媚多眠氏のお店の販売商品一覧
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おしゃべり分子栄養学 46
某フィルハーモニー管弦楽団所属<
迷ホラ吹き>さん、分子栄養学研究者<ぼやき先生>、
ぼやき先生を尊敬する薬店主<
媚多眠氏>による健康談義です。
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抗体と補体-1

迷ホラ吹き:前回の話の中に、抗体ウイルスが細胞にくっつくのを邪魔する働きがある、なんてのがありましたよね。

媚多眠氏:抗体の基本的な働きです。

迷ホラ吹き:で、この間、インフルエンザの特効薬「タフミル」でなく「タミフル」は、ウイルスをやっつけてくれるわけでも感染を防いでくれるわけでもない、なんて話を聞きました。

媚多眠氏:まあ、そういうことですね。

迷ホラ吹き:感染しちゃった細胞内で増殖したウイルスが、外へ出ていくのを防ぐんでしたよね。だから、ノイラミニダーゼとやらを邪魔するとか・・・。

媚多眠氏:その通りです。よく覚えていました。

迷ホラ吹き:で、細胞にくっつく時に使われるなヤツ・・・。

媚多眠氏:いやらしい顔して言わないでください。ヘマグルチニンのことですね?

迷ホラ吹き:そうそう、そのヘマグルチニンとやらを邪魔する薬があれば、インフルエンザウイルスに感染しないってことになりますよね。

媚多眠氏:そうでしょうけど、あまり意味がないですね。

迷ホラ吹き:なんで?

媚多眠氏:だって、インフルエンザに感染してから飲むんじゃ遅いってことでしょう?

迷ホラ吹き:ウイルスが入って来たらすぐ飲めばいいじゃないですか?

媚多眠氏:だからぁ・・・。インフルエンザウイルスが身体に入ってきたことなんか、発症しなけりゃ分からないじゃないですか。かといって、事前にいつも飲んでいるんじゃロスもリスクも多過ぎってことですよ。

迷ホラ吹き:そ、そうか・・・。

媚多眠氏:だから、抗体など自分の免疫にがんばってもらうのが一番なんです。

ぼやき先生:その抗体の働きを補佐する血液中のタンパク質が「補体」というわけなんだな。

迷ホラ吹き:う〜ん、では、仕方がない。補体の話をお聞きしましょうかね。

媚多眠氏:何ですか? 仕方がないってのは。

迷ホラ吹き:できればホタイの話は避けたいなと・・・。

ぼやき先生:抗体の働きを補佐するといったって、抗原を最終的に処理するためのかなり重要な働きをしているのが補体なんだ。仕方がないなんて言ったらバチが当たるかも知れんぞ。

迷ホラ吹き:バチが当たるなんて、先生らしくないですよ・・・。

ぼやき先生:では、バチを当てるぞ。

迷ホラ吹き:そうこなくっちゃ・・・って、おお、コワ!


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抗体と補体-2

ぼやき先生:補体は主に肝臓で作られるタンパク質なんだが、細菌の細胞膜に穴を空けて破壊する働きがあるんだ。

迷ホラ吹き:へぇ〜、ぼくの大好きなパーフォリンみたいですね。

ぼやき先生:しかし、むやみにそんな働きをされたら自分の身体まで破壊されて困ったことになるだろう。

迷ホラ吹き:そりゃあ、そうだ。

ぼやき先生:そこで、自分ではないという目印のついた相手にだけ働くようになっているんだな。

迷ホラ吹き:免疫に自己と非自己はつきものですね〜、MHCクラスIでしたっけ? リボンちゃん。こいつが付いていないとか。

媚多眠氏:おお、MHCクラスIをよく覚えていましたね。でも、覚え違いです。

迷ホラ吹き:あれれ・・・?

媚多眠氏:MHCクラスIが付いてないと非自己をも認識できない、という話だったじゃないですか。

迷ホラ吹き:そっか、自分も自分じゃないヤツもMHCクラスIを使うんでしたっけ。

ぼやき先生:ここではMHCクラスIは関係ないんだ。補体にとっての攻撃対象となる目印こそ抗体だってことさ。

媚多眠氏:つまり、相手に結合した抗体には「補体」というタンパク質を活性化する働きもある、ということですね。

迷ホラ吹き:ってことはマクロファージと似ていますね。

媚多眠氏:そうですね。

ぼやき先生:ただ、マクロファージは細胞だけど補体は単なる物質なんだな。

迷ホラ吹き:な〜るほど。で、さっき、補体は細胞に穴を空けて破壊するなんておっしゃいましたが、パーフォリンと同じように働くタンパク質だってことですか?

ぼやき先生:最終的にできる「C9」という補体成分はな。

迷ホラ吹き:最終的?

ぼやき先生:ああ。

迷ホラ吹き:しーきゅう?

ぼやき先生:ああ。

迷ホラ吹き:補体成分?

ぼやき先生:ああ。

迷ホラ吹き:センセ! 『ああ』ばっかじゃ分かりませんよ。

媚多眠氏:パーフォリンはNK細胞やキラーT細胞から発射されるタンパク質ですが、補体は血液と細胞外液中を循環している水溶性タンパクです。

迷ホラ吹き:だから何だってんですか?

媚多眠氏:抗体の刺激によって連鎖的反応が起こり、最終的に「C9」と言う「膜障害性タンパク複合体」を形成するということですよ。

迷ホラ吹き:連鎖的な反応?

媚多眠氏:そうです。

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抗体と補体-3

迷ホラ吹き:じゃあ、最初は「C1」からってんですね?

ぼやき先生:そうなんだが、C1の次はC2ではないんだな。

迷ホラ吹き:・・・、だいたい「C」ってのは何ですか?

ぼやき先生:「Complement」のCで、補体という意味さ。

迷ホラ吹き:分かりました。カンプリメントはたくさんあるってことですね?

ぼやき先生:その通り。そして、その働きも抗原の細胞膜に穴を空けることだけではないんだな。

媚多眠氏:抗原に結合した抗体によって補体の連鎖反応が始まるわけですが、その途中で出来た物質は抗原にくっついて白血球がそれを食べるのを助けます。

迷ホラ吹きオプソニン化

媚多眠氏:そうです。抗体と同じ働きですね。

ぼやき先生白血球を呼び寄せる働きの物質も出来てくる。

迷ホラ吹き:狼煙(のろし)みたい?

ぼやき先生:整理してみよう。

迷ホラ吹き:良かった。コングラガリそうだったんですよ。

媚多眠氏:基本的に補体の働きは、微生物の細胞膜を攻撃することなんですね。

ぼやき先生:だから、まずは攻撃対象の細胞にくっついた抗体が、それまで隠れていた補体成分の活性化を促すわけだ。

迷ホラ吹き:連鎖反応って言ってましたね。

ぼやき先生:その通り。そのうちのある成分は抗体と全く同じ働きをし、ある成分は白血球を呼び寄せるような働きをするということなんだ。

媚多眠氏:それらは、抗原となっている微生物の細胞膜で起こっているのですよね。

ぼやき先生:そして、最終的にはC9という補体成分がいくつも連なって膜貫通型が形成されるというわけなんだな。

迷ホラ吹き:ふ〜ん、うまく出来ているもんですねぇ。

ぼやき先生:補体成分中の「C3」に欠陥のある患者は、まるで抗体そのものに欠陥があるかのように細菌感染を繰り返すことが分かっているんだ。

迷ホラ吹き:へぇ〜、抗体を補うどこじゃなくて必須のものなんですね。

媚多眠氏:抗体は補体を動員して細菌感染と戦っているというわけです。

迷ホラ吹き:補体っていつも隠れて血液を流れていて、いざとなると表面に現れるんですね。狼煙も上げるし、なんか忍者とか間諜(かんちょう)みたい。

媚多眠氏:うまいこと言いますね。

ぼやき先生:そして、補体は肝臓で作られるタンパク質だということを肝に銘じておくことだな。

媚多眠氏:お酒ばかり飲んでいてはいけませんということですよ。

迷ホラ吹き:タンパク質とビタミンをタップリ取れってんでしょ。

媚多眠氏内臓脂肪の問題もあります。

迷ホラ吹きリンゴポリフェノールのお世話になってま〜す。

媚多眠氏:内臓脂肪からまわってくる遊離脂肪酸やグリセリンは、全部肝臓が受け持って処理するわけですからね。肝臓をいたわるだけでなく、働きを助けることも大切なのです。

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抗体と補体-4

ぼやき先生:では、ここで一つ問題だ。抗体製造はレディメイドオーダーメイドか、どちらだと思うかな?

迷ホラ吹き:どういう意味ですか?

媚多眠氏:抗原の種類は物凄く多いはずだけど、抗原を発射する1個のB細胞は1種類の抗体しか発射しないなんて話があったでしょう。つまり、抗原の型にぴったり合う抗体を持ったB細胞のみが役立つわけですよね。

迷ホラ吹き:そういうことになりますね。

媚多眠氏:その抗原にぴったり合う抗体は、最初からたくさん用意してあってその中から選ぶのか、それとも抗原に出会ってからそれにぴったり合う抗体を作るのかって問題ですよ。

迷ホラ吹き:それはオーダーメイドの方が合理的な感じがしますね。最初から作っておくなんて無駄が多過ぎでしょ。

ぼやき先生:それがなんとレディメイドなんだな。

迷ホラ吹き:ええぇ〜〜〜!!! 侵入するかしないか分からない膨大な敵に対して、最初から抗体を作って待ってるんですか!?

ぼやき先生:一億種類以上の抗体製造機、すなわちB細胞をすでに用意しているということさ。特定の抗原が侵入してきた時、それに対応するB細胞だけがフル回転して働くということなんだな。

媚多眠氏:一億種類以上の洋服の紙型を最初から用意しておいて、お客が来た時にその客にぴったり合う紙型を選び出して洋服を作るようなものですね。

迷ホラ吹き:何でまたそんな無駄な在庫を・・・?

ぼやき先生:無駄な感じもするが、もし出会った相手に合った抗体を作るということになると、自分の身体の成分にも出会うわけだから困ったことになるだろう。

迷ホラ吹き:自分に対して抗体を作って、自分を攻めるってことか?

ぼやき先生:そういうことになるだろう。だから、最初からたくさん作っておいて、自分と反応するものだけを破壊しておけば安心ということさ。

迷ホラ吹き:な〜るほど。それにしても、よくそんなにたくさんの種類を・・・。

ぼやき先生:抗体遺伝子の抗原を捕まえる部分は可変領域といって、遺伝子の切り貼りが行われているんだ。

媚多眠氏利根川進(1939-)が発見したんですね。ノーベル医学生理学賞受賞者です。

ぼやき先生:これは『自分の身体の遺伝子は全て同じだ』という遺伝子神話が覆った、衝撃的な事実なんだな。

媚多眠氏:免疫に関しては、両親から受け継いだ遺伝子は不変ではないということなんですね!

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