媚多眠氏のお店の販売商品一覧
○●○●○●○●○●○●??…! (^.^)/~~●○●○●○●○●○●○
おしゃべり分子栄養学 61
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
■目次へ■TOPへ


NOとホモシステイン-1

迷ホラ吹き:血液中の中性脂肪にも種類があって、単純にあぶらものを控えれば下がるってものじゃないことが分かりました。

媚多眠氏カイロミクロンの中性脂肪が多いのなら、あぶらものの食事を控えねばいけません。
でも、内因性脂質代謝に関係するVLDLの中性脂肪をへらすには、糖質アルコールにも気を付けろということですからね。

迷ホラ吹き:えへへ、純米原酒《小笹屋竹鶴》は正に幸せの味わいで、つい呑み過ぎちゃうんですが、タンパクの錠剤とリンゴポリフェノールもちゃんと飲みました。

そうそう、活性酸素対策イチョウ葉エキスも忘れずに飲みましたよ。おかげで絶好調!

ぼやき先生:それは良かった。それなら勉強にも身が入ることだろう。

媚多眠氏:肝臓での代謝だけでなく、活性酸素対策まで忘れずにあの苦いイチョウ葉エキスを飲んだところがエライです。

旨口純米酒呑みの鑑だ。

迷ホラ吹き:お褒めにあずかり光栄です。

で、高脂血症に対して活性酸素対策が大事だってのは、悪玉リポタンパクである酸化LDLを増やさないためですよね?

媚多眠氏:そうですね。

今では高脂血症ではなく脂質異常なんて言うようですが、LDLが酸化されないようにということで、活性酸素対策は重要です。

さらに、NOの問題もあると思います。

迷ホラ吹き:「オーエヌ」じゃなくて「エヌオー」?

媚多眠氏:そう、エヌオー。

迷ホラ吹き:んじゃ、3番長嶋、4番王、ですね。

媚多眠氏:なに古いこと言ってるんですか。一酸化窒素のことですよ。

迷ホラ吹き:えへへ・・・。

ぼやき先生高コレステロール血症動脈硬化を結び付ける因子として、酸化LDL以外にも2つ注目さているものがあり、その一つが一酸化窒素なんだな。

迷ホラ吹き:光化学スモッグや酸性雨の原因になる、なんて言われてるものと同じものですか?

ぼやき先生:うむ。

迷ホラ吹き:へぇ〜、そんなものが動脈硬化と関係があるんですか。
やっぱ、悪さをするんでしょうねぇ?

ぼやき先生:いや、一酸化窒素・NOは、動脈硬化を防いでいるのさ。

迷ホラ吹き:え、えぇっ!?

媚多眠氏:けっこう良い働きをしているんですよ。

迷ホラ吹き:ホントですか?

環境汚染の原因になるようなものが、からだの中で良い働きをするなんて!

媚多眠氏:一酸化窒素・NOは血管の細胞である内皮細胞で作られ、血管の平滑筋を緩める働きがあるんです。

迷ホラ吹き:・・・ってことは?

媚多眠氏:血管にかかる圧力を下げるということですね。

血流を良くして血圧を下げる働きがあります。


▲このページのトップへ ■目次へ  ■TOPへ


NOとホモシステイン-2

迷ホラ吹き:へぇ〜、一酸化窒素にそんな働きがあるんですか〜。

ぼやき先生:狭心症のニトログリセリンや勃起不全薬として有名なバイアグラの効き目も、この一酸化窒素がらみなんだな。

迷ホラ吹き:な〜るほど、血流の問題ってことか。

媚多眠氏血小板凝集抑制作用なんてのもあります。

迷ホラ吹き:血小板が集まっちゃうのを防ぐってんですね。
これは前に聞いたことのある作用だなぁ・・・。

ぼやき先生:血液の粘度が上がるのを防ぐ、といえるんだな。

迷ホラ吹き:そうだ、血液サラサラ効果ですね。

媚多眠氏:さらに、マクロファージに変化する単球が、血管内皮細胞に接着して組織に浸潤するのを防ぐ働きもあります。

迷ホラ吹き:マクロファージって、何でもパクパク食べちゃうヤツで・・・、そうそう、マクロファージに食べられちゃうリポタンパクが悪玉だってことでしたっけね。

単球ってヤツがマクロファージになるんですか?

媚多眠氏:そうです。

血液中に流れている時は単球というんですが、血管内皮細胞にくっつき、分化してマクロファージになるんです。

ぼやき先生:そのマクロファージは、悪玉コレステロールをバクバク食べ続け、いずれは御存じ泡沫細胞さ。

媚多眠氏:そうなると動脈硬化が見えていますね。

迷ホラ吹き:じゃあ、単球が血管内皮細胞にくっつくのを阻止すれば、動脈硬化の予防になるってことですね。

ぼやき先生:そう。
そして、さっき言った血小板が凝集するのを抑える働きは、血栓予防といえるだろう。

媚多眠氏:平滑筋を緩めて血管の内口を広げて血圧を安定させるだけでなく、血小板の凝集を防いで血液の流れをよくするってのはイチョウ・フラボノイドと似た働きだといえます。

ぼやき先生:さらにマクロファージの余計な働きを抑えるというのだから、一酸化窒素の働きが如何に大切かが分かるというものだろう。

迷ホラ吹き:はい、驚きですね。

ぼやき先生:一酸化窒素の原料になるものはアルギニンだ。

迷ホラ吹き:アルギニン?

媚多眠氏:必須アミノ酸ではありませんが、タンパク質を構成する20種類のアミノ酸の内の一つです。

ぼやき先生:高タンパク食を実行していれば心配は無いんだな。高タンパク食のメリットはこんな所にもあるということさ。

▲このページのトップへ ■目次へ  ■TOPへ


NOとホモシステイン-3

迷ホラ吹き:高タンパク食は了解ですけど、問題になるってことは、一酸化窒素は働きにくいものなのですか?

ぼやき先生:実は、一酸化窒素自体がラジカルなんだな。

迷ホラ吹き:ってことは、いろいろなものと反応しやすい?

媚多眠氏:そうです。特に活性酸素と反応しやすいんです。

迷ホラ吹き:んじゃ、活性酸素が消去されて良い面もあるんじゃないですか?

媚多眠氏:なにを言ってるんですか。

活性酸素が消去されると同時に、大事な役割をするはずの一酸化窒素も消去してしまうということじゃないですか。

ぼやき先生:それだけではない。

体内で発生するおおもとの活性酸素・スーパーオキサイドと一酸化窒素が、とても反応しやすいことは問題なんだな。

迷ホラ吹き:どうしてですか?

ぼやき先生:「ペルオキシナイトライト」という毒性の強い細胞障害性物質が生成するってことさ。

迷ホラ吹き:毒性の強い物質!?

ぼやき先生:パーオキシナイトライトとも言うんだが、こいつはヒドロキシルラジカルをも生み出す厄介者なんだな。

迷ホラ吹き:ひえ〜、確かヒドロキシルラジカルって最強最悪の活性酸素ですよね。

媚多眠氏:その通りです。

迷ホラ吹き:つまり、スーパーオキサイドは一酸化窒素の良い働きを邪魔するだけでなく、毒性物質を作りだし、さらに最強の活性酸素まで作ってしまうってことですね。

媚多眠氏:体内での活性酸素の過剰発生や消去の不始末が、いかに不味いことかが理解出来ると思います。

ぼやき先生:脂溶性であるビタミンEコエンザイムQなどの抗酸化作用は、その意味でも特に重要なものといえるだろうな。

媚多眠氏:水溶性とはいえ、ビタミンEやコエンザイムQの再生を促すビタミンCも大切ですね。

ぼやき先生:活性酸素とその除去物質は、数の勝負だってのを思い出して欲しいところだな。

迷ホラ吹き:バランスではなくて、量の問題だってことですね。

媚多眠氏:そういうことです。

迷ホラ吹き:ところで、高コレステロール血症と動脈硬化を結び付けるものには、酸化LDLと一酸化窒素以外にもう1つあるようなことをおっしゃってましたね。

ぼやき先生:よくぞ気が付いたものだ。ホモシステインの問題さ。

迷ホラ吹き:ホモシステイン? システインなら聞いたことがあります。

媚多眠氏:必須アミノ酸のメチオニンを知っていましたよね。

迷ホラ吹き:メチオニンといえば、イオウを含むアミノ酸だから含硫アミノ酸っていうヤツですね。けっこう大切なものでしたよね。

ぼやき先生:うむ。

そのメチオニンが体内で利用される時に生じる中間生成物が、ホモシステインというアミノ酸なんだな。

▲このページのトップへ■目次へ■TOPへ


NOとホモシステイン-4

媚多眠氏:ホモシステインが過剰になると、活性酸素を発生して血管内皮障害を起こしやすいんですよね。

迷ホラ吹き:そいつは、まずいですね。

ぼやき先生:それだけではない。

血管の平滑筋細胞を増殖させコラーゲンの過剰な合成を引き起こし、血管を肥厚・硬化させるというんだな。

迷ホラ吹き:ってことは、過剰なホモシステインは動脈硬化をひき起こすってこと?

ぼやき先生:その可能性が高いということなんだな。

媚多眠氏加齢や、腎機能の低下、甲状腺機能の低下、喫煙などが血中ホモシステイン濃度を上げるようですね。

ぼやき先生:メチオニンがホモシステインになり、ホモシステインがシステインやメチオニンに変わる過程があるんだが、その代謝に必須のビタミンが葉酸・ビタミンB12・ビタミンB6なんだ。

媚多眠氏:つまり、葉酸・ビタミンB12・ビタミンB6が不足している人は、血中ホモシステイン濃度が高くなるということなんです。

迷ホラ吹き:じゃあ、それらのビタミンをしっかりとっとけばいいんですね。

ぼやき先生:確かにそれらビタミンをしっかりとると、血中ホモシステイン濃度の高い人でもちゃんと下がるというんだ。

媚多眠氏虚血性心疾患の予防に有用だという研究報告もありますね。

迷ホラ吹き:やっぱり、ビタミンの摂取量という量の問題は重要なんですね。

ぼやき先生:そうなんだが、ホモシステイン値を低下させても心血管疾患の発症リスクは変わらないなんていう人もいるんだ。

高ホモシステイン血症は、心血管疾患の原因でなく結果だというんだな。

迷ホラ吹き:葉酸・ビタミンB12・ビタミンB6をしっかりとっても無駄だっていうんですか?

媚多眠氏:心血管疾患の発症リスクを減らすには、ホモシステインの問題だけでは解決しない、と考えればいいのではないでしょうか。

ぼやき先生:血中ホモシステインは、通常、タンパク質と結合しているんだが、増えてくると遊離型ホモシステインが増えるんだ。

実は、これが血管内皮細胞に障害を与えて血栓を作りやすくするらしいんだな。

媚多眠氏:ということは、結合タンパクの不足ということも考えられそうですね。

ぼやき先生:その通り。タンパク不足のデメリットが予測されるということさ。

三石巌分子栄養学に於けるパーフェクトコーディング理論では、全ての代謝が滞りなく進むことが目標だ。

媚多眠氏:もし、葉酸・ビタミンB12・ビタミンB6で心血管疾患の発症リスクを減らせないとしても、ホモシステインの代謝が滞らない方が良いわけで、そのために重要な栄養素であることは間違いないですよね。

▲このページのトップへ ▼▼次へ  ■目次へ■TOPへ

おしゃべり分子栄養学 61 
○●○●○●○●○●○●??…! (^.^)/~~●○●○●○●○●○●○

イチョウ葉エキスはこちら 免疫食品インターパンチはこちら タンパク製剤はこちら


inserted by FC2 system