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おしゃべり分子栄養学 3
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
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タンパク質の良質度?-1

媚多眠氏前回の話のポイントをチェックしておきますと、まず、生きているということは『代謝』が行われているということ。

迷ホラ吹きそうでした。

媚多眠氏そして、その代謝というのは『酵素』による化学反応だから、酵素が生命をにぎっているようなものだということでした。

迷ホラ吹きだから、遺伝子DNAにある情報が、ぼやき先生曰く「実にあっさりしたもの」でもよかったんですね。全く、親は酵素の作り方しか子に伝えないなんて、驚きですけど親もラクしてますねえ…。

媚多眠氏ラクしているかどうかは知りませんが、酵素ってのはタンパク質で、タンパク質の成分はアミノ酸ですから、遺伝子の情報としては、単なるアミノ酸のつなぎ方があるだけってことになるわけです。

迷ホラ吹きラクして命を握るとは、たいしたもんだぜ、オッカサン!

媚多眠氏生命は複雑と単純の同居ってことで、お父さんも忘れてはいけません。

ぼやき先生どうやら、酵素の重要性が分かってくれたようだな。しかし、こういった話から『酵素食品』とやらを有り難がるヤカラが出てくるので、せいぜい気をつけることだな。

媚多眠氏私たちの身体が要求しているのは、酵素ではなくて、自分特有の酵素を作るのに必要な材料なんですからね。

迷ホラ吹きでも、酵素自体を食べれば、自分で作らなくてもいいわけでしょう? 身体はラクが出来そうな気がしますけれど…。

媚多眠氏酵素の形は人によってみんな違うって話、忘れちゃったんですか? それに、タンパク質はアミノ酸に分解されてから吸収されるので、酵素のまま身体に入って役に立つことは、まずありません。

ぼやき先生身体の中でのタンパク質は、必要なときに必要なものを、必要なだけ作るというのが基本的原則だ。もし、酵素食品の酵素がそのまま身体に入ってきたとしても、身体にとっては『大きなお世話』といったところだろう。

迷ホラ吹きなるほど、『小さな親切』にはならないのですね。

ぼやき先生それに、人間のDNAには遺伝子が*10万種類あるといわれている。

媚多眠氏ということは…。

迷ホラ吹き遺伝子は酵素の設計図なんだから…。

媚多眠氏そう。

迷ホラ吹きヒエーッ、10万種類もの酵素があるってこと!

ぼやき先生その可能性があるってことだ。ちなみに、大腸菌の遺伝子は4千種類なんだがね。

媚多眠氏酵素が重要だと言っても、口から入れて価値が認められているのは、消炎酵素消化酵素くらいのものですね。

*2001年2月11日、ヒトゲノム解読を進める国際チームと、米遺伝情報解析会社セレラ・ジェノミクスによって「ヒトの遺伝子数は2万6千〜4万個程度である」と発表された。10万個はあると予測されていたが半分にも満たない数で、ショウジョウバエの2倍、大腸菌のたった10倍ということになる。

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タンパク質の良質度?-2

迷ホラ吹き:酵素食品には価値がないってことですね。

媚多眠氏まったく無いわけじゃないかもしれませんが、そんなものに関わるより、効率良く酵素の材料になれるものを食べたほうが、よほどいいってことですよ。

迷ホラ吹き言われてみれば、納得。以前、知人に『○○酵素』ってのをすすめられたけど、買わなくてよかった。だって、説明が「血液がきれいになる」「身体にいい」「知り合いの○○さんも飲んでる」くらいしかないんだもの。そのくらい、僕だって言えますよ。小学生のころ、理屈っぽいって非難された僕には納得できませんでしたね。

ぼやき先生迷ホラ吹きさんが理屈っぽくてよかったってことだな。しかしね、文化先進国の中で「理屈っぽい」といって非難されるのは、日本だけなんだな。

迷ホラ吹き先生、いいこと言いますね。

ぼやき先生まあ、考えてもみてくれ。理屈がなければ話にならんだろう。

媚多眠氏話にならなければ、力づくの喧嘩ってことですよ。

迷ホラ吹き:暴力はんた〜い。

ぼやき先生:科学の世界となれば、絶対にそうだ。そして、生命についても分子生物学のおかげで理屈が通るようになったんだな。

媚多眠氏理屈抜きに効く」というのはインチキが多いってことなんですよ。私など、同業者にも「理屈抜き」が好きな人が多くて嘆いているんです。

ぼやき先生最近、訪問販売やアメリカ資本の会員制販売組織などで、ビタミンを始めいろいろな健康食品を売っているシロートが多いんだが、だますつもり無くインチキをすすめちまう可能性があるので、要注意なんだな。屁理屈も困る。

媚多眠氏すすめる人が友人や知人だと断りにくいし、「理屈抜き」に信じちゃうことも多いようですね。

迷ホラ吹き僕は、専門家と知り合えてラッキーってことですね。ところで「必要なときに、必要なだけ作られる酵素」の材料になるものをお聞きしておかないと、いけないですね。

ぼやき先生酵素はタンパク部分の『主酵素』と、そうでない部分、つまり非タンパク部分の『助酵素』からなるって話を思い出して、考えてみてくれ。

迷ホラ吹きそれは、遺伝子に関わるほうですから…、主酵素の話ということになり…、ということは『タンパク質』だということ…。

ぼやき先生その通り。では、そのタンパク質に『』の問題があるといったらどうかな? 『タンパク質の良質度』ってことなんだがね。

迷ホラ吹きタンパク質の『質』の問題…?

媚多眠氏酵素食品だってタンパク質ですよ。でも、吸収されるときアミノ酸です。

ぼやき先生そう、前にも言ったが、タンパク質作りに参加できるアミノ酸20種類が決まっているんだな。

迷ホラ吹き分かった。その20種類のアミノ酸全部を含むタンパク質を、良質タンパクというんじゃないですか?

ぼやき先生いいところをついたが、20種類のアミノ酸全部が問題なのではないんだ。身体で合成できないアミノ酸が問題なんだな。

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タンパク質の良質度?-3

媚多眠氏必須アミノ酸』って聞いたことありませんか?

迷ホラ吹きあります。そうそう、確か8種類あるんですよね。高校の生物の授業でやりました。僕はヘンなカタカナを覚えるのが好きで、そのとき覚えたから今でも言えると思いますよ。

ぼやき先生ヘンなカタカナかい。まあ、そうかもしれんな。

迷ホラ吹きいきますよ〜。「リジン、バリン、ロイシン、イソロイシン、トリプトファン、フェニルアラニン、スレオニン、最後はメチオニン」っと。

ぼやき先生今ではそこに『ヒスチジン』を入れて、種類ということになっているんだが、最後に、最も大切な『含硫アミノ酸』のメチオニンがくるところなど、立派なもんだ。

迷ホラ吹きエッヘン、オッホン、どんなもんだい。

媚多眠氏ちょっと褒めすぎのようですよ。一言クギを刺しておいたほうがいいんじゃないでしょうか。

ぼやき先生そのようだな。その暗記した8種類の必須アミノ酸から、何か考えたことはあるのかな?

迷ホラ吹きぜ〜んぜん。

ぼやき先生ガックリくるね。

媚多眠氏丸暗記だけでは意味がないってことですね。栄養と結びつけたこともないのですか?

迷ホラ吹きそう言えば、ハイ。確かに、意味を成したことはありません。トホホ…。

ぼやき先生記憶した情報は、つなぎ合わせてこそ、意味を持つ。それを情報処理と言っていいだろう。この情報処理が出来る頭をイイ頭と言いたいんだ。

迷ホラ吹き『イイ頭』ですか。

ぼやき先生今日は、必須アミノ酸に関連した情報を記憶していって、イイ頭づくりに役立てたらどうかと思うんだが…。

迷ホラ吹き今さら、僕の頭でもイイ頭になれるでしょうか?

ぼやき先生:ガンコなイシアタマでなければね。

迷ホラ吹きエッ? ぼ、ぼやき先生はガンコではなかった…。

媚多眠氏シーッ!

ぼやき先生何か言ったかな。

迷ホラ吹きハイ。いえ、なにも…。

媚多眠氏ガンコじゃないので、良質タンパクの説明をお願いしますって言ったのです。

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タンパク質の良質度?-4

ぼやき先生ウム、身体を作っている材料物質は常に壊れて新しいものと交代している。

迷ホラ吹きそれを『代謝』といいます、ハイ。

ぼやき先生よかろう。身体のタンパク質が交代するってことは、それが分解してアミノ酸になる一方、新しいアミノ酸がやって来て『設計図』に従い『後がまのタンパク質』になるってことなんだな。
もっとも、そのアミノ酸に目印があるわけじゃないから、新しいものも古いものもゴチャゴチャになっているんだ。だから『後がまのタンパク質』も、中身をみれば古いアミノ酸が混じっていることになる。

迷ホラ吹きふ〜ん。

ぼやき先生古いアミノ酸には、埃のようにミネラルやらいろいろな原子団がくっついていることが多いんだが、これを『修飾されたアミノ酸』という。

迷ホラ吹き埃なのに『修飾』ってのもヘンですね。

媚多眠氏細かいことは気にしない、気にしない。

ぼやき先生感じが分かってくれればってことなんだがね。

迷ホラ吹き先生の言いたいこと、分かりました。修飾されたアミノ酸を含まないタンパク質を、良質タンパクっていうんでしょう。

ぼやき先生それも一つの条件なんだが、もう一つある。

迷ホラ吹きそう言えば、さっきの必須アミノ酸の話が出ていないじゃないですか。

媚多眠氏せっかく自慢げに言ったのにね。

ぼやき先生後がまのタンパク質にならなかった古いアミノ酸は、毎日トイレ送りになっている。つまり、尿素尿酸の形にして捨てるわけだ。

媚多眠氏オシッコってことですよ。

ぼやき先生尿素や尿酸の形になればどのアミノ酸もおんなじだが、その前のアミノ酸の比率が目のつけどころだってことなんだな。

迷ホラ吹きそこで出てくるのが必須アミノ酸ですね。

媚多眠氏そう、とらなきゃいけない必須アミノ酸です。

ぼやき先生その通り。8種類の必須アミノ酸の比率が、人間が要求するアミノ酸の比率とぴったり合ったタンパク質を『プロテインスコア100』のタンパク質というんだ。

迷ホラ吹きプロテインスコアですか。

媚多眠氏アミノ酸スコア』ってのもありますね。

ぼやき先生両方ともタンパク質の良質度を表すものなんだが、基準が違うんだな。例えば、牛肉鶏肉アミノ酸スコアだと百点満点だが、プロテインスコアだと90にも届かない。厳しい条件なんだな。

迷ホラ吹きプロテインスコア100の食べ物はあるんですか?

媚多眠氏あります。鶏卵、タマゴですよ。

ぼやき先生タマゴは、ジャンジャン食べたほうがいいってことだな。

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