素の不足はまずい。しかし、ミネラルの場合は取り過ぎもダメなんだな。

媚多眠氏:そのことがよく分かるのは、セレンでしょうかね。

迷ホラ吹き:セレンってのは、確か活性酸素を除去する酵素に含まれてましたっけね。

媚多眠氏:そうです。よく覚えていましたね。

迷ホラ吹き:名前は忘れちゃいましたがね。

媚多眠氏グルタチオン・ペルオキシダーゼですよ。

迷ホラ吹き:ああ、そうでしたっけ。グルタチオンはアミノ酸3つのトリペプチド

媚多眠氏:そうです。セレンは、そのグルタチオン・ペルオキシダーゼの構成要素ですね。この大事なセレンは皮膚を正常に保つのにも重要ですが、多すぎると神経障害や皮膚炎が起こることが分かっています。

迷ホラ吹き:今思い出したんですけど、ぼくは皮膚に爪で字が書けるんですよ。

媚多眠氏:それって、ひっかいたところにみみず腫れが出来るってことですか?

迷ホラ吹き:そうです。面白いですよ。

媚多眠氏:面白がってる場合じゃないですよ。それは人工蕁麻疹とか機械性蕁麻疹とかいうヤツだと思いますがねぇ。

ぼやき先生:ウム、外部からの刺激で皮膚の肥満細胞からヒスタミンなどが放出されて膨疹が起きるんだな。

迷ホラ吹き:ぼうしん?

ぼやき先生:みみず腫れのことさ。皮膚をひっかいてみみず腫れになるような人は、ビタミンB6の不足があると聞いたことがある。

迷ホラ吹き:ビタミンB6って、確か口内炎や皮膚炎に効くっていうビタミン剤には必ず入っていますね。

媚多眠氏:ピリドキシンともいうビタミンB6の基本は、アミノ酸・タンパク質の代謝に重要なものということなんですよ。

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アレルギーとビタミン-4

ぼやき先生:前に、糖鎖を作る酵素の協同因子としてビタミンAがあるという話をしたのをおぼえているかい?

迷ホラ吹き:はい。だから、正常な粘膜を保つのにビタミンAが大切だってことでしたね。

ぼやき先生以外のビタミンでは、B2も粘膜に必須のものなんだな。

媚多眠氏:ビタミンB2の基本は脂肪酸の代謝ですね。

ぼやき先生:食道がんの多発地帯として知られるイラン北部などの疫学調査から、多くの住民に食道炎があることが分かったんだな。この事実と食生活からのビタミンB2不足が関係付けられたというんだ。

迷ホラ吹き:B2が足りないと、食道炎になるってことですか?

ぼやき先生:食道粘膜の正常化にビタミンB2が必要だ、ということだろうな。

媚多眠氏:ビタミンB2は皮膚や粘膜に重要なだけじゃないですね。生体内の酸化還元酵素「フラビン酵素」の補酵素になっていますからね。

迷ホラ吹き:フラビン酵素の補酵素ってことは、フラビン酵素はビタミンB2を必要としているってことですね。んで、ビタミンB2が必要な酵素をフラビン酵素っていうんですか?

媚多眠氏:我々シロートはそう覚えて問題ないですよね。

ぼやき先生:うむ。ビタミンB2はリボフラビンというんだ。フラブスはラテン語で黄色という意味さ。

迷ホラ吹き:もしかして、フラボノイドも関係ありますね?

ぼやき先生:抗酸化作用で有名なフラボノイドは、植物中の黄色い色素のことさ。中でも、二重盲検法で効果の認められているのはイチョウ・フラボノイドだけじゃなかったかな?

媚多眠氏:ぼくは、イチョウフラボノイドは全ての人におすすめしています。

ぼやき先生:とにかくビタミンB2は、酸化にも還元にも関わっているというんだから、ものすごく多くの代謝に関係していることだろうな。

媚多眠氏:要するに、脂肪酸の代謝だけでなくエネルギー作りにも関わっているし、薬物代謝にも関わっているわけですから、ビタミンB2の欠乏は問題が大きいということですね。

ぼやき先生:他に、多くの代謝にかかわっている代表的な粘膜ビタミンとしては、ナイアシンとも呼ばれるニコチン酸がある。欠乏症は一応、ペラグラだ。

媚多眠氏:この辺でちょっとまとめてみましょう。

迷ホラ吹き:待ってましたよ。

媚多眠氏:皮膚や粘膜を考慮した、アレルギーの人に特に大切な栄養はビタミンB2B6、そしてニコチン酸。ミネラルはセレン亜鉛でしょうか。

ぼやき先生:免疫力をあげるなんていう健康食品が多数出ているようだが、もし効果があるとしても、その元になるものはタンパク質を筆頭とした栄養物質である、ということを考えに入れなければ片手落ちだと言えるだろうな。

媚多眠氏:言うまでも無いことですが、健康食品は安全性も重要ですね。

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