媚多眠氏のお店の販売商品一覧
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おしゃべり分子栄養学 4
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
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タマゴは食べるべきか否か-1

媚多眠氏:タンパク質の良質度を表すのが『プロテインスコア』で、百点満点の食べ物がタマゴだから、タマゴはジャンジャン食べましょう、というのが前回の話でした。

迷ホラ吹きでも、タマゴはコレステロールが多いから一日一個まででしょう?

媚多眠氏:そうくると思いました。ウチの店でも、タマゴの話をするとコレステロールがどうのこうのという人が多いんです。

迷ホラ吹きだって、コレステロールが多いと動脈硬化になるんでしょう? 心配せずにはいられませんよ。

ぼやき先生そうとも限らんが…。では、コレステロールが少ないと、どうなるか知っているかな?

迷ホラ吹き少なければ問題ないでしょう。絶好調じゃないんですか?

媚多眠氏いえね、『細胞膜』が弱くなるんですよ。

迷ホラ吹きサイホウ膜? サイボウ膜じゃないんですか?

ぼやき先生正しくは『サイホウ』なんだが、まあどちらでもいいか。ここではコレステロールが少なくなって、その細胞膜が弱くなるとガンになりやすいってことが問題なんだな。

迷ホラ吹きエェーッ! ガ、ガンですか!

媚多眠氏血中コレステロール値は、やや高めの人のほうが長生きするっていう疫学調査もあります。

迷ホラ吹き多いと動脈硬化で、少ないとガンですか。ああ、こまった困った。どっちを選ぼうか。

媚多眠氏そうあわてないで。どっちとも選ばなければいいんではないですか。

迷ホラ吹きそりゃ、そうですけどね。

媚多眠氏前回までの話も絡みますけれど、ちゃんと酵素が働き正常な代謝が行われていれば、血圧だの血中コレステロール値だのは、ちょうどよくなるようにできているんですよ、我々の身体ってものは。ホメオスタシスっていうんですけどね。

ぼやき先生「正常な代謝が行われるために重要な酵素」の話から、タマゴを食べようって話が出てきたんだがな…。

迷ホラ吹きそうでした、そうでした。話はめぐって空回り、なんちゃって…。

媚多眠氏ちょっとォ、コレステロールについて、知らなさすぎるんじゃないですか?

迷ホラ吹きおっと…。そ、そこんとこヨロシク。

媚多眠氏あっ、ひらきなおりましたね。

迷ホラ吹きエヘヘ…。善玉悪玉があることくらいは知っていますけどね。ほとんど知らないんですよね。よろしくお願いします。


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タマゴは食べるべきか否か-2

媚多眠氏では、まず、クイズを一ついきます。

迷ホラ吹きおてやわらかに。

媚多眠氏次の中から、コレステロールを含まない食品を選んでください。『大豆、とうもろこし、アーモンド、ピーナッツ、コンブ、ソバ、うどん』

迷ホラ吹きコレステロールを含まない食品、ですか…。

媚多眠氏そうです。よく考えて。

迷ホラ吹き大豆にコンブ、ソバ、でどうだ!

ぼやき先生元気だけはいいんだな。

媚多眠氏でもブッブー、不正解。

迷ホラ吹き違ったかあ。残念。

媚多眠氏正解は全部です。

迷ホラ吹きヘッ?

媚多眠氏全て、コレステロールを含みません。

迷ホラ吹きアーモンドやピーナッツもコレステロールを含まない…?

媚多眠氏植物ですからね。

迷ホラ吹き:植物にはコレステロールはないんですかぁ。チーットも知らなかった。

ぼやき先生:海苔ヒジキなど、例外はあるんだが、コレステロールがあるのは基本的に動物だけなんだな。

迷ホラ吹きじゃあ、植物だけ食べていればコレステロールは減るってことですね。

媚多眠氏でも、生まれつき植物しか食べない草食動物、例えばウサギの体にもコレステロールはあるんですよ。

迷ホラ吹きあれ? 草食動物ってことは、コレステロールを含むものは食べないってことですよね。

媚多眠氏そうですよ。でも、さっき言ったとおり、動物の体にはコレステロールがあります。

迷ホラ吹きそうか、じゃあ、ウサギの体のコレステロールはどこから来たんだろう?

媚多眠氏ウサギが、自分の体の中で作っているに決まっているじゃないですか。

迷ホラ吹きふ〜ん。自分で作るってことは、ウサギの体にとって必要なんでしょうね。

ぼやき先生そのとおり。コレステロールは身体にとって、とても大切で必要な物質なんだな。人間も必要量の60〜70%は自分で作っているんだ。主に肝臓で作るんだがね。

迷ホラ吹き人間も自分で作っているんだ。

ぼやき先生肝臓で作られたコレステロールは、血流に乗せて身体中の細胞に運ばれるわけなんだな。しかし、コレステロールはアブラだ。そのままでは水に溶けないので、タンパク質に結合させて運ぶんだ。それを『LDL』というんだな。

媚多眠氏LDL、聞いたことありますか?

迷ホラ吹きう〜ん。あるような無いような。

ぼやき先生そして、余ったコレステロールはやはりタンパク質に結合させて、肝臓に戻しているんだ。それを『HDL』というわけだ。

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タマゴは食べるべきか否か-3

迷ホラ吹きあっ、分かりました。それが善玉と悪玉だ。

媚多眠氏どっちが善玉ですか?

迷ホラ吹きどっちともいえませんね、今の話では。両方とも重要なようですが…。

ぼやき先生:LDLの『LD』はLow Densityのことで『低比重』、HDLの『HD』はHigh Densityのことで『高比重』の意味なんだ。おシリの『L』はどちらもLipoproteinの頭文字で『脂タンパク』ってことさ。

媚多眠氏コレステロールというアブラを含むタンパクだから、脂タンパクですね。

ぼやき先生だから、LDLを日本語で言えば『低比重脂タンパク』となり、HDLは『高比重脂タンパク』となる。脂タンパクはそのまま『リポタンパク』ということが多いんだがね。

媚多眠氏さて、ここでクイズをもう一つ。LDLHDLでは、どちらの方がコレステロールを多く含むでしょう?

迷ホラ吹き今度は、カンで勝負しないでちゃんと考えてみます。

媚多眠氏そうそう、理屈っぽい人はそうこなくっちゃ。

迷ホラ吹きLDLは比重が低くて、HDLは比重が高いんですよね。

媚多眠氏そうです。

迷ホラ吹き比重が低いっていうのは軽いってことだから、LDLのほうがHDLより軽いってことだ…。

媚多眠氏ふんふん。

迷ホラ吹きコレステロールはアブラで、アブラは水に浮かぶ。アブラは軽いってことだから、コレステロールを多く含むほうが軽いってことになる。LDLの方が軽いんだから、コレステロールを多く含むのはLDLです。

媚多眠氏ピンポーン。

ぼやき先生研究の最先端ではカンも大切だが、勉強の基礎は理屈を通さねばいかんってことだな。

迷ホラ吹きそのLDLで身体中に運ばれたコレステロールは、どうなるんですか?

媚多眠氏そうですね。では、そろそろコレステロールの働きをきちんと勉強しておきましょう。

ぼやき先生ウム、しっかり覚えてくれ。

迷ホラ吹きがんばってみます。

ぼやき先生まずは、最初に少しふれた細胞膜の原料になるって話だな。これは、細胞膜の構成成分の一つだってことなんだがね、コレステロールが足りないとこの細胞膜が弱くなって、ガンになりやすくなったり出血しやすくなると言われているんだ。

媚多眠氏ガンだけでなく、脳出血などのリスクも上がるってことです。

迷ホラ吹き細胞膜が弱くなって、ガンと脳出血ですか…。

媚多眠氏ジュウブン、コワイと思うんですが。

迷ホラ吹き確かに、こりゃあ動脈硬化よりコワイや。

ぼやき先生それはどうか分からんが、次は、ステロイドホルモンの原料になるってことだ。

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タマゴは食べるべきか否か-4

迷ホラ吹きあの副作用で有名なステロイドホルモンですか。

媚多眠氏本来は自分の身体で作られるべきホルモンですが、体内で足りないときに医師から処方されます。効き目は抜群ですが、副作用が心配というわけですね。

ぼやき先生つまり、コレステロールが足りないと、体内でステロイドホルモンが足りなくなりやすいってことなんだな。ホルモンが足りなければ、身体の調節はうまくいかん。だいたい、ステロイドってのはコレステロールの仲間っていう意味なんだ。

媚多眠氏:副腎皮質ホルモンや、男性ホルモン・女性ホルモンなどが、この仲間なんですね。

ぼやき先生そして、前に言ったことなんだが、ビタミンDの原料にもなっている。

迷ホラ吹きそれで、ビタミンDはホルモンの仲間だっていったんですか。

媚多眠氏そういうことですね。

ぼやき先生コレステロールの『コレ』は『胆汁』、『ステロ』は『固い』、『オール』は『アルコールの仲間』といった意味なんだがね、身体中で余ったコレステロールはHDLにのっかって肝臓に運ばれ、『胆汁酸』に変えられ胆汁として胆のうに蓄えられる。

媚多眠氏胆汁って知ってますか?

迷ホラ吹き媚多眠氏のお店で買った消化剤の成分として入っていたような気がしますが…。

媚多眠氏よく覚えていてくれました。リパーゼという脂肪分解酵素と一緒に働いて、脂肪、つまりアブラものの吸収を助けるのです。と言うことは、ビタミンの吸収もってことです。

ぼやき先生胆汁には、使い古しの赤血球の一部『ビリルビン』なども含まれるんだが、要するに体内の余計なものを捨てているとも言えるわけだ。しかし、捨てたものでアブラの吸収をよくするところなんかが、生体のよくできたところなんだな。

媚多眠氏どうです? コレステロールが大切なものだってこと、分かってきましたか。

迷ホラ吹きええ、ほんとに大切なものなんですねえ。でも、どうしてこんなに悪者扱いする人が多いんですか?

ぼやき先生その話を含めて、もう少し詳しく細胞レベルの話をしようと思うんだ。分子栄養学の話なんだからね。

媚多眠氏細胞膜の構造』や『LDL受容体』について、その他『活性酸素』の話なども出ますね。

迷ホラ吹きおっ! 急に難しそうになってきましたね。

ぼやき先生少し厄介な話をせざるを得ないんだが…。

迷ホラ吹きじゃあ、今回はここまでで勘弁してください。コレステロールの働きをよ〜く復習してきますから。

ぼやき先生ウサギの話も絡むので、よく復習しておくことだな。そして、やはりタマゴは食べたほうがいいということだ。ただし、ナマは感心しないがね。

媚多眠氏話はだんだん佳境に入っていきますよ。

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