媚多眠氏のお店の販売商品一覧
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おしゃべり分子栄養学 10
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
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ふりんラジカル?-1

媚多眠氏酵素、すなわち『SODカタラーゼグルタチオン・ぺルオキシダーゼ』などで除去しきれなかった活性酸素、すなわち『スーパー・オキサイド過酸化水素』が、強力な別の活性酸素、すなわち『ヒドロキシル・ラジカル』に変化して身体に悪さをする、というのが前回の話でした。

迷ホラ吹き:なんて複雑で分かりにくいんでしょうね。

媚多眠氏:私もそう思います。

ぼやき先生:しかし、要点はいかにヒドロキシル・ラジカルを発生させないかにかかるってことだけだから簡単だ。

媚多眠氏:そのためには、身体で最も多く発生するスーパー・オキサイドや過酸化水素を、しっかり始末すればいいということですね。

ぼやき先生:しっかり始末するためには、身体の酵素だけに頼ってばかりでは心もとないということになってくるだろう。

迷ホラ吹き:そこで出てくるのが『テイブンシ・コウ・サンカ・ブッシツ』でしたっけ。

媚多眠氏:そうです。『低分子・抗酸化物質』。

ぼやき先生:その筆頭に、ビタミンEビタミンCがくるということなんだな。

迷ホラ吹き:ビタミンEとC は前から知ってはいましたけど、先生の話の中にこんなに何回も出てくるとは思いませんでしたよ。バカにしちゃいけない大事なビタミンだったんですね。

ぼやき先生:それが分かってくれれば、話甲斐もあるってもんだ。牛に経文ではなかったってことだな。

迷ホラ吹き:えっ? 今度は馬じゃない。

ぼやき先生:牛でもないってことさ。もっとも、この話は経文より御利益があると思うんだがね。

媚多眠氏:先生、ぼやいてないで、続き続き。

ぼやき先生:そうだったな。実はここで、もう一つ悪玉に登場願おうと思っているんだが…。

迷ホラ吹き:えーっ、活性酸素4種類のほかに、まだ悪いヤツが出てくるんですか?

ぼやき先生:その活性酸素とは切り離すことのできないものだから、仕方ないんだ。

迷ホラ吹き:活性酸素に対する除去酵素、それからビタミンEとCを用意して話は終わりかと思ったのに、まだ悪いヤツが出てくるとは…。まいったなあ…。

媚多眠氏:馬や牛とは違うってことをしっかり示さなくっちゃ。

迷ホラ吹き:そ、そうでしたね、褒められたばっかりでした。

ぼやき先生:さて、生体膜というのを覚えているかな?

迷ホラ吹き:ええ、細胞膜とか核膜とかあるんでしたよね。

媚多眠氏:そうです。細胞の中にはいろいろなものがあって、たいがいそれらは膜に包まれているんです。エネルギー生産に関わる最重要物質『ミトコンドリア』なんてのもあるんですが、聞いたことありませんか?


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ふりんラジカル?-2

迷ホラ吹き:聞いたことありますよ。2〜3年前に話題になったホラー小説『パラサイト・イヴ』、読みましたもの。気持ち悪かったア。

媚多眠氏:ああ、あの本の前半のミトコンドリアに関する説明はわかりやすくてよかったですね。

迷ホラ吹き:そうでしたっけ? さっぱり分かりませんでしたけど。でも、ミトコンドリアって名前だけはしっかり覚えちゃいましたね。

媚多眠氏:ミトコンドリアの説明もそのうちしてもらうとして、そのミトコンドリアも膜で包まれているんですよ。

ぼやき先生:『内膜』『外膜』というんだがね。

迷ホラ吹き生体膜にはいろんな膜があるってことですね。その生体膜がどうしたんですか?

ぼやき先生:その大切な膜が、よく活性酸素にやられるってことが問題なんだ。

迷ホラ吹き:それと、もう一つの悪玉ってのと関係あるってことなんですか?

媚多眠氏:生体膜って、何でできているか覚えていますか?

迷ホラ吹き:細胞膜の主成分はリン脂質と覚えましたけど、生体膜もリン脂質でいいんですか?

ぼやき先生:よかろう。そのリン脂質は脂肪酸を2つ持っていて、そのうちの一つが『不飽和脂肪酸』ということに決まっているんだな。

迷ホラ吹き:じゃあ、もう一つは『飽和脂肪酸』って言うんでしょう。

媚多眠氏:当たりイ。

迷ホラ吹き:といわれて喜んでる場合じゃないですよね。脂肪酸てのはアブラのことでしょうけど、『飽和』とか『不飽和』って、いったい何のことですか?

ぼやき先生:脂肪酸分子の炭素同士の結合の仕方の違いなんだが、不飽和脂肪酸活性酸素にやられやすく、しかもラジカルに変身するんだ。それを『脂肪酸ラジカル』と言うんだがね。

迷ホラ吹き:ラジカルですか。活性酸素の強力なやつもラジカルでしたね。

媚多眠氏ヒドロキシル・ラジカルですね。実は、身体でいちばん多く発生する活性酸素のスーパー・オキサイドも、正式には『スーパー・オキサイド・アニオン・ラジカル』と言ってラジカルなんです。

迷ホラ吹き:なっげーっ! じゃなかった。長い名前ですこと。

ぼやき先生アニオンはマイナスイオンのこと、つまり電子が1コ多いのでマイナスに帯電しているってことなんだな。ついでに言えば、プラスイオンはカチオンと言って電子が1コ少ない状態だからプラスに帯電しているってことなんだ。本当は前者を陰イオン、後者を陽イオンというんだがね。

迷ホラ吹き:さっぱり、分かりません。牛にお題目です。

ぼやき先生:それを言うなら、牛に経文だ。

迷ホラ吹き:あっ、そうか。馬には念仏だから、牛にはお題目かと思ったんですよ。

媚多眠氏:よく、そんなくだらないことを思いつきますね。

ぼやき先生:脳を無駄に使っておるということかな?

媚多眠氏:先生、イオンよりラジカルの説明をお願いします。

ぼやき先生:ウム、ここで重要なのはラジカルだったな。分子や原子の周りを回っている電子の状態が問題なんだが、普通、電子は1つの軌道に2つペアになって安定しているんだな。しかし、ラジカルというのは1コ電子が足りない状態で、猛烈に電子を欲しがっているんだ。

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ふりんラジカル?-3

迷ホラ吹き:なあるほど、その電子を欲しがっている力が酸化力ですね。

ぼやき先生:京都府立医科大学の吉川敏一先生は面白いたとえをしておったな。

媚多眠氏:ラジカルを、結婚したがっている人にたとえた話ですね。

ぼやき先生:結婚したがっている独身者同士が結婚するのは、なんら問題はない。つまり、ラジカル同士が反応するのはよいってことだ。しかし、その独身者が幸せに暮らしている夫婦から相手を奪い取ると、問題だ。

迷ホラ吹き:それは、不倫かもしれないですね。

ぼやき先生:物質の世界では、配偶者を奪われたままでは終わらないから問題なんだ。

迷ホラ吹き:人間だってそうでしょう。黙っちゃいませんて。

ぼやき先生:配偶者を奪われたものは、しっかり、よその夫婦から相手を奪ってしまうんだ。

迷ホラ吹き:そりゃ、ひどい。やりすぎだ。

ぼやき先生:すると、その奪われたものはまたよその夫婦から相手を奪う、という具合に連鎖反応が起こるんだな。

迷ホラ吹き:そりゃ、すごい。ワイドショーものだ。

媚多眠氏:それを、吉川先生は「ふりんラジカルの連鎖反応」と言って、喜んでいるんですよ。

迷ホラ吹き:そりゃあ、傑作だ!

媚多眠氏:本当は『フリーラジカル』ですからね。たとえ話の方ばかり覚えないようにしてくださいよ。

ぼやき先生:ここで、さっき言ったことを思い出してほしいんだな。つまり「不飽和脂肪酸は活性酸素にやられやすく、しかも脂肪酸ラジカルに変わる」ということなんだがね。

迷ホラ吹き:なるほど、不飽和脂肪酸は幸せに暮らしている夫婦だったってわけか。

ぼやき先生:より正確に言えば、不飽和脂肪酸の電子がってことだな。

迷ホラ吹き:幸せな不飽和脂肪酸は不幸になるだけじゃなくて、ほかの幸せな夫婦までどんどん不幸にする悪いやつになるってことですね。

媚多眠氏:どんどんというより、次々にですね。

ぼやき先生:それを『ラジカル連鎖反応』というんだな。

迷ホラ吹き:それって、次々に生体膜が酸化していっちゃうってことじゃありませんか?  だとしたら、結構まずいんじゃないですか?

ぼやき先生:そのとうり。たとえば、細胞膜にラジカル連鎖反応が起きて次々に酸化してしまうと、その細胞は合目的的な仕事ができなくなるということになる。

迷ホラ吹き:ゴウ・モクテキ・テキな仕事ができなくなる?

媚多眠氏:目的にそった働きができなくなるということです。

ぼやき先生代謝のための酵素づくりは細胞の中で行われることなんだが、それもできなくなるということさ。

迷ホラ吹き:僕はねえ、先生。「生命の実体は代謝だ」ってのをとっても印象深く覚えているんですよ。それができないってことは、死につながるってことじゃないですか。

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ふりんラジカル?-4

ぼやき先生:大事なことをしっかり覚えていたようで、一安心だ。

媚多眠氏:まあ、単純に考えただけでも、細胞膜が次々に壊れていったらその細胞が死ぬだろうことは分かりますよね。

ぼやき先生:大ざっぱに言えば、どんな病気になってもおかしくないということさ。細胞膜には、つまりびっしり並んだリン脂質の間ってことなんだが、そこには酵素タンパクやら、受容体の糖タンパクやら、輸送体タンパクやらが挟まっているんだな。

迷ホラ吹きコレステロールは?

ぼやき先生:もちろんコレステロールもある。

媚多眠氏:それが少ないと、ガンや脳出血のリスクが高くなるって話は前に出てきましたよ。

迷ホラ吹き:そうでしたっけね。

ぼやき先生:リン脂質が活性酸素に狙われやすいというのは、不飽和脂肪酸があるからなんだが、ほかの大事なタンパク質などが酸化しないように身代わりになっているとも言えるんだな。

迷ホラ吹き:でも、不倫を誘う『脂肪酸ラジカル』とやらができちゃうのは、まずいんじゃないですか?

ぼやき先生:そのとうり。ラジカル連鎖反応が起きてはまずい。

媚多眠氏:それを止めてくれるのが、倦怠期の別れたがっている夫婦なんですよ。

迷ホラ吹き:えーっ? 物質の世界にはそんな人もいるんですか?

媚多眠氏:ラジカルに相手を奪われても、もうコリゴリなのか気詰まりなのか、独身のままでいるやつがいるんです。そのおかげで、ラジカル連鎖反応は止まるんですですがね。

迷ホラ吹き:へー、いろいろな人が役に立つんですね。

ぼやき先生:独身のままでいるというのが抗酸化物質のことだって、分からんかな。

迷ホラ吹き:なあんだ、そういことかあ。

ぼやき先生ビタミンEはアブラになじむ抗酸化物質ということで、リン脂質の間に挟まって膜の酸化の身代わりになっているってことさ。そうなると、いかにビタミンEが重要かってことが分かると思うんだがね。

媚多眠氏:そして、身体を活性酸素から守るには、その身代わりが多いほうがいいに決まっているってことも分かるでしょう?

迷ホラ吹き:なるほど、やっぱりバランスというよりの問題か…。

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