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おしゃべり分子栄養学 12
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
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ホメオスタシス-1

ぼやき先生酸素を利用してATP、つまりエネルギーを得ている我々は、活性酸素とは縁が切れないということが理解できたと思う。ただ、ストレスについては、もう少し詳しく話しておこうと思うんだが…。

媚多眠氏:いつも明るい迷ホラ吹きさんは、ストレスとは無縁のようですが…。

迷ホラ吹き:まったく! いつも気楽な楽団稼業……ってなわけないでしょう。演奏会本番でソロを吹くときのプレッシャーといったら、冷や汗びっしょり、心臓バコバコ、ひどいときは頭ガンガンしてくるんですから! 練習の時だって、しつこい指揮者にネチネチいじめられた日にゃあ、もう呑まずにはいられません。

媚多眠氏:それは失礼いたしました。なかなか大変なんですね、オーケストラも。

迷ホラ吹き:いろんな種類の人間の集まりですからね、確執、対立、同調、妥協、いろいろあってストレスにもなりますよ。

媚多眠氏:なるほどね。

ぼやき先生:会社勤めのサラリーマンと同じ、精神的ストレスというやつだな、それは。

迷ホラ吹き:おのずと酒量もあがるってなもんですよ。ストレス解消には呑むのが一番!

媚多眠氏:困った人ですね。アルコール活性酸素とは、切っても切れない関係があるんですよ。

迷ホラ吹き:でも、ストレス解消には最高ですよ。

ぼやき先生:飲み過ぎなきゃあ、いいんだがな。

迷ホラ吹き:それも難しい!

媚多眠氏:ほらほらぁ。

ぼやき先生:活性酸素の発生とその除去物質については、その数が勝負なんだ。だから、ストレス解消に呑むってのも、メリットとデメリットを考えなくてはいかんということなんだが、とにかくストレスに関してはもう少し詳しく説明をしておこう。

媚多眠氏:お願いします。

ぼやき先生ストレスという言葉は日常的によく聞くが、その意味はかなり曖昧なんだな。苦悩という意味の「distress」って言葉があるんだが、その頭の「di」が消えたのが語源といわれているんだ。「stress」は、抑圧、圧迫、緊迫などを意味し、生理的、精神的、社会心理学的に用いられているが、もともとは理工学分野で使われていたんだな。

迷ホラ吹き:へえ、そうなんですか。

ぼやき先生:ストレスという状態にさせるものを「ストレッサー」と言って区別することもあるんだが、健康に関する話を進めていくうえでは「生体にいろいろな反応を引き起こす外的な刺激要因」をストレスの定義ということにしようと思うんだが…。

迷ホラ吹き:どういうことですか?

媚多眠氏:ストレッサーとストレスを厳密に使い分けても大したメリットが無いので、とにかく身体に何か反応を引き起こさせるものは全てストレスと考えよう、ということですよね。


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ホメオスタシス-2

迷ホラ吹き:よく分かんないですねえ。

媚多眠氏:簡単に言っちゃえば、人間関係やプレッシャーがかかる、などと表現する精神的なものは勿論、暑いとか寒いとか痛いとか、のどが渇いたとか腹が減ったなんていうようなストレッサーも、ストレスと言っちゃおうってことです。

迷ホラ吹き:ふ〜ん。

ぼやき先生:暑いとか寒いとか痛いというような外的な刺激も、心理的ストレスがかかった場合と同じような反応を起こすってことがわかっているんだ、生体は。

媚多眠氏:その身体の反応が分かれば、ストレスが身体に悪い理由が分かるわけで、これから、そのお話をうかがおうということです。

ぼやき先生:それが理解できてこそ、対策も立てられるってことさ。

迷ホラ吹き:難しそうですね。

ぼやき先生驢鳴犬吠の話なら、誰でも出来るからな。

迷ホラ吹き:『ロメイケンバイ』? 何ですか、そりゃ?

ぼやき先生:理屈の要らない話なら、ロバやイヌが騒ぐのと違いがないってことさ。

迷ホラ吹き:今度はロバとイヌ! 

ぼやき先生:ワニやカメよりましってことなんだがな…。

迷ホラ吹き:アハハ……ハ…。

媚多眠氏:先生、話が脱線しちゃいますよ。

ぼやき先生:そうであった。ストレスの話に入ろう。

媚多眠氏:お願いします。

ぼやき先生:さっき「生体にいろいろな反応を引き起こす外的な刺激要因」のことをストレスと呼ぶと言ったんだが、それは先ず『ホメオスタシス』を乱すものとして作用するということなんだな。

迷ホラ吹き:ホメオスタシス?

ぼやき先生:アメリカの生理学者ウォルター・キヤノンが言い始めたんだが、ホメオスタシスというのは『恒常性』といった意味なんだ。

迷ホラ吹き:と、おっしゃいますと?

ぼやき先生:恒常性というのは「常に変わらない性質」という意味だってことは、分かるだろう。

迷ホラ吹き:そりゃ、分かりますよ。ぼくだって努力はしているんですがね、このおっちょこちょいで軽い性格は、なかなか変えることが出来るってモンじゃありません。

媚多眠氏:ありゃりゃ、なに勘違いしてるんですか!

迷ホラ吹き:え!? ちがった?

ぼやき先生:ガクッとくるね。

媚多眠氏:ホントにおっちょこちょいなんですね。「常に変わらない性質」といったって、それは性格のことじゃなくて身体の「内部環境」のことですよ。

迷ホラ吹き:内部環境?

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ホメオスタシス-3

ぼやき先生:前に言ったかどうか忘れたが、人間は約60兆個の細胞でできているんだ。

迷ホラ吹き:60兆! 多過ぎてイメージがわきませんよ。

ぼやき先生:ワシが数えたわけではないんだがね。

迷ホラ吹き:あはは、そんなこと分かってますよ、センセ。

ぼやき先生:その細胞は血液やリンパ液などの循環液に浸っているんだが、それらが作る環境を内部環境というわけなんだな。

迷ホラ吹き:細胞の周りの液体の環境ってことですね。

ぼやき先生:まあ、そんなところだな。

迷ホラ吹き:それで?

ぼやき先生:その「内部環境は常にほぼ一定に保たれている」ということをホメオスタシスというわけなんだ。

媚多眠氏:血圧も血糖値も血球数もコレステロール値も、体温もホメオスタシスによって一定に保たれているということなんですよ。

ぼやき先生:そのホメオスタシスを乱すのが、ストレスだということなんだ。

迷ホラ吹き:ふ〜ん。

ぼやき先生:このホメオスタシスの鍵を握るものは何だときかれたら、分かるかな? 二つあるんだがね。

迷ホラ吹き:よく「神経だよ、神経」とかいいますね。

ぼやき先生:ウム、その時の神経というのは『自律神経』のことなんだな。自分の意のままにならない、命の根幹に関わる神経ということなんだ。

媚多眠氏:自分の意志で脈を止めようと思っても止まらないし、体温を40度に上げようと思っても上がらない、というようなことですね。

ぼやき先生:もう一つは?

媚多眠氏:たとえば、女性が更年期になると崩れやすくなるものです。

迷ホラ吹き:体形! ですか?

媚多眠氏:これこれ、言うに事欠いて何てことを…!

迷ホラ吹き:こ、これは失言! 

媚多眠氏:『ホルモン』ですよ。ホルモンバランスが崩れるなんて、聞いたことあるでしょう?

迷ホラ吹き:なーるほどね。神経ホルモンってことか。

ぼやき先生交感神経副交感神経を合わせた『自律神経系』、そして『ホルモン系』でホメオスタシスを保っているということなんだ。自律神経が失調しても、ホルモンの分泌やバランスが不十分でも、ホメオスタシスは乱れるってことさ。

媚多眠氏:では、ストレスがかかると生体はどんな反応を示すのかを、お聞きしていきましょう。

ぼやき先生:ウム、具体的にストレスに対する生体の反応を、おおまかに話していこう。

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ホメオスタシス-4

媚多眠氏:まず、ストレス刺激が、身体のどこでキャッチされるかということですが…。

ぼやき先生:ストレス刺激は、まず、『大脳辺縁系』の『視床下部』というところに伝わるんだ。

迷ホラ吹き:『だいのう・へんえんけい』の『ししょう・かぶ』ですか。

ぼやき先生:この辺の話はいずれ詳しくやるとして、今は「大脳辺縁系というのは脳の中でも、特に基本的な生命活動に関わる部分だ」ということだけでも覚えておいてくれ。そして、その視床下部は、刺激を受けると『副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン』を放出するんだ。

迷ホラ吹き:何だか、いろんな言葉をやたらつなげたような名前のホルモンなんですね。

ぼやき先生:これは『副腎皮質刺激ホルモン』を放出しなさいと、『下垂体』に伝えるホルモンなんだ。読んだ通りの意味ってことさ。

迷ホラ吹き:なるほどね。でも『かすいたい』ってのは?

ぼやき先生:『脳下垂体』ともいうんだがね、生命の最高司令本部ともいえる部分で、視床下部から垂れ下がるようにつながっているんだ。

迷ホラ吹き:だから、下垂体か。

媚多眠氏:視床下部と下垂体は大脳辺縁系の中のホメオスタシスに関する、最も大切なところ、ということなんですね。

ぼやき先生:視床下部から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンを受け取った下垂体は、副腎皮質刺激ホルモンを放出するわけだ。

迷ホラ吹き:その副腎皮質刺激ホルモンってのは、副腎皮質を刺激するってことになるんでしょうね。

ぼやき先生:そのとおり。副腎皮質刺激ホルモンによって刺激された副腎皮質は『副腎皮質ホルモン』を放出することになる。

迷ホラ吹き:アレ? 副腎皮質ホルモンって聞いたことありますよ。

媚多眠氏:『ステロイドホルモン』といえば、もっと聞いたことあるんじゃないですか?

迷ホラ吹き:ああ!! 副作用で有名だけど、本来はコレステロールを原料に自分の身体で作られるっていう、あのステロイドホルモンって、副腎皮質ホルモンのことだったんですか!

ぼやき先生コルチゾンとかコルチゾールとかあって、糖質コルチコイドというんだがね、それがストレスに対抗するためのホルモン『抗ストレスホルモン』になるということなんだな。ところで、さっき『自律神経系』と『ホルモン系』でホメオスタシスを保つと言ったが、正確には『内分泌系』というべきだろうな。

媚多眠氏:『自律神経系』と『内分泌系』ということですね。

ぼやき先生:そう、自律神経系は『神経伝達物質』で、内分泌系は『ホルモン』でホメオスタシスのための連係をとるということなんだ。

媚多眠氏:それらのことに、ビタミンは直接、間接に関わっているんですよね。

ぼやき先生:特に重要なのはビタミンB1,B2,B12,ビタミンC,ビタミンE,などだ。

迷ホラ吹き活性酸素が出てきませんでしたが…。

ぼやき先生:次回のお楽しみってことだな。

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