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おしゃべり分子栄養学 6
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
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黒幕は活性酸素-1

迷ホラ吹き:コレステロールが上がるっていうのは、食べたコレステロールの問題というよりも身体の調節に問題があるということが、よく分かりました。

ぼやき先生前にしつこくいった『代謝』ということだな。そして、そのために必要なビタミンをあなどってはいかん。

迷ホラ吹きそうでした。カゼにビタミンCってのは聞いたことありましたが、コレステロールにもビタミンCが関係しているとはね…。

媚多眠氏:胆石のところではレシチン、そしてビタミンEが出てきましたがビタミンの働きは多彩です。ビタミンCなど50以上の働きがあるといわれていますし、他のビタミンもそれぞれ多くの働きを持っているはずです。

ぼやき先生ここまで分かれば、迷ホラ吹きさんからの前の質問「C以外のビタミンの必要量にも個体差はあるか?」の答えは明らかだろう。

迷ホラ吹きもちろん「ある」ということですね。

媚多眠氏おっ、「もちろん」をつけましたね。

迷ホラ吹きビタミンの働きが数多くあってしかも多様だってことと、そのビタミンを利用するための受け皿は人によって違う、ということがポイントでしょうか?

ぼやき先生そりゃ、見事な理解といえるな。

媚多眠氏もちろんと言っただけのことはあります。

ぼやき先生ビタミンを利用するための受け皿というのは、『酵素』の中の『タンパク部分』のことだろう。

媚多眠氏主酵素』ですね。遺伝子による部分です。

ぼやき先生となると、主酵素の形は人によって違うんだから、『助酵素』と主酵素の結合のしやすさに違いが出てくるということが、いかにもありそうだろう?

媚多眠氏出会いの確率が上がれば結合する確率も上がるだろう、というわけですね。主酵素と助酵素のことですよ。

迷ホラ吹きなるほど、ビタミンは助酵素として働くことが多いんですものね。それで結局ビタミンは量の問題が大切だ、ということになるわけですか。

ぼやき先生そう、まともな酵素ができなけりゃ代謝は進まんからな。まともな酵素っていうのは、主酵素と助酵素がくっついたものってことなんだがね。もっとも、ビタミンバランスだ、栄養バランスだなどといっている人にとっては馬耳東風だがね。

迷ホラ吹きなんですか、そりゃあ。

ぼやき先生知識がなければ、馬と違わないってことさ。のんきなもんだ。

迷ホラ吹きアハハ…。

媚多眠氏ぼやいてないで、コレステロールの話の続きをお願いしますよ。


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黒幕は活性酸素-2

ぼやき先生ウム、そうだった。今度は肝臓で処理するほうじゃなく、細胞で受け取るほうの話だ。

迷ホラ吹き受け取るったって、細胞に手があるわけじゃないでしょう?

ぼやき先生それが、あるんだな。しかも、受け取るものによっていちいち手の種類が違うという、厄介なものなんだな。

迷ホラ吹き手が、たくさんあるってことですか。

媚多眠氏そうです。数も種類もね。

ぼやき先生人間の手は、オニギリも茹でタマゴも同じ手で受け取るんだがね。

媚多眠氏細胞はものによって違う手を用意しているってわけです。

ぼやき先生コレステロールに関しては、必要に応じて『LDL受容体』というタンパク質を作り、それでLDLを取り込んでコレステロールを受け取るんだ。

迷ホラ吹きLDL受容体ね。ふ〜ん。

媚多眠氏それが、コレステロール用の細胞の手ということですよ。

ぼやき先生まず、このLDL受容体がうまく作れないと、コレステロールの受け取りができないということになる。そういう体質の人がいるってことなんだがね。

媚多眠氏タンパク不足もまずいでしょう。

ぼやき先生もちろん。しかし、LDL受容体がLDLをつかまえても細胞内に取り込めない場合もある。

迷ホラ吹きどうしてですか?

ぼやき先生人間の手は、肩から生えてないと使えないだろう。細胞の手も、クラスリンというタンパク質でできた『クラスリン被覆ピット』というところに生えないとダメなんだ。細胞膜上のどこでもいいってわけじゃないってことさ。

媚多眠氏へー、『クラスリン被覆ピット』ですか…。そこにLDL受容体が集まってきて、『エンドサイトーシス』によって取り込まれるということだったんですか。

迷ホラ吹きちょっと、ちょっとお。わけ分かんないっスヨ。そんな難しい言葉を繰り出された日にゃあ、出家したくなっちゃう。

媚多眠氏ご、ごめんなさい。クラスリン被覆ピットというのは、私も初めて聞いたものだから…。

迷ホラ吹きシロートにも分かるように、お願い申し付ける。

媚多眠氏はいはい。要するに、LDL受容体のつくりが悪いといっても、そのつくりの悪さにはいろいろなパターンがあるということなんです。

ぼやき先生いずれにせよ受容体のできが悪ければ、血中から、細胞がLDLを受け取れないってことはわかるだろう。

迷ホラ吹きハイ、分かります。すると、どうなるんで?

ぼやき先生血中にLDLが増えるだろうな。

媚多眠氏いわゆる、血中コレステロール値が上がるということですね。

迷ホラ吹きということは、LDL受容体ってのをうまくつくれないとコレステロールが高くなってしまい、動脈硬化になってしまうってことなんですか?

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黒幕は活性酸素-3

ぼやき先生まったく作れないような体質の人は、そうなるだろうな。しかし、完璧に作れるか、まったく作れないかという両極端の人は少なく、普通はその間のどこかに属していると考えるべきだろう。

媚多眠氏ここで、コレステロール値についてまとめておきましょうか。

ぼやき先生ウム、まとめってやつは役に立つものだ。

媚多眠氏コレステロールは受容体の件と、胆汁酸への変換の件がうまくいっているかどうかで数値の上下が決まってくるというわけです。

迷ホラ吹きそれで、もともと高めの人、低めの人などいるわけなんですね。

媚多眠氏そういうことです。

迷ホラ吹き数値の高めの人は動脈硬化に気をつけなくちゃね。

ぼやき先生おっと、そこにまた常識の落とし穴がある。

迷ホラ吹きエッ? それは何ですか。

ぼやき先生血中コレステロール値が高いと動脈硬化になるということが、必ずしも正しくはないってことさ。

迷ホラ吹きエエッ、そんなばかな。常識中の常識でしょう?

ぼやき先生いや、ここ十数年の研究で分かったことなんだがね。血中コレステロール、つまりLDLといってもいいんだが、これはいくら多くてもそのままでは全然悪さをしないんだと。

迷ホラ吹きどういうことですか?

ぼやき先生悪者はLDLではなく、LDLの酸化物だってことが分かったんだ。つまり動脈硬化の原因はLDLではなく、酸化を受けた『変性LDL』だということが分かったってことさ。

迷ホラ吹き酸化を受けた『へんせいLDL』?

ぼやき先生そうなんだ。

媚多眠氏問題は、LDLを酸化して変性LDLにしてしまう悪いやつは何か、ということです。

迷ホラ吹きもしかしたら、前回、コレステロールの合成の時にも発生するとかおっしゃっていた『活性酸素』じゃないですか?

ぼやき先生おおっ! そ、そうなんだが、よく覚えていたもんだ。年寄りを驚かすもんじゃないよ。

迷ホラ吹きあ、あのね、先生。そりゃ失礼ってもんじゃないですか。え? 今、僕は真面目なんですから…。

ぼやき先生すまん、すまん。

迷ホラ吹き酸化するといえば、やっぱり酸素でしょうからね。ただ、活性酸素が悪いヤツだとは思っていませんでしたよ。だって、酸素がなければ生きていけないんですからね、僕たちは。その酸素に活性がついていたら、いっそういい感じがするじゃありませんか。

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黒幕は活性酸素-4

媚多眠氏その意見は、もっともですね。

ぼやき先生しかし、鉄がさびることは知っているだろう。これは、鉄が酸素と化合したということで、酸素には酸化力があるってことになるんだな。これが酸素の活性ってもんだ。酸素の活性酸化力であらわれるってことなんだな。

迷ホラ吹きなるほどね。

ぼやき先生それで、活性酸素といえばわざわざ活性をくっつけたんだから、活性が強いことを意味する。

迷ホラ吹き普通の酸素よりも酸化力が強いってことですね。

媚多眠氏その酸化力の強い活性酸素がLDLを酸化して、変性LDLにしてしまうわけです。

ぼやき先生:変性LDLでは、当然全うな仕事はできない。

媚多眠氏そうなると、身体にとってはゴミですね。

迷ホラ吹きゴミ、ですか。そのゴミはどうなるんですか?

ぼやき先生まずは『マクロファージ』が食っちまうだろうな。

迷ホラ吹き何ですか、そのマクロファージとやらは。

ぼやき先生身体の掃除屋とでもいおうか。身体に入った病原菌異物から、自己の細胞の死骸まで、何でも処理してくれる白血球の一種だ。

媚多眠氏何でもパクパクとよく食べて、自分がパンクするまで食べることもあるので『貪食細胞』とか『大食細胞』とも呼ばれます。

ぼやき先生マクロファージで食い切れないと、血管から『平滑筋細胞』まで応援にきて、ゴミとなった『変性LDL』をパクパクやるわけだ。

迷ホラ吹き『へいかつきん』ですか…。でも、そんなにゴミをパクパクやって大丈夫なんでしょうか。友人の○○さんは、何でも見事に平らげて平気なんですけどね…。

媚多眠氏それは、マクロファージより凄い!

ぼやき先生:変性LDLをたらふく食ったマクロファージ平滑筋細胞は『泡沫細胞』という名の細胞に変身してしまうんだな。

迷ホラ吹き『ほうまつ細胞』ですか。世界の終末みたいでイヤな名前ですね。

媚多眠氏うまいこといいますね。

ぼやき先生うん、まさに終末なんだな、泡沫細胞というのは。

迷ホラ吹き『週末』には、バッカスに感謝して飲んだくれるのもいいと思ったんですけどね、えへへ…。

媚多眠氏そこまでふざけると、訳が分からなくなりますよ!

ぼやき先生泡沫細胞は、動脈壁に沈着して瘤を作るんだ。そして、動脈硬化が進んでいくことになる。週末に飲んだくれると、身体の終末が近づくってことさ。

媚多眠氏次回は、悪い活性酸素の除去などについて、ですね。

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