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おしゃべり分子栄養学 38
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
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カスケードモデル-1

迷ホラ吹き:今回は、段々滝がメガビタミン主義の効用の理解に役立つって話ですね。

ぼやき先生:前に話した、パーフェクトコーディング理論での確率的親和力の違いがビタミンの利用効率の違いになり、それが代謝の進行具合の差になる、というのは大丈夫かな。

迷ホラ吹き:たぶんオッケーです。だって、出会いの確率を多くしてやれば、結婚できる確率も上がるって話ですよね。

媚多眠氏:そういう話は物覚えが良いですね。

ぼやき先生:記憶の定着に役立つたとえ話は有効だ、ということだな。

迷ホラ吹き:そのようです、えへへ・・・。

ぼやき先生:そのビタミンの利用効率の違いによる代謝の進行具合が「体質」に直結する、という話だったわけだ。

媚多眠氏:体質は遺伝子によるということが、良く理解できますよね。

ぼやき先生:そのパーフェクトコーディング理論を補完して、体質と遺伝子とビタミンを結びつけるのが「カスケードモデル」だといえるだろう。

迷ホラ吹き:身体の中でのビタミン利用状態を水の流れにたとえるなんておっしゃってましたが、何をどう段々滝にたとえるのでしょう?

ぼやき先生:では、まず川底が階段状になった段々滝を想像してもらおうか。

迷ホラ吹き:分かりました。・・・ありゃ、想像した瞬間に水の流れまで浮かんじゃいましたけど、ダメですか?

媚多眠氏:良いですけど、その滝に流れるのは水でなくビタミンだと思って下さい。

迷ホラ吹き:ハイハイ・・・・って、想像できませんよ。いったい、ビタミンはどんな形をして流れるんだろう?

ぼやき先生:それはそうだな。想像は水で良いから、その滝を流れる水自体がビタミンだと考えてもらおうか。それも、話の混乱を防ぐために、とりあえずビタミンCということにしておこう。

迷ホラ吹き:オッケーです。段々滝をビタミンCという液体が流れ落ちる、ということですね。頭の中の話なら簡単に修正できるので便利です。

ぼやき先生:ウム。では、ここで質問だ。ビタミンの働きを説明するのに、なぜ、ドドーッと流れ落ちるウォーターフォールでなくカスケードなのか?

迷ホラ吹き:ええー、つまりそれは、なぜ滝の段が一つでなく、たくさんあるのかってことですよね?

媚多眠氏:そうです。段の意味ということですね。

迷ホラ吹き:ビタミンCが一段一段流れ落ちるってのは、何か仕事を一つひとつやっていく感じがしますが・・・。


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カスケードモデル-2

媚多眠氏:それは、かなりイイせんいってますよ。

迷ホラ吹き:だって、前にビタミンCの働きはたくさんある、なんて話を聞きましたからね。

ぼやき先生:その通り。そのたくさんある働きの一つひとつを、カスケードの段々だと考えるのさ。

迷ホラ吹き:え〜、例えばインターフェロンを作るとか、ステロイドホルモンを作るなんて働きですね。

媚多眠氏コラーゲン合成なんてのも大事な働きです。

ぼやき先生:その三つは、ビタミンCの働きの中でも特に大切なものなんだが、もし、この三つの働きを生体が要求したら、それらは同時進行すべきだとは思わないかい?

迷ホラ吹き:すべきだとは思いますが、きっと、そうはいかないってんでしょう?

ぼやき先生:そういうこと。正確に言えば、同時進行とはいっても全てが同じレベルで進行するとは限らないだろう、ということなのさ。

媚多眠氏:混乱しないように、ステロイドホルモンの中のコルチゾール合成と、コラーゲン合成という二つについて考えて見たらどうでしょう。

ぼやき先生:ウム。ビタミンCを摂取すれば、まず、その血中濃度が上がり、それは一定値になると考えて良いだろう。

迷ホラ吹き:はぁ、そんなものですかねぇ。

ぼやき先生:これは繊維芽細胞のまわりのビタミンC濃度と、副腎皮質細胞のまわりのビタミンC濃度が同じになるだろう、ということなんだな。

迷ホラ吹き:副腎皮質細胞ってのはコルチゾールを作る細胞のことでしょうが、「せんいがさいほう」ってのは何ですか?

媚多眠氏:繊維芽細胞はコラーゲンを作る細胞のことですよ。繊維はコラーゲンのことです。

迷ホラ吹き:へぇ〜、コラーゲンは繊維なんですか。

媚多眠氏:それで、その両方の細胞の環境のビタミンC濃度に違いがない、ということは理解できましたか?

迷ホラ吹き:どちらの細胞のまわりにも、同じ濃度のビタミンCがあるってことですネ。

ぼやき先生:ここで確率的親和力が出てくるんだ。

迷ホラ吹き:やっぱり! 同じレベルで同時進行しないって話とビタミンC濃度に違いがないって話からは、確率的親和力が出るしかないと思いましたよ。

ぼやき先生:そうとなれば説明がしやすい。例えば、コルチゾール合成代謝の確率的親和力が《1》、コラーゲン合成代謝の確率的親和力が《0.1》だとして、両細胞ともに基質の濃度も酵素の濃度も同じとすると、どんな違いが出てくるか分かるかな?

媚多眠氏:違うのは確率的親和力だけということで、ビタミンCの濃度はあまり大きくないと仮定すると分かり易いです。

迷ホラ吹き:分かりました。確率的親和力が《1》のコルチゾール合成代謝はスイスイ進むけど、確率的親和力が《0.1》のコラーゲン合成代謝はなかなか進まないって違いでしょ。

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カスケードモデル-3

ぼやき先生:その通り。

迷ホラ吹き:そして、その時の10倍のビタミンCを摂取すれば両者の違いはなくなるはずだってんでしょ!

媚多眠氏:お見事。

迷ホラ吹き:確率的親和力ばんざ〜い!

ぼやき先生:そこでカスケードの話なんだ。

迷ホラ吹き:おっと、そういえば段々のことをドドーッと忘れてました・・・あはは。

ぼやき先生:カスケードの一段一段がビタミンの仕事だと考えた場合、コラーゲン合成代謝とコルチゾン合成代謝のどちらが上にあるのか、ということなんだが・・・。

迷ホラ吹き:そんなこと分かりませんよ。人によって違うんじゃないですか?

ぼやき先生:その通りなんだが、さっきの条件下では決まっていると考えられるというんだな。

迷ホラ吹き:どっちが上なんですか?

ぼやき先生:確率的親和力の大きいほう、すなわちコルチゾールの方が上になると考えるのさ。

迷ホラ吹き:そりゃ、一体どういうわけで?

媚多眠氏:生体の合目的性から決まるっていうことなんですよね。

迷ホラ吹き:「ごうもくてきせい」?

ぼやき先生:カスケードの段は、上にあるものほどビタミンの供給が多いということになる。そして、上の段ほど消費は少ないと考えるんだ。

媚多眠氏:上の段ほどビタミンの消費が少ないということは、下の段までちゃんとビタミンが流れることになるでしょうからね。

ぼやき先生:つまり、確率的親和力の大きさの順に、上から下へ仕事を並べれば、効率良くビタミンが流れて、合目的的に利用されるだろうということなんだ。

迷ホラ吹き:ちょっと待って下さい。

媚多眠氏:なんですか?

迷ホラ吹き:本物のカスケードなら上から下までどの段にも水は流れますから、順番なんか関係なく仕事は全部できるんじゃないですか?

媚多眠氏:なかなか鋭いところを突いてきましたね。

ぼやき先生:実は、カスケードモデルの一つひとつの段は、実物の滝よりも複雑な構造になっているんだな。

迷ホラ吹き:ムム、やはりそうですか。段々は一つひとつ仕事をやるはずなのに、今の話ではその仕掛けが無いですものね。

ぼやき先生:そこまで気が付いてくれたのなら、その仕掛けを考えてもらおうかな。

迷ホラ吹き:へへへ、任せて下さい。簡単なことですよ。

媚多眠氏:おおー、今日は冴えてますねぇ!

迷ホラ吹き:段から水が流れ落ちるところに水車をつけるんですよ。水の仕事といったら水車でしょう。そして、滝といったら流れ落ちることを利用するに決まってますからね。これ、完璧でしょ!

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カスケードモデル-4

媚多眠氏:ウ〜ン、かなり惜しいです。それでは下の段に流れ落ちても水量は減らないでしょう。ビタミン消費が考慮されてないということです。

迷ホラ吹き:飛び散る無駄があるから減るかな?・・・なんてね。

ぼやき先生:それも悪くはないが、ややこじつけ臭い。

媚多眠氏:水車をつける位置の問題です。

迷ホラ吹き:ウ〜ン、だって水車をつけるといったら水が流れ落ちるところしかないじゃないですか。

ぼやき先生:今日は冴えてるはずじゃなかったかな?

迷ホラ吹き:ウムム、もう、降参です。

ぼやき先生:ハハハ、頭の中の話なら簡単に修正できると言ってたじゃないかい。

迷ホラ吹き:先生の意地悪! はやく教えて下さいよ。

ぼやき先生:ワッハッハ、それぞれの段に穴があいていると考えるんだと。その穴に水が流れ込んで、そこにある水車を回すということなのさ。

迷ホラ吹き:なんと!

媚多眠氏:これなら、ビタミンの消費による水車の仕事がうまいこと表現される、ということです。

ぼやき先生:水が穴に落ちるから、カスケードの段を降りるにしたがって水量は減るだろう。素晴らしいアイディアだな。

媚多眠氏:ビタミンを十分にとらないと途中の段で終わってしまい、下の方の段まで流れが行かなくなり、仕事ができなくなるということが良く分かります。

迷ホラ吹き:なるほど!

ぼやき先生:これを考えれば、さっきの確率的親和力の差による段の順位の話も納得がいくんじゃないかな?

迷ホラ吹き:確率的親和力の大きいほうの代謝が上の段に来る、という話ですね。

媚多眠氏:さっきの例で行くと、コルチゾール合成代謝が上でコラーゲン合成代謝が下になるということです。

ぼやき先生:この時、ストレスがかかったらどうなるか分かるかな?

迷ホラ吹き:コルチゾールの段の水車がぐるんぐるん回って、仕事をするってことでしょう?

ぼやき先生:そう、その時にビタミンCが少ししかなかったら?

迷ホラ吹き:コルチゾールの穴に全部流れ込んでしまうってことかな?

ぼやき先生:そうなると、ストレスに対しては対抗できるんだが、その下の段のコラーゲンの水車は回らないってことになるだろう。

媚多眠氏:コラーゲンは体中にありますが、硬骨や軟骨や血管にとっても重要物質です。その代謝が出来なくなれば、ぎっくり腰ヘルニア胃下垂から、静脈瘤出血しやすいなんてことも起きなくはないということですね。

迷ホラ吹き:大変なこっちゃ!

2004年9月

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